経済・産業トレンド

韓国、6月の輸出額が1,000億ドルを突破、好調が続く半導体輸出

韓国関税庁が発表した2026年6月の輸出入統計(確定値)によると、輸出額は前年同月比70.7%増の1,021億6,600万ドルで、単月として初めて1,000億ドルを突破しました。輸入は30.0%増の660億7,800万ドル、貿易収支は360億8,800万ドルの黒字を記録。上半期全体でも輸出入ともに増加し、貿易黒字を維持しています。特に半導体輸出が大幅に増加し、総輸出額の約4割を占め、輸出拡大の最大の要因となりました。韓国政府は、単月輸出額1,000億ドル超えは世界で4カ国目と評価しています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

韓国の輸出好調、特に半導体分野の成長は、関連する製造業、商社、物流業界の企業にとって新たなビジネス機会やサプライチェーンへの影響をもたらす可能性があります。また、韓国経済全体の動向は、日本企業の対韓投資や貿易戦略に影響を与えるため、経営企画や海外事業部門は注視すべきです。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
発表日 2026-07-21
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月21日

添付資料(200 KB)

韓国の関税庁は7月15日、6月の輸出入統計(確定値)を発表した。輸出は、前年同月比70.7%増の1,021億6,600万ドルで、単月としては初めて1,000億ドルを突破した。輸入は、30.0%増の660億7,800万ドルで、貿易収支は360億8,800万ドルの黒字だった。また、1~6月の輸出入をみると、輸出は前年同期比48.3%増の4,963億4,800万ドル、輸入は16.7%増の3,586億5,900万ドルで、貿易収支は1,376億8,900万ドルの黒字だった。

韓国政府によれば、単月の輸出額が1,000億ドルを超えるのは、ドイツ、米国、中国に続いて韓国が4カ国目だ。輸出拡大の最大の要因は、半導体輸出の大幅な増加にある。半導体の輸出額は、6月単月で前年同月比3倍の449億5,000万ドル、1~6月は前年同期比2.6倍の1,931億8,900万ドルだった。それぞれ輸出総額に占める割合を計算すると、6月は44.0%、1~6月は38.9%と約4割を占めた。

半導体を除いた輸出額は、6月は28.0%増、1~6月は16.3%増だった。1~6月のその他の輸出品目をみると、石油製品が37.9%増、コンピュータが3.2倍、無線通信機器が29.1%増、船舶が19.9%増だった。一方、乗用自動車が2.6%減、自動車部品が8.4%減となった(添付資料表1参照)。

輸出先別(1~6月)にみると、輸出額上位の国・地域では、中国が64.5%増、米国が50.4%増、ベトナムが52.6%増、EUが13.4%増、香港が2.6倍、台湾が73.2%増だった。なお、日本向けは15.3%増加した。多くの国・地域で増加した一方、中東(14.1%減)などが減少した(添付資料表2参照)。

関税庁による確定値公開に先立ち、産業通商部は速報値をもとに「2026年6月および上半期の輸出入動向」を発表した。同発表の中で、金正官(キム・ジョングァン)産業通商部長官は、交易条件悪化の中でも半導体をはじめとした、船舶、石油製品、無線通信機器など既存の主力品目のほか、化粧品・農水産食品など有望消費財に選定された品目も歴代最高の実績を達成したと評価した。今後については、「韓国企業が直面する不確実性を最小化し、良好な輸出環境を整備していく」「輸出の量的拡大のみならず、品目や市場の多角化と中小企業の輸出競争力の強化などの質的な成長を達成し、『輸出5大強国』に飛躍できるよう、総力を挙げて支援をする」と述べた。

(向野文乃)

(韓国)

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韓国、6月の輸出額が1,000億ドルを突破、好調が続く半導体輸出

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/589ad33b7123b865.html

時系列

主な数値

2026年6月の輸出額 102166000000ドル
2026年6月の輸入額 66078000000ドル
2026年6月の貿易収支 36088000000ドル
2026年1~6月の輸出額 496348000000ドル
2026年1~6月の輸入額 358659000000ドル
2026年1~6月の貿易収支 137689000000ドル
単月輸出額1,000億ドル超え達成国数 4カ国目
2026年6月の半導体輸出額 44950000000ドル
2026年1~6月の半導体輸出額 193189000000ドル
2026年6月の半導体輸出割合 44.0%
2026年1~6月の半導体輸出割合 38.9%

この事例から確認すべきポイント

本発表は、韓国の2026年6月および上半期の輸出入統計確定値を示しており、特に単月輸出額が初めて1,000億ドルを突破した点が注目されます。これはドイツ、米国、中国に次ぐ世界で4カ国目の達成であり、韓国経済の国際的な存在感を示す指標となります。輸出拡大の主要因は半導体輸出の大幅な増加であり、6月単月で輸出総額の44.0%、上半期で38.9%を占めています。半導体以外の品目でも石油製品やコンピュータ、無線通信機器、船舶が増加している一方で、乗用自動車や自動車部品は減少しており、品目ごとの動向に差が見られます。輸出先では中国、米国、ベトナム、EU、香港、台湾、日本向けが増加していますが、中東向けは減少しています。産業通商部は、今後の輸出環境整備と質的な成長、特に品目・市場の多角化と中小企業の輸出競争力強化を支援する方針を示しており、韓国政府が輸出を経済成長の重要な柱と位置付けていることが伺えます。日本企業にとっては、韓国市場の動向やサプライチェーンにおける半導体の重要性を再認識し、関連するビジネス機会やリスクを評価する上で重要な情報となります。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-21

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