経済・産業トレンド

2026年1~6月の乗用車BEV登録台数、前年同期比で84.8%増

ジェトロは、タイにおける2026年上半期のEV(BEV、HEV、PHEV)新規登録台数に関する統計を発表しました。2026年1~6月のBEV累計新規登録台数は前年同期比73.9%増の12万18台で、乗用車BEVは約84.8%増の10万5,280台に達しました。市場シェアでは、BEV市場で中国メーカーが約9割を占める一方、HEV市場では日本メーカーが約98%の圧倒的なシェアを維持しています。2026年6月末時点のEV累積登録台数は127万7,257台となり、前年末から約4割増加しました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

自動車メーカー、部品サプライヤー、充電インフラ事業者、および関連サービス企業は、タイのEV市場の急速な成長と、BEVにおける中国勢、HEVにおける日本勢という市場構造の変化を把握する必要があります。特に、タイ市場への参入や事業拡大を検討している企業は、電動化戦略の見直しや製品ポートフォリオの最適化が求められます。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 自動車
発表日 2026-07-24
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月24日

添付資料(149 KB)

タイ運輸省陸運局(DLT)のデータを基にジェトロが7月10日時点で集計したところ、2026年6月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比51.8%増の2万2,899台だった。内訳は、乗用車が50.1%増の1万9,958台、二輪車が81.0%増の2,878台となった。ハイブリッド車(HEV)は25.4%増の1万4,378台(乗用車1万4,247台、二輪車131台)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は53.4%増の2,329台(乗用車のみ)だった。

2026年1~6月の累計新規登録台数は、BEVが前年同期比73.9%増の12万18台となり、うち乗用車は約84.8%増の10万5,280台(添付資料表1参照)、二輪車が22.7%増の1万4,156台だった。HEVは25.1%増の9万287台(乗用車8万9,878台、二輪車409台)、PHEVは乗用車のみで、9.8%減の1万214台だった。

メーカー別にみると、DLTのデータ(添付資料表2参照)によれば、6月のBEV(乗用車)の新規登録台数は、BYD(DENZA)が3,798台(シェア19.0%)で首位となり、GEELY(ZEEKR)が3,080台(15.4%)、SAICモーター・CP(MG)が2,807台(14.1%)と続いた。中国メーカーのシェアは87.3%に達した。2026年1~6月累計では、1位がBYD(DENZA)でシェア21.0%、2位がCHERY(OMODA/JAECOO)で18.5%、3位がSAICモーター・CP(MG)で14.3%、4位がAIONで11.2%となった。中国メーカーの合計シェアは90.0%だった。

HEV(乗用車)の6月新規登録台数(添付資料表3参照)は、1位がトヨタ(LEXUSを含む)で7,270台(シェア51.0%)、2位がホンダで5,145台(36.1%)、3位が三菱自動車で1,137台(8.0%)と続き、日本メーカーの合計シェアは98.2%だった。2026年1~6月累計でも、順位は同じで、日本メーカーのシェアは97.8%だった。

PHEV(乗用車)は6月、BYDが1,262台(シェア54.2%)で首位、メルセデス(9.4%)、GWM(8.6%)が続いた。2026年1~6月累計では、BYD(シェア45.2%)、メルセデス(11.5%)、BMW(8.5%)の順となった(添付資料表4参照)。

2026年6月末のEV累積登録台数は、前年末比39.8%増の127万7,257台だった。内訳は、BEVが65.6%増の49万1,496台(乗用車38万5,553台、二輪車9万8,569台)、HEVが28.0%増の69万4,320台、PHEVは22.6%増の9万1,441台だった。

(原田朝善、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

ビジネス短信 77f29feefbaff594

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2026年1~6月の乗用車BEV登録台数、前年同期比で84.8%増

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/77f29feefbaff594.html

時系列

主な数値

2026年6月のBEV新規登録台数 22899台
2026年6月の乗用車BEV新規登録台数 19958台
2026年6月の二輪車BEV新規登録台数 2878台
2026年6月のHEV新規登録台数 14378台
2026年6月のPHEV新規登録台数 2329台
2026年1~6月のBEV累計新規登録台数 120018台
2026年1~6月の乗用車BEV累計新規登録台数 105280台
2026年1~6月の二輪車BEV累計新規登録台数 14156台
2026年1~6月のHEV累計新規登録台数 90287台
2026年1~6月のPHEV累計新規登録台数 10214台
2026年6月のBEV(乗用車)中国メーカーシェア 87.3%
2026年1~6月のBEV(乗用車)中国メーカー累計シェア 90.0%
2026年6月のHEV(乗用車)日本メーカーシェア 98.2%
2026年1~6月のHEV(乗用車)日本メーカー累計シェア 97.8%
2026年6月末のEV累積登録台数 1277257台
2026年6月末のBEV累積登録台数 491496台
2026年6月末のHEV累積登録台数 694320台
2026年6月末のPHEV累積登録台数 91441台

この事例から確認すべきポイント

タイのEV市場は急速な成長を続けており、特にBEVの新規登録台数が大幅に増加していることが本発表から読み取れます。中国メーカーがBEV市場で圧倒的なシェアを確立している一方で、HEV市場では日本メーカーが依然として高い競争力を維持している点が注目されます。PHEV市場はBEVやHEVと比較して成長が鈍化しており、累計では前年同期比で減少しています。このデータは、タイにおける自動車市場の電動化がBEVを中心に進展している現状と、各電動車タイプおよび国籍メーカー間の市場動向の違いを明確に示しています。自動車関連企業は、タイ市場の動向を注視し、電動化戦略や製品ポートフォリオの最適化を検討する必要があるでしょう。特に、BEV市場における中国勢の台頭と、HEV市場における日本勢の強固な地位は、今後の市場戦略を練る上で重要な要素となります。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-24

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