経済・産業トレンド

デジタル活用が船舶航行の安全性と効率性に貢献、専門会議開催

ドイツ連邦交通省は、水路および港湾における新技術と実証フィールドに関する第3回専門会議の概要を発表しました。会議は6月17~18日に開催され、約200人の専門家が参加。2020年以降、80以上のデジタルプロジェクトを支援し、コスト削減と船舶航行の安全性・効率性向上に貢献するデジタル技術の活用が議論されました。2026年末には新技術の経験蓄積フェーズが予定されています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

海運・物流業界の企業は、ドイツを始めとする国際的な船舶航行のデジタル化・自動化の動向を注視する必要があります。特に、港湾運営会社、船舶運航会社、海運技術開発企業は、新たな技術導入や国際的な法規制の動向が事業戦略に影響を与える可能性があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 情シス 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 海運・物流
発表日 2026-06-26
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月26日

ドイツ連邦交通省は6月17日、第3回専門会議「水路および港湾のための新技術と実証フィールド」の開催に先立ち、会議の概要を発表した。同会議は、ドイツ連邦海事・水路庁(BSH)にて6月17~18日に開催された。

約200人の専門家が参加し、ドイツの水路および港湾の競争力の向上と、環境に配慮した効率的な物流の推進を目的とする支援プログラムについて議論した。支援プログラムでは(1)港湾におけるデジタル実証フィールド、(2)水路におけるデジタル実証フィールド、(3)革新的な港技術の3つで、2020年以降80以上のプロジェクトを支援した。その結果、デジタル技術による支援システムや入港手続きの最適化によって、大幅なコスト削減が可能であることが分かった。

また、実証試験はデジタル活用が船舶航行の安全性と効率性にどのように貢献するかも示している。船舶は自動車の自動運転と異なり、決まった走行レーンなどはなく、風や波、変化する船舶往来といった動的な環境下で航行する。従って、自律システムが周囲の状況を継続的に把握し、交通状況を判断しつつ海上における衝突の予防のための国際規則を順守した航行が必要となる。

既に実装されている自律システムは周辺状況の自動的な感知、設定された経路の自律的な走行、回避行動の実行、自動での入港・出港などに対応できる。同会議に先立ち、この技術が実演された。2026年末には新技術の経験を蓄積するフェーズを設け、実践的な経験を積み、法的枠組みを具体化していくとした。

パトリック・シュニーダー連邦交通相は「世界の貿易の80%以上が海運によって行われている。特に貿易大国であるドイツにとって、革新的で競争力のある海運は極めて重要だ。海運の自動化においてドイツは欧州および世界でも先駆者となっている」とコメントした。

(アンナ・グリンフェルダ)

(ドイツ)

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/eee50e7626bd3dc2.html

時系列

主な数値

参加専門家数 200人
支援プロジェクト数 80以上
世界の貿易における海運の割合 80%以上

この事例から確認すべきポイント

この発表は、ドイツが海運のデジタル化と自動化を国家戦略として推進していることを示唆しています。特に、港湾と水路におけるデジタル実証フィールドや革新的な港技術への支援を通じて、コスト削減と環境負荷低減、安全性・効率性向上を目指している点が重要です。船舶の自動運転が自動車と異なる動的な環境下で行われるため、自律システムによる継続的な状況把握と国際規則順守の必要性が強調されています。2026年末には経験蓄積フェーズが予定されており、実践的な経験と法的枠組みの具体化が進む見込みです。これは、国際的な海運・物流業界における技術革新と競争力強化の動向を把握する上で重要な情報です。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-26

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