経済・産業トレンド

ホーチミン市が命名50周年の式典開催、複数の道路インフラプロジェクトが着工

ホーチミン市は、命名50周年記念式典を開催し、これに先立ち複数の大規模道路インフラプロジェクトの起工式を実施しました。これらのプロジェクトは、交通渋滞の緩和、ロンタイン国際空港との広域連携強化、カンボジアとの戦略的接続軸形成を目的としています。主要プロジェクトとして、カンゾー~ブンタウ海上道路、ホートラム~ロンタイン空港間高速道路、ホーチミン市~モクバイ高速道路が挙げられ、それぞれ2027年から2029年の完成を目指しています。総投資額は合計で約163兆ドン(約1兆円超)に上ると見られます。

この発表の要点

企業・自治体への影響

建設・インフラ関連企業は、ベトナムにおける大規模プロジェクトへの参入機会や資材・技術提供の可能性を検討すべきです。物流・運輸企業は、新たな交通軸の形成による輸送ルートや時間の変化を把握し、効率的なサプライチェーン構築に役立てる必要があります。観光・サービス業は、ロンタイン国際空港へのアクセス改善や沿岸部観光地への移動時間短縮がもたらす観光客増加の機会を捉えるべきです。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ホーチミン市党委員会、人民評議会、人民委員会およびベトナム祖国戦線ホーチミン市委員会
業界 建設・インフラ
発表日 2026-07-13
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月13日

ホーチミン市党委員会、人民評議会、人民委員会およびベトナム祖国戦線ホーチミン市委員会は7月2日、同市命名50周年(1976年7月2日~2026年7月2日)の記念式典を開催した。式典には、トー・ラム書記長兼国家主席をはじめ、党・国家の指導者らが出席した。これに先立ち、ホーチミン市人民委員会は7月1日、記念事業の一環として道路インフラに関する複数の大規模プロジェクトの起工式を開催した。起工式であいさつしたホーチミン市人民委員会のホアン・グエン・ディン副委員長は、「今回のプロジェクトは交通渋滞の緩和に加え、ロンタイン国際空港との広域連携の強化や、カンボジアとの戦略的な接続軸の形成が期待される」と述べた(政府電子新聞7月1日)。

主なプロジェクト概要は次のとおり。

1.カンゾー~ブンタウ海上道路
ホーチミン市中心部からゲンライ湾を越えて旧バリア・ブンタウ省中心部を結ぶ海上橋・海底トンネル一体型の道路。全長約14キロで、総投資額は約93兆1,590億ドン(約5,776億円、1ドン=約0.0062円)。本道路の設計は6車線(制限速度時速80キロ)、海上橋は8キロ、海底トンネル3.85キロで、ベトナム初の海上橋と海底トンネルを組み合わせた海上道路となる。2029年に完成の予定。同道路の整備により、国道51号線など幹線道路の交通渋滞緩和が見込まれる。移動時間は現在の約90〜120分から約10分へ大幅に短縮される見通しで、ホーチミン市と東南沿岸地域を結ぶ新たな交通軸の形成や観光促進などが期待される。

2.ホートラム~ロンタイン空港間高速道路
ホーチミン市(旧バリア・ブンタウ省)の観光地ホートラムと建設中のロンタイン国際空港(ドンナイ市)を結ぶ。全長42キロで、総投資額は46兆9,180億ドン。2029年の完成を予定している。高速道路6車線(制限速度時速100キロ)と、それに平行する一般道2車線(同時速60キロ)からなる。完成後は、ホートラムなど沿岸部の観光地とロンタイン国際空港とのアクセス改善が見込まれる。

3.ホーチミン市~モクバイ高速道路
ホーチミン市とタイニン省のモクバイ国境検問所を結ぶ。全長51キロで、総投資額は22兆9,750億ドン。第1期では4車線、制限速度時速120キロの高速道路として整備し、2027年の完成を予定している。その後、6車線に拡張する計画だ。ベトナム東南部地域とカンボジア間の貿易促進とともに、国道22号線の交通渋滞緩和が期待される。

(ティエン・グエン)

(ベトナム)

ビジネス短信 8c1bf811d008234b

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ホーチミン市が命名50周年の式典開催、複数の道路インフラプロジェクトが着工

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/8c1bf811d008234b.html

時系列

主な数値

カンゾー~ブンタウ海上道路 全長 14キロ
カンゾー~ブンタウ海上道路 総投資額 93159000000000ドン
カンゾー~ブンタウ海上道路 総投資額 5776億円
カンゾー~ブンタウ海上道路 車線数 6車線
カンゾー~ブンタウ海上道路 制限速度 80キロ/時
カンゾー~ブンタウ海上道路 海上橋長 8キロ
カンゾー~ブンタウ海上道路 海底トンネル長 3.85キロ
ホートラム~ロンタイン空港間高速道路 全長 42キロ
ホートラム~ロンタイン空港間高速道路 総投資額 46918000000000ドン
ホートラム~ロンタイン空港間高速道路 高速道路車線数 6車線
ホートラム~ロンタイン空港間高速道路 高速道路制限速度 100キロ/時
ホートラム~ロンタイン空港間高速道路 一般道車線数 2車線
ホートラム~ロンタイン空港間高速道路 一般道制限速度 60キロ/時
ホーチミン市~モクバイ高速道路 全長 51キロ
ホーチミン市~モクバイ高速道路 総投資額 22975000000000ドン
ホーチミン市~モクバイ高速道路 第1期車線数 4車線
ホーチミン市~モクバイ高速道路 第1期制限速度 120キロ/時

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ベトナム・ホーチミン市が大規模なインフラ投資を通じて、都市機能の強化と地域経済の活性化を目指す姿勢を示しています。特に、交通渋滞の緩和、国際空港へのアクセス改善、そして隣国カンボジアとの連携強化は、物流効率の向上や観光客誘致に直結する重要な要素です。複数のプロジェクトが同時進行し、それぞれが特定の地域課題解決と広域連携強化に貢献する計画であることから、ベトナム政府およびホーチミン市の長期的な発展戦略の一環と見られます。日本企業にとっては、これらのインフラ整備がもたらすビジネス機会(建設、資材供給、関連サービス)や、完成後の物流・観光ルートの変化が、ベトナム市場での事業展開に影響を与える可能性があります。特に、ロンタイン国際空港の開港と連携した交通網の整備は、サプライチェーンや観光関連産業に新たな動向をもたらすことが予想されます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-13

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