6月のインド保険市場、生保は民間保険会社が大幅増収、損保は医療保険が堅調
この発表の要点
- 2026年6月のインド保険市場は生保・損保ともに前年同月比で2桁成長を記録しました。
- 生保市場では民間保険会社が大幅増収を牽引し、損保市場では医療保険が主要な成長エンジンとなっています。
- 今後も保険ニーズの高まり、デジタルチャネルの浸透、GST免除措置、EV保険の普及拡大などが市場成長を後押しする見込みです。
企業・自治体への影響
インド市場に進出している、または進出を検討している保険会社や、保険関連サービス(IT、金融、自動車など)を提供する企業にとって、市場の成長性、主要な牽引要因、チャネル戦略、商品開発の方向性を検討する上で重要な情報となります。
対応すべきこと
- インド保険市場の最新動向を把握し、自社の事業戦略に与える影響を評価する。
- 民間保険会社や医療保険分野の成長要因を分析し、自社の事業機会を検討する。
- デジタルチャネルやバンカシュアランスなど、今後の市場浸透を支える販売戦略を研究する。
- 物品・サービス税(GST)の免除措置や電気自動車(EV)保険の普及拡大など、政策・技術動向を注視する。
対象部門: 経営者 経理 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 保険 |
| 発表日 | 2026-07-24 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月24日
添付資料(271 KB)
ムンバイに本社を置く地場大手格付け会社Care Edge Ratingsは、インド保険市場の2026年度(2026年4月~2027年3月)6月業績を公表した(生命保険:7月9日、損害保険:7月16日)。
生保の新契約保険料(New Business Premium:NBP)は、6月単月で約4,649億500万ルピー(約7,903億3,850万円、1ルピー=1.7円)となり、前年同月比で13.1%増と前月から好調を維持している(添付資料表1、2参照)。成長の要因は民間生保会社で、NBPは1,876億5,900万ルピー(36.8%増)と大幅に増加した。民間保険会社では、団体保険の販売回復に加え、個人向け分割払いの販売が好調であった。一方、国営大手のライフ・インシュランス・コーポレーション・オブ・インディア(LIC)のNBPは2,772億4,600万ルピー(1.2%増)にとどまった。
損保の保険料収入総額(新規、更新の合計)は、6月単月で約2,719億6,340万ルピー(前年同月比15.9%増)と、生保同様に好調な結果となった(添付資料表3参照)。成長を牽引したのは医療保険で、23.4%増と高い伸びを示しており、医療費の上昇や健康リスクへの意識向上を背景に、個人向け医療保険の需要が拡大している。自動車保険も14.1%増と堅調に推移し、新車販売の増加を背景に、車両保険(OD)および対人賠償保険(TP)の双方で安定的な需要がみられた。
生保市場について同社は、「LICが引き続き市場を牽引する一方で、民間保険会社も販売網の拡大や商品開発を背景に、市場シェアをさらに拡大している」と指摘している。また、「今後も、保険ニーズの高まりやデジタル・代理店・銀行窓販(バンカシュアランス)チャネルを通じた保険の浸透、保障・貯蓄・年金商品への継続的な需要に支えられ、市場の成長は続くだろう」との見解を示している。
損保市場については、「個人向け医療保険に対する物品・サービス税(GST)の免除措置の効果が、今後の契約更新や新規契約に反映されるため、医療保険が損保業界の主要な成長エンジンであり続ける」と指摘している。また、自動車保険については、長年懸案となっているTP保険料率の改定に加え、電気自動車(EV)保険の普及拡大が、好調な自動車販売による需要の増加に上乗せされるかたちで、保険料収入拡大の後押しとなる可能性がある」と述べている。
(野本直希)
(インド)
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6月のインド保険市場、生保は民間保険会社が大幅増収、損保は医療保険が堅調
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/1c995af98bc5011b.html
時系列
- 2026-07-09 Care Edge Ratingsが生保の2026年度6月業績を公表
- 2026-07-16 Care Edge Ratingsが損保の2026年度6月業績を公表
- 2026-07-24 ジェトロが本記事を公開
主な数値
| 生保新契約保険料(6月単月) | 4649.05億ルピー |
|---|---|
| 生保新契約保険料(6月単月、前年同月比) | 13.1%増 |
| 民間生保新契約保険料(6月単月) | 1876.59億ルピー |
| 民間生保新契約保険料(6月単月、前年同月比) | 36.8%増 |
| LIC新契約保険料(6月単月) | 2772.46億ルピー |
| LIC新契約保険料(6月単月、前年同月比) | 1.2%増 |
| 損保保険料収入総額(6月単月) | 2719.634億ルピー |
| 損保保険料収入総額(6月単月、前年同月比) | 15.9%増 |
| 損保医療保険成長率(6月単月、前年同月比) | 23.4%増 |
| 損保自動車保険成長率(6月単月、前年同月比) | 14.1%増 |
この事例から確認すべきポイント
インド保険市場は2026年6月において、生保・損保ともに堅調な成長を示しており、特に民間生保会社と医療保険分野が市場を牽引していることが明らかになりました。生保市場では、民間保険会社が団体保険の販売回復や個人向け分割払いの好調により大幅な増収を達成し、国営大手LICの成長率を上回っています。これは、市場競争の激化と民間企業の販売戦略の成功を示唆しています。損保市場では、医療費上昇や健康リスク意識の向上を背景に個人向け医療保険の需要が拡大し、主要な成長エンジンとなっています。自動車保険も新車販売の増加に支えられ堅調です。今後も保険ニーズの高まり、デジタル・代理店・銀行窓販チャネルを通じた保険の浸透、保障・貯蓄・年金商品への継続的な需要が市場成長を支える見込みです。また、個人向け医療保険に対する物品・サービス税(GST)の免除措置や電気自動車(EV)保険の普及拡大が、さらなる成長を後押しする可能性があり、関連企業はこれらの動向を注視し、事業戦略に反映させる必要があります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-24
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