ゼンショーHD、「はま寿司」のベトナム1号店をホーチミン市にオープン
この発表の要点
- ゼンショーHDが「はま寿司」のベトナム1号店をホーチミン市にオープンし、ベトナムでの事業を拡大。
- 日本と同等の品質を維持しつつ、原材料調達の工夫と現地に合わせた価格設定でコスト競争力を確保。
- ベトナム市場ではすし人気が高く、日系回転ずしチェーンの進出が相次ぎ競争が激化する見込み。
企業・自治体への影響
外食産業、特に海外展開を検討している企業にとって、成長市場への参入戦略や現地適応の事例として参考になります。人事部門は、海外でのサービス品質維持のための人材育成・配置戦略を検討する上で示唆を得られます。
対応すべきこと
- ベトナム市場への進出を検討している企業は、現地の消費動向や競合状況を調査する。
- 海外展開における品質維持とコスト競争力の両立戦略を検討する。
- 現地人材の育成・活用に関する人事戦略を再確認する。
- ジェトロ等の公的機関が提供する市場調査レポートを活用する。
対象部門: 経営者 広報 人事 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ゼンショーホールディングス |
|---|---|
| 業界 | 外食 |
| 発表日 | 2026-08-13 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月13日
日系外食大手のゼンショーホールディングス(以下、ゼンショーHD)は7月30日、ベトナム南部ホーチミン市の商業施設「イオンモール・タンフーセラドン」に、回転ずしチェーン「はま寿司」のベトナム1号店をオープンした。
ゼンショーHDは、「すき家」を中心にグループ店舗を世界で1万4,947店舗(2026年3月末時点)を展開している。ベトナムでは、2016年にホーチミン市にすき家1号店を開業して以来、南部を中心に25店舗まで店舗網を拡大している。
今回開業したはま寿司について、同社担当者は、日本と同等の品質のすしを提供することに注力する一方、原材料の調達などを工夫し、コスト競争力を高めたとしている。価格は、1皿2万5,000ドン(約155円、1ドン=約0.0062円)からとし、現地の消費者が利用しやすい水準に設定した。また、6種類のしょうゆを用意するなど、利用客がすし体験を楽しめる環境を整えている。
人材面では、日本国内のはま寿司店舗で勤務経験のあるベトナム人スタッフを複数採用した。さらに、日本で約1カ月間の研修プログラムを修了したベトナム人スタッフを教育担当として配置し、日本品質のサービスの提供を目指している。ゼンショーHDは今後、ベトナム国内の商業施設を中心に、はま寿司の出店を拡大する方針だ。
すし人気を背景に日系チェーンの進出相次ぐ
ジェトロが2025年3月に発表した「ベトナムにおける食品関連市場(2.5MB)」によると、ベトナム人が「よく食べる日本食」と「好きな日本食」の双方ですしが1位に選ばれており、すし文化は広く浸透していることがうかがえる。日系の回転ずしチェーンでは、「元気寿司」(2025年6月30日記事参照)が2025年、ホーチミン市に1号店を開業した。また、「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトも2026年内にベトナム1号店を出店する計画を発表しており、日系回転ずしチェーンの進出が相次いでいる。
ベトナム1号店の外観(ジェトロ撮影)
(成瀬亘作)
(ベトナム、日本)
ビジネス短信 6d80f1a93fd56177
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ゼンショーHD、「はま寿司」のベトナム1号店をホーチミン市にオープン
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/6d80f1a93fd56177.html
時系列
- 2016-XX-XX ゼンショーHDがホーチミン市にすき家1号店を開業
- 2025-03-XX ジェトロが「ベトナムにおける食品関連市場」を発表
- 2025-XX-XX 元気寿司がホーチミン市に1号店を開業
- 2026-07-30 ゼンショーHDが「はま寿司」のベトナム1号店をホーチミン市にオープン
- 2026-XX-XX カッパ・クリエイトが2026年内にベトナム1号店を出店する計画を発表
主な数値
| ゼンショーHDグループ店舗数 | 14947店舗 |
|---|---|
| すき家ベトナム店舗数 | 25店舗 |
| はま寿司1皿あたりの価格 | 25000ドン |
| 為替レート(1ドンあたり) | 0.0062円 |
| 提供するしょうゆの種類 | 6種類 |
| ベトナム人スタッフの日本での研修期間 | 約1カ月 |
この事例から確認すべきポイント
本事例は、日本企業が成長市場であるベトナムにおいて、既存事業の成功を基盤に新たなブランドを展開する戦略を示しています。ゼンショーHDは、日本品質の維持と現地でのコスト競争力確保という、海外展開における二律背反的な課題に対し、原材料調達の工夫や現地人材の育成・活用で対応しています。特に、日本での勤務経験者や研修修了者を教育担当として配置する人事戦略は、サービス品質の均一化に有効です。また、ジェトロの市場調査を活用し、現地のすし人気や競合他社の動向を把握した上で出店を決定している点は、海外進出における事前調査の重要性を浮き彫りにします。今後、ベトナム市場での日系回転ずしチェーン間の競争激化が予想され、各社のローカライズ戦略が成功の鍵となるでしょう。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-13
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