林総務大臣閣議後記者会見の概要
この発表の要点
- 令和8年度普通交付税は総額18兆9,737億円で、物価高・官公需の価格転嫁への対応として、自治体の取組状況を算定に反映する。
- 情報流通プラットフォーム対処法に基づく公表義務違反により、事業者5社に対し勧告が実施された。
- 令和8年版情報通信白書では、AIの進展がもたらす多面的影響と、人間とAIが健全に協働するデジタル社会について展望している。
企業・自治体への影響
地方自治体は、普通交付税の算定において官公需の価格転嫁への取り組み状況が反映されるため、積極的な価格転嫁の実施が求められます。デジタルプラットフォーム事業者は、情報流通プラットフォーム対処法に基づく公表義務の遵守状況を再確認し、法令違反がないか点検する必要があるでしょう。
対応すべきこと
- 地方自治体は、官公需における価格転嫁の取組状況を評価し、必要に応じて改善策を検討する。
- デジタルプラットフォーム事業者は、情報流通プラットフォーム対処法第28条に基づく公表義務の遵守状況を確認し、未公表事項や不備がないか点検する。
- 関係部門(情報流通行政局、統計局、自治財政局)への問い合わせが必要な場合は、速やかに連絡を取る。
- 情報通信白書の内容を確認し、AI関連の動向が自社の事業に与える影響を評価する。
対象部門: 経営者 総務 法務 情シス 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 総務省 |
|---|---|
| 発表日 | 2026-07-24 |
| 分類 | 行政処分・コンプライアンス |
発表された内容
令和8年7月24日)
会見発言記事
林総務大臣閣議後記者会見の概要
令和8年7月24日
冒頭発言
冒頭発言は4件ございます。
【令和8年版 情報通信白書】
まず、本日の閣議におきまして、令和8年版情報通信白書を配布いたしました。
今回の白書では、AIの進展がもたらす多面的影響と題した特集を構成し、我が国の個人や企業によるAI利用の現状を海外調査結果も交えながら分析しつつ、企業における先進的な取組事例やAI利用を巡る最新の研究動向等を概観した上で、人間とAIが健全に協働するデジタル社会について展望しております。
詳細は、お手元にお配りした資料をご覧いただければと思います。
本日、総務省ホームページでも公開する予定でございます。
詳細は、情報流通行政局にお問い合わせください。
【消費者物価指数】
次に、本日の閣議において、消費者物価指数について報告しました。
6月の総合は、1年前に比べ1.7%の上昇、生鮮食品を除く総合は、1.6%の上昇となりました。
詳細は、統計局にお問い合わせください。
【令和8年度普通交付税大綱】
本日、令和8年度の普通交付税の額を決定し、令和8年度普通交付税大綱を閣議で報告しました。
普通交付税の総額は、18兆9,737億円であり、前年度に比べて1兆1,539億円の増となっております。
令和8年度においては、物価高・官公需の価格転嫁への対応として、自治体のサービス・施設管理の委託料などの増加を踏まえ、その財源を充実するとともに、各団体における価格転嫁の取組状況を算定に反映することとしております。
また、東日本大震災及び能登半島地震の被災団体に対し、算定上の特例措置を講じ、財政運営に支障がないよう配慮をしております。
なお、不交付団体については、前年度から2団体増加して87団体となりました。
詳細については、自治財政局にお問い合せください。
【情報流通プラットフォーム対処法第28条に定める公表義務の違反に係る勧告等】
もう1件、本日、情報流通プラットフォーム対処法第28条に規定する、削除対応の迅速化等の措置状況に係る公表義務に違反した事業者5社に対し、同法第30条第1項に基づく勧告を実施いたしました。
この勧告は、本年5月末までを期限とする、令和7年度における措置状況に係る公表に関し、法令で定める事項の一部を公表しておらず、かつ、期限後に総務省が行った報告徴収に対して、公表内容を直ちに修正することが困難である旨を報告した事業者に、同法違反の是正を求めるものであります。
総務省といたしましては、これらの事業者において、今回の勧告を踏まえた適切な対応が図られることが必要だと考えておりまして、今後着実な是正に繋がるよう、引き続き、各事業者としっかりコミュニケーションを図ってまいります。
詳細は、会見後に情報流通行政局から説明させます。
私からは、以上でございます。
質疑応答
普通交付税の不交付団体数の増加要因、物価高・官公需の価格転嫁への対応等
問:
冒頭、ご発言がございました普通交付税大綱について伺います。令和8年度の普通交付税の不交付団体が増加した要因と不交付団体数の現状についてどのように受け止められているか、大臣のご所感を伺います。また、今回、新たに物価高・官公需の価格転嫁への対応として、自治体における価格転嫁の取組状況を算定に反映したとのことですが、具体的にはどのような算定を行ったのか伺います。
答:
令和8年度の不交付団体数は、前年度から2団体増加し、87団体となり、近年緩やかに増加しております。
不交付団体数が増加した要因については、個々の自治体により事情は異なるところでございますが、主な理由といたしましては、企業業績を反映した法人関係税の増や、固定資産税の増等によりまして、基準財政収入額が増加したということが影響しているものと認識しております。
不交付団体の数については、近年では、財政力の高い都市部の団体において高齢化が進展し、基準財政需要額が増加傾向にあることから、不交付団体が増加しにくい状況と認識しております。
また、物価高・官公需の価格転嫁への対応については、各自治体が官公需における適切な価格転嫁に取り組めますように、令和8年度から、新たに1,000億円程度の「価格転嫁分」を創設し、それぞれの自治体の価格転嫁の取組状況を反映することといたしました。
具体的には、各自治体における価格転嫁の取組状況の調査結果に基づきまして、各自治体の取組状況を全国の平均的な取組と比較することなどにより、算定を行っております。
物価上昇を上回る賃上げを実現するためには、官公需における適切な価格転嫁の取組が重要でございます。
今回の算定を踏まえ、各自治体におかれては、価格転嫁の取組を積極的に実施していただき、強い地域経済を実現していただくことを期待しております。
情報流通プラットフォーム対処法第28条に定める公表義務の違反に係る勧告等
問:
情プラ法の関係で細かいことは事務方のほうにお伺いするのですが、削除対応、今回勧告5社ということですが、ちょっと多いような感じもするのですが、そのあたりの大臣の受け止めというのをお聞かせいただければと思うのですが。
答:
先ほど申し上げたとおりでございまして、法に基づいてこの手続を進めた結果5社になったということでございます。
問:
これで終わります。ありがとうございました。
答:
はい。ありがとうございました。
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出典: 総務省
URL: https://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/01koho01_02001560.html
時系列
- 2026-05-31 情報流通プラットフォーム対処法に基づく令和7年度における措置状況に係る公表期限
- 2026-07-24 令和8年版情報通信白書を配布
- 2026-07-24 6月の消費者物価指数を報告
- 2026-07-24 令和8年度普通交付税の額を決定し、普通交付税大綱を閣議で報告
- 2026-07-24 情報流通プラットフォーム対処法第28条に定める公表義務違反に係る事業者5社に対し勧告を実施
主な数値
| 情報通信白書版数 | 8年版 |
|---|---|
| 消費者物価指数_総合上昇率 | 1.7% |
| 消費者物価指数_生鮮食品除く総合上昇率 | 1.6% |
| 普通交付税総額 | 189737億円 |
| 普通交付税増額 | 11539億円 |
| 不交付団体数 | 87団体 |
| 不交付団体増加数 | 2団体 |
| 価格転嫁分創設額 | 1000億円程度 |
| 情報流通プラットフォーム対処法違反勧告事業者数 | 5社 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、総務省が所管する多岐にわたる政策分野の進捗と課題を包括的に示しています。特に、情報通信白書におけるAIの多面的影響分析は、デジタル社会の健全な発展に向けた政策的視点を提供します。また、普通交付税大綱における物価高・官公需の価格転嫁への対応強化は、地方自治体の財政運営と地域経済の活性化に直結する重要な施策であり、各自治体における価格転嫁の取り組み状況が算定に反映される点は、実務上の注目点となります。さらに、情報流通プラットフォーム対処法に基づく公表義務違反に対する勧告は、デジタルプラットフォーム事業者に対する透明性と説明責任の強化を求めるものであり、今後の事業者対応が注視されます。これらの発表は、企業や自治体が直面する経済、技術、法規制の動向を理解し、適切な対応を検討する上で不可欠な情報源となります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-24
関連事例
- 令和8年度優良地方公営企業総務大臣表彰
- 国立研究開発法人審議会 宇宙航空研究開発機構部会(第33回)
- 令和8年度 普通交付税の算定結果等
- 情報流通プラットフォーム対処法第28条に定める公表義務の違反に係る勧告等
- 電波の発射を防止するために必要な措置を行うことが困難な場合に代えることができる措置を定める件(平成23年総務省告示第65号)の一部を改正する告示案に係る意見募集の結果
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