企業プレスリリース

2026 MDSAPフォーラムを開催しました

厚生労働省は、2026年6月15日から19日まで京都で開催された「2026 MDSAPフォーラム」の成功を発表しました。アジア太平洋地域で初の日本主催となる本フォーラムは、医療機器単一調査プログラム(MDSAP)の国際的な発展と普及を目的とし、規制当局、産業界、調査機関など世界各国から約220名が参加しました。オープンセッションではMDSAPの運用状況や課題、今後の取り組みが議論され、クローズドセッションではトレーニングや実務的な意見交換が行われ、国際協力の推進が確認されました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

医療機器メーカーは、MDSAPの国際的な動向を注視し、QMS監査の効率化や国際市場への展開における影響を評価する必要がある。特に、アジア太平洋地域でのMDSAP普及拡大は、当該地域での事業展開に影響を与える可能性がある。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 法務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 厚生労働省
業界 医療機器
発表日 2026-07-09
分類 企業プレスリリース
地域 京都

発表された内容

令和8年7月9日(木)

照会先
医薬局 医療機器審査管理課

室長
高梨 文人(内線4226)

専門官
富樫 直之(内線4259)

(代表電話)03(5253)1111
(直通電話)03(3595)2419

報道関係者 各位

2026 MDSAPフォーラムを開催しました

~アジア太平洋地域初の開催を通じてMDSAPの国際的な発展に日本が貢献~

医療機器単一調査プログラム(MDSAP: Medical Device Single Audit Program)は、当該プログラムに加入する規制当局が共同で、医療機器の製造管理及び品質管理システム(QMS)に関する調査を行わせる民間の第三者調査機関(MDSAP調査機関)を評価・認定し、調査の品質を確保するとともに、MDSAP調査機関が実施したQMS調査の報告書や認証書を各国の規制業務に活用することを目的とした国際的な枠組みです。MDSAP調査の成果物の活用は、各国が医療機器製造所に対して行うQMS調査の重複解消に資するものであり、世界保健機関(WHO)が世界の薬事規制当局に推奨する「リライアンス」の一形態です。
日本は、米国、カナダ、オーストラリア及びブラジルとともに、MDSAPを運営する規制当局協議会(RAC: Regulatory Authority Council)のメンバーとして、制度の運営及び発展に深く関与しています。
MDSAPフォーラムは、RACメンバー国を中心にこれまで北米、南米及び欧州で開催されてきましたが、アジア太平洋地域では初めて日本が主催国となり、2026年6月15日(月)から19日(金)まで京都において一連の会議を開催しました。

1. 規制当局、産業界、MDSAP調査機関等によるオープンセッション
6月 16 日(火)及び17日(水)に開催されたオープンセッションでは、規制当局、産業界、MDSAP調査機関等の関係者から積極的な参加がありました。

世界各国より過去最大の約130名が対面参加、約90名がWeb参加しました。
日本はアジア地域等のMDSAP未加入国及びSEARN(南東アジア規制当局ネットワーク)を招待し、アジア太平洋地域におけるMDSAPの理解促進及び普及拡大に向けた機会を創出しました。
MDSAP未加入国のインドネシア、タイ、ベトナム及びエジプトは対面参加、インドはWeb参加し、SEARNの事務局並びに加盟国であるスリランカ及びブータンは対面参加しました。
RAC構成当局による制度運営状況や今後の取組が紹介されました。
公式オブザーバー※1から各地域における規制動向やMDSAPとの連携状況について報告が行われました。
アフィリエイトメンバー※2によるMDSAP調査の成果物に関する現在の活用状況や導入時の経験が共有されました。
MDSAP未加入国及びSEARNからMDSAPへの期待や加入・活用に向けた取組、課題等について発表が行われました。
産業界から新たに発足されたMDSAPインダストリーグループ※3の活動計画等が共有されました。
MDSAP調査機関からの運用上の課題や改善提案等が共有されました。
これらを通じ、MDSAPの更なる活用促進、アジア太平洋地域を含む加入国・関係国との協力強化及び制度の継続的改善に向けた活発な意見交換が行われました。

※1 公式オブザーバー:正式なメンバーではないが、RACの活動に貢献し、又はMDSAPの運営を観察する規制当局を指す。EU、シンガポールHSA、英国MHRAが該当するが、例外としてWHOを含む(2026年7月現在)。

※2 アフィリエイトメンバー:MDSAPに参画し、MDSAPに関する理解を有するとともに、自国・自地域の規制枠組みに基づき、製造業者のQMSを含む適用される医療機器の規制要求事項への適合性評価において、MDSAP調査の成果物を活用する規制当局を指す。該当する国・地域は<参考>の英語ウェブサイトから確認可能(2026年7月現在、8カ国)。

※3 MDSAPインダストリーグループ:医療機器メーカー等の産業界関係者から構成され、MDSAPの運営、産業界が直面する課題及びMDSAPの改善機会に関する業界の意見・知見をRACに提供し、RACへの支援や提言を行う組織として、2026年5月に新設された。

2. 規制当局及びMDSAP調査機関によるクローズドセッション
6月15日(月)、18日(木)及び19日(金)に開催されたクローズドセッションでは、MDSAP未加入国、アフィリエイトメンバーやMDSAP調査機関を対象としたMDSAPトレーニングが実施され、MDSAPの概要や各規制当局における活用状況等について理解を深める機会が提供されました。このほかMDSAP調査における個別事例を用いたワークショップが開催されるなど、より実務的な課題について活発な意見交換が行われました。
また、クローズドセッションと並行して開催されたMDSAP RAC会議では、MDSAPの運営状況や今後の取組方針等について議論が行われ、今後も加入規制当局間の緊密な連携のもと、MDSAP調査の品質、一貫性及び効率性の更なる向上を図り、医療機器規制における国際協力を一層推進していくことが確認されました。

3. 今後の予定
2027年に次回MDSAPフォーラムを開催予定です(開催地未定)。

<参考>
・MDSAPに関する業務(PMDAウェブサイト)
https://www.pmda.go.jp/review-services/reexamine-reevaluate/registered-cb/0003.html

・2026 MDSAPフォーラム開催情報
https://2026mdsapforum.omcst.org/

・MDSAPの概要(英語)
https://www.mdsap.global/about/what-mdsap

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出典: 厚生労働省
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74461.html

時系列

主な数値

対面参加者数 130名
Web参加者数 90名
アフィリエイトメンバー国数 8カ国

この事例から確認すべきポイント

この発表は、日本が国際的な医療機器規制の枠組みであるMDSAP(医療機器単一調査プログラム)において主導的な役割を果たしていることを示しています。MDSAPは、医療機器製造所の品質管理システム(QMS)調査の重複を解消し、国際的な規制協力と効率化を推進する重要なプログラムです。アジア太平洋地域で初めて日本がフォーラムを主催し、未加入国を招待したことは、MDSAPの地理的拡大と影響力強化への日本のコミットメントを明確にしています。医療機器メーカーにとっては、MDSAPの動向を理解し、自社のQMSが国際基準に適合しているかを確認することが、グローバル市場での競争力維持と規制遵守のために不可欠です。特に、アジア地域での普及が進むことで、新たな市場機会や規制要件の変化が生じる可能性があり、企業はこれに迅速に対応する準備が求められます。また、MDSAPインダストリーグループの新設は、産業界の意見がプログラム運営に反映される機会が増えることを示唆しており、企業は積極的に関与することで、自社の利益を擁護し、制度改善に貢献できるでしょう。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-09

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