経済・産業トレンド

タイの第2四半期GDP成長率は前年同期比1.9%に減速

タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)は2026年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を発表した。前年同期比は1.9%と前期の2.8%から減速し、前期比もマイナス0.2%とマイナスに転じた。農業や工業、観光業などの減速が影響した一方、通年の成長率見通しは2.0~2.5%(中央値2.2%)へ上方修正された。現時点で取得できた本文からは、詳細を確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。

この発表の要点

企業・自治体への影響

タイ市場における内需の減速や主要作物の生産縮小は、現地に進出する製造業、流通・小売業、建設業などの業績や事業計画に影響を与える可能性がある。経営企画部門や海外事業部門において市場動向の確認が求められる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)
業界 経済・産業
発表日 2026-08-21
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月21日

タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)は8月17日、2026年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を公表した。前年同期比は1.9%(前期2.8%)と減速し、前期比もマイナス0.2%と前期の0.6%からマイナスに転じた。
成長率を生産項目別にみると、農業は猛暑と干ばつにより、特にコメや油ヤシなど主要作物の生産が減少したことなどにより、前年同期比1.5%(前期2.0%)に縮小した。また、非農業は2.0%(2.9%)と減速した。このうち工業部門では、鉱業や採石業、製造業で、コンピュータや電子部品、自動車のほか原材料などの生産が減少し、1.1%(1.8%)と縮小した。また、サービス部門は、情報通信業や娯楽業などが拡大したものの、住宅や工場建設が低下した建設業のほか、観光客の減少による宿泊・飲食サービス業や運輸業などが減速し、2.4%(3.5%)となった。
成長率を需要項目別にみると、内需では、民間消費が前年同期比1.9%(前期3.3%)と減速した。準耐久財の消費が増加した一方、耐久財や非耐久財、サービスで消費が減少した。民間消費の減速は、消費者信頼感指数が2022年の第4四半期以来の低水準となったことと整合的だ。政府消費も0.2%と、前期(3.4%)から縮小した。また、総固定資本形成は、9.1%と、前期(9.9%)から減速した。民間部門では、機械・設備投資が増加し、13.4%(前期10.1%)となった一方、公的部門で国営企業の建設や設備投資のほか政府建設が減速し、マイナス1.6%(9.4%)となった。
外需では、財・サービス輸出が前年同期比12.5%と前期(12.4%)から微増した。うち、サービス輸出は、長期滞在旅行者の支出増加により拡大した。また、財輸出は、引き続き世界的な電子製品需要が支えた。ただ、コンピュータや集積回路などの製造のための輸入や、貿易量の増加に伴う輸送費用の上昇などにより、財・サービス輸入は24.2%(前期21.4%)と加速した。
NESDCは2026年の成長率見通しについて、前回の2.0%から2.5%(中央値2.2%)に上方修正し、前年の2.4%とほぼ同水準となると見込んだ。主な成長要因として、強い民間投資、家計消費拡大の継続、好調な財輸出、政府の支援策を挙げた。
(野田芳美)

(タイ)

ビジネス短信 69821be750e5e34e

関連情報

dummy

もっと見る

ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース

タイの第2四半期GDP成長率は前年同期比1.9%に減速

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/69821be750e5e34e.html

時系列

主な数値

2026年第2四半期実質GDP成長率(前年同期比) 1.9%
2026年第2四半期実質GDP成長率(前期比) -0.2%
農業部門成長率(前年同期比) 1.5%
非農業部門成長率(前年同期比) 2.0%
工業部門成長率(前年同期比) 1.1%
サービス部門成長率(前年同期比) 2.4%
民間消費成長率(前年同期比) 1.9%
政府消費成長率(前年同期比) 0.2%
総固定資本形成成長率(前年同期比) 9.1%
民間部門機械・設備投資成長率(前年同期比) 13.4%
公的部門投資成長率(前年同期比) -1.6%
財・サービス輸出成長率(前年同期比) 12.5%
財・サービス輸入成長率(前年同期比) 24.2%
2026年成長率見通し(上方修正後) 2.0~2.5%
2026年成長率見通し中央値 2.2%

この事例から確認すべきポイント

タイの2026年第2四半期GDP成長率の減速は、猛暑・干ばつによる農業生産への打撃や、自動車・電子部品などの工業生産の縮小、観光業・建設業の低迷が主な要因である。内需の冷え込みも示されており、現地に進出する製造業やサービス関連企業にとっては市場環境の変化に注意が必要である。一方で通年見通しは上方修正されており、今後の政府支援策や輸出動向、民間投資の継続性を注視することが広報・実務上重要となる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-21

関連事例

自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?

無料でプレスリリースを掲載する