経済・産業トレンド

第4回日越学長会議が大阪大学で開催

最終確認日: 2026-10-29

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分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年10月29日

日本とベトナム両国の大学関係者が参加する「第4回日越大学学長会議」が10月8、9日の両日、大阪大学で開催された。同会議は大阪大学とハノイ工科大学が共催し、開催は11年ぶりとなった。

日本から30大学、ベトナムから36大学の計66大学の学長ら大学関係者に加え、文部科学省やベトナム教育訓練省など政府関係者ら約250人が出席した。半導体や人工知能(AI)など国家戦略技術分野において、産業界の需要に応える高度人材の育成が日越両国共通の課題となっている。これを踏まえて、「日越学術協力の成果と将来展望」を全体テーマに、人材育成や産学官連携の深化に向けて議論が交わされた。

日越両国の大学トップらによる集合写真(大阪大学提供)

初日の基調講演では、ベトナム教育訓練省のグエン・アン・ズン高等教育副局長が登壇した。2030年までに半導体・AI分野で各5万人の専門人材を育成する国家戦略を紹介し、産学官モデルであるトリプルヘリックス(注)によるエコシステム構築の重要性を強調した。

続いて、大阪大学の藤井英俊接合科学研究所所長兼月面都市開発センター長は、ベトナムで親しまれている月の民話「クォイおじさん」を切り口に、月面で太陽光から直接酸素を製造する技術など、最先端の研究を紹介した。同研究所は、ハノイ工科大学内に国際連携拠点HUST-UOsakaを設けており、研究協力の発展が期待される。

また、ジェトロ・ハノイ事務所の小篠春彦所長は、「人材の往来は日越両国間で多様な形で進んでいる」と指摘。日本での経験を経て現地幹部となるキャリア循環に触れ、寄付講座から採用直結型インターンシップへ発展させたハノイ工科大学と東亜バリュークリエーションホールディングスなどの事例を紹介した。

日本企業とベトナムの大学との連携について紹介する小篠所長(ジェトロ撮影)

2日目の全体会合では、初日午後の分科会で焦点となった半導体エコシステムの構築や、外部機関と連携した産学官協働に関する議論が総括された。これを受け、ハノイ工科大学のグエン・フォン・ディエン副学長は、「単なる協定締結にとどまらず、学生や企業に明確なメリットをもたらす具体的プロジェクトを速やかに実行に移すべきだ」と強調した。大阪大学の熊ノ郷淳総長は、会議で生まれたアイデアやつながりが新たなパートナーシップへと結びつき、日越の学術協力がさらに強化されることに期待を示した。

初日の分科会の様子(ジェトロ撮影)

閉会式の様子(ジェトロ撮影)

(注)トリプルヘリックス:大学、産業界、政府の3者が相互に協力し、知識や技術を社会に還元することでイノベーションを促進する枠組み。

(大滝靖子、河野尭広)

(日本、ベトナム)

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公開日: 2026-10-29 / 最終確認: 2026-10-29

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編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-29

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