経済・産業トレンド

インド6月の貿易赤字が大幅拡大、石油・電子などの輸入が増加

インド商工省が2026年7月13日に発表した貿易統計速報値によると、同年6月の貿易収支(サービスを除く)は約304億3,000万ドルの赤字となり、前月から赤字幅が拡大しました。輸出は前年同月比15.5%増と堅調に推移したものの、輸入が31.0%増と高水準を維持したため、貿易赤字は前年同月から6割近く拡大。特に石油製品と電子製品の輸入増加が大きく影響したと指摘されています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

インド市場で事業を展開する企業や、インドから製品を輸入・輸出する企業は、貿易収支の動向が為替レートやサプライチェーンコストに影響を与える可能性があるため、注視が必要です。特に、石油製品や電子部品を扱う製造業や商社は、輸入コストの変動リスクを評価し、調達戦略を見直す必要があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
発表日 2026-07-24
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月24日

添付資料(354 KB)

インド商工省(MoCI)が7月13日に発表した「貿易統計(速報値)」によると、2026年6月の貿易収支(サービスを除く)は約304億3,000万ドルの赤字で、赤字幅が前月から拡大した(添付資料図参照)。輸出は404億1,369万ドル(前年同月比15.5%増)と堅調に伸びたが、輸入が708億4,217万ドル(31.0%増)と高水準を維持したため、貿易赤字は前年同月から6割近く拡大した。

輸出の増加は、金額の大きいエンジニアリング製品114億7,869万ドル(前年同月比20.7%増)や電子機器49億2,693万ドル(18.9%増)、石油製品48億7,448万ドル(9.2%増)、医薬品28億857万ドル(7.1%増)、有機・無機化学製品27億6,569万ドル(19.4%増)などによるもの。一方、輸入の増加は、石油製品193億2,509万ドル(40.1%増)、電子製品133億6,271万ドル(58.8%増)、電気・一般機械57億9,667万ドル(30.9%増)が大きく影響した。

地場大手コタック・マヒンドラ銀行のチーフエコノミストであるウパスナ・バルドワジ氏は6月の貿易赤字拡大は、石油および電子機器の輸入増加によるものであると指摘する一方で、輸出は堅調に推移しているという見解を示した。中東情勢を背景としたエネルギー価格の上昇や、電子機器に対する国内需要の拡大が輸入額を押し上げ、短期的に貿易収支の悪化につながったと指摘している(「ヒンドゥー」紙7月13日)。

(野本直希)

(インド)

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インド6月の貿易赤字が大幅拡大、石油・電子などの輸入が増加

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/1050897fdbd7b09e.html

時系列

主な数値

2026年6月の貿易収支(サービスを除く) 304.3億ドル(赤字)
2026年6月の輸出額 404.1369億ドル
2026年6月の輸出額(前年同月比増減率) 15.5%増
2026年6月の輸入額 708.4217億ドル
2026年6月の輸入額(前年同月比増減率) 31.0%増
2026年6月の貿易赤字拡大率(前年同月比) 6割近く
エンジニアリング製品輸出額 114.7869億ドル
電子機器輸出額 49.2693億ドル
石油製品輸出額 48.7448億ドル
医薬品輸出額 28.0857億ドル
有機・無機化学製品輸出額 27.6569億ドル
石油製品輸入額 193.2509億ドル
電子製品輸入額 133.6271億ドル
電気・一般機械輸入額 57.9667億ドル

この事例から確認すべきポイント

インドの2026年6月の貿易統計は、世界経済の動向やサプライチェーンの変化を反映する重要な指標です。貿易赤字の大幅な拡大は、特に石油製品と電子製品の輸入増加が主因であり、これは中東情勢を背景としたエネルギー価格の高騰や、インド国内における電子機器需要の拡大を示唆しています。一方で、エンジニアリング製品や電子機器などの輸出が堅調に推移している点は、インド経済の特定の産業分野における競争力の維持を示しています。このデータは、インド市場への進出を検討する企業や、既存のサプライチェーンを持つ企業にとって、市場の需要構造やコスト変動リスクを評価する上で重要です。特に、エネルギー関連製品や電子部品の調達コスト、インド国内の消費動向に注目し、地政学的リスクがエネルギー価格に与える影響を継続的に監視することが求められます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-24

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