メキシコの上半期貿易は好調、6月の輸出額は前年同月比34.4%増
最終確認日: 2026-08-06
この発表の要点
- 2026年上半期のメキシコ貿易は、輸出入ともに大幅に増加し、98億5,700万ドルの貿易黒字を記録した。
- 工業製品・同部品の輸出が全体の9割以上を占め、特に自動車産業以外の製造業が37.6%増と好調を牽引した。
- 米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による関税措置の適用除外や、アジア諸国との貿易活発化が背景にある。
企業・自治体への影響
本発表は、メキシコと貿易を行う企業、特に製造業や関連部品サプライヤーに直接的な影響を与えます。メキシコの輸出製造業の好調は、中間財の輸入増加にも繋がっており、サプライチェーンに関わる企業はメキシコ市場の動向を注視する必要があります。また、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の適用状況や、アジア諸国との貿易関係の変化は、国際的な事業戦略や調達戦略に影響を及ぼす可能性があります。
対応すべきこと
- メキシコ市場における自社の製品・サービスの需要動向を再評価する。
- 米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の原産地規則や関税措置の適用状況を再確認し、自社製品への影響を分析する。
- アジア諸国との貿易活発化の動向を注視し、新たなビジネス機会やリスクを検討する。
- 2026年8月20日に公表予定の6月国・地域別貿易統計の詳細を確認する。
対象部門: 経営者 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 小売・EC・製造 |
| 発表日 | 2026-08-05 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月05日
添付資料(104 KB)
メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が7月27日に発表した貿易統計によると、2026年上半期(1~6月)のメキシコの輸出額は前年同期比24.6%増の3,897億2,300万ドル、輸入額は22.0%増の3,798億6,600万ドルと、98億5,700万ドルの貿易黒字だった。6月単月でみると、輸出額は前年同月比34.4%増、輸入額も28.0%増となり、輸出入ともに大きく増加する結果となった。
2026年上半期の輸出額を品目別でみると(添付資料表1参照)、農林水産・畜産品は前年同期比4.0%減の117億4,600万ドル、鉱産品は26.4%増の220億7,500万ドルだった。輸出額の91.3%を占める工業製品・同部品も25.7%増と好調で、3,559億100万ドルに上った。工業製品・同部品の中では、1.0%の微増にとどまった自動車産業に対し、それ以外の製造業が37.6%増と大きな伸びをみせた。米国の追加関税措置が世界各国に課される中、自動車(完成車)や鉄鋼・アルミニウムなど一部の製品を除けば、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の原産品は対象外となる(注)ことも後押ししたとみられる。詳細な品目別のデータは5月までのみ公表されているが、特に産業用機械機器の伸びが大きい。現地アナリストの間では、米国の人工知能(AI)関連投資の活発化に伴い、データセンター用途などの関連製品の輸出が伸びたとの見方もある(「エル・フィナンシエロ」紙7月28日付)。
輸入額は、消費財が前年同期比9.8%増の486億5,700万ドル、中間財が26.7%増の3,035億5,000万ドル、資本財が1.1%増の276億5,900万ドルだった。メキシコでは、中間財の輸入額は製造業の状況を示す指標の1つだが、工業製品の輸出額拡大と合わせて、輸出製造業が好調であることがうかがえる。
国・地域別の貿易統計は、6月分については非石油製品の対米国輸出額が公表されており、上半期(1~6月)では前年同期比25.7%増を記録した。自動車・同部品は2.7%減となったものの、他の製品が38.5%の大幅増となった。他の国との貿易について、1~5月のデータをみると、特に韓国との貿易額が増加しており、輸出額は前年同期比27.0%増、輸入額は58.5%増だった(添付資料表2参照)。ASEAN諸国についても、輸出額は18.4%増、輸入額も51.4%増となっており、アジアとの貿易が活発化していることがわかる。6月の国・地域別貿易統計は8月20日に公表される予定だ。
(注)USMCAの原産品であれば、2026年2月まで課せられていた国際緊急経済権限法(IEEPA)による追加関税や、2026年7月まで課せられていた1974年通商法122条に基づく課徴金などは対象外だった。1962年通商拡大法232条に基づく自動車(完成車)や鉄鋼・アルミニウムなどに対する追加関税については、USMCA原産品でも免除されない(自動部品など一部を除く)。詳しくは特集「米国関税措置への対応」を参照。
(加藤遥平)
(メキシコ)
ビジネス短信 ab43f185c3f14b16
関連情報
dummy
もっと見る
ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
メキシコの上半期貿易は好調、6月の輸出額は前年同月比34.4%増
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/ab43f185c3f14b16.html
時系列
- 2026-07-27 メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が貿易統計を発表
- 2026-08-20 6月の国・地域別貿易統計が公表予定
主な数値
| 2026年上半期輸出額 | 3897億2300万ドル |
|---|---|
| 2026年上半期輸出額増加率 | 24.6% |
| 2026年上半期輸入額 | 3798億6600万ドル |
| 2026年上半期輸入額増加率 | 22.0% |
| 2026年上半期貿易黒字 | 98億5700万ドル |
| 2026年6月単月輸出額増加率 | 34.4% |
| 2026年6月単月輸入額増加率 | 28.0% |
| 2026年上半期工業製品・同部品輸出額 | 3559億100万ドル |
| 2026年上半期工業製品・同部品輸出額増加率 | 25.7% |
| 2026年上半期工業製品・同部品のうち自動車産業以外の製造業の伸び | 37.6% |
| 2026年上半期非石油製品の対米国輸出額増加率 | 25.7% |
| 2026年1-5月韓国への輸出額増加率 | 27.0% |
| 2026年1-5月韓国からの輸入額増加率 | 58.5% |
| 2026年1-5月ASEAN諸国への輸出額増加率 | 18.4% |
| 2026年1-5月ASEAN諸国からの輸入額増加率 | 51.4% |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、メキシコ経済の現状と今後の動向を理解する上で重要な情報を提供しています。2026年上半期の輸出入の好調は、特に工業製品・同部品の輸出拡大に牽引されており、製造業の堅調さを示唆しています。米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による関税措置の適用除外や、米国のAI関連投資の活発化が輸出を後押ししたとの見方は、国際的なサプライチェーンや技術トレンドがメキシコの貿易構造に与える影響を示しています。また、韓国やASEAN諸国との貿易活発化は、メキシコが貿易相手国を多様化し、アジア市場との連携を強化している可能性を示唆しており、今後の貿易戦略を検討する上で注目すべき点です。6月の国・地域別貿易統計の公表予定も示されており、さらなる詳細分析が期待されます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-05 / 最終確認: 2026-08-06
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-06
関連事例
- 8月の米小売売上高は前月比1.2%増と予想を上回る、新学期需要やガソリン価格上昇で幅広い伸び
- コスタリカ、デジタル貿易協定DEPAに正式加入
- 第18回 ASEAN事務総長とASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)との対話を開催 ―未来に向けた「日ASEAN共創パートナーシップ」の深化―
- KSGIとジェトロ、半導体関連分野における エコシステム形成・強化のための覚書を締結
- 日・パラグアイ投資協定、9月26日に発効
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する