雪印メグミルクベトナム、南部タイニン省で工場が稼働開始
この発表の要点
- 雪印メグミルクベトナムがベトナム南部タイニン省に業務用プロセスチーズ工場を稼働開始した。
- 年間3,500トンの生産能力で、ベトナム国内の業務用および消費者向けに9種類のチーズを製造する。
- 東南アジアで2カ所目の製造拠点となり、将来的にASEAN諸国への輸出も視野に入れた事業展開を進める。
企業・自治体への影響
この発表は、ベトナム市場への参入や事業拡大を検討している食品製造業、特に乳製品や加工食品分野の企業に影響を与えます。また、ベトナム国内のホテル、レストラン、ベーカリーといった飲食・サービス業にとっては、現地調達可能な高品質な業務用チーズの選択肢が増えることになります。
対応すべきこと
- ベトナム市場への参入や事業拡大を検討している企業は、現地の消費動向や流通網の整備状況を調査し、市場機会を評価する。
- 食品関連企業は、海外展開における現地ニーズへの対応(製品のローカライズ)の重要性を再確認し、自社の製品開発戦略に活かす。
- ASEAN地域での事業展開を計画している企業は、雪印メグミルクグループの多拠点戦略を参考に、サプライチェーンや輸出戦略を検討する。
対象部門: 経営者 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 雪印メグミルクベトナム |
|---|---|
| 業界 | 食品 |
| 発表日 | 2026-07-21 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月21日
雪印メグミルクベトナムは7月9日、ベトナム南部タイニン省で工場の稼働開始を記念する式典を開催した。同工場では、ベトナム国内のレストランやベーカリー、ホテル向けに業務用プロセスチーズを製造する。式典には、親会社である雪印メグミルクの佐藤雅俊代表取締役社長、小野益央駐ホーチミン日本総領事、タイニン省の行政幹部らが出席した。佐藤代表取締役社長は「雪印メグミルクグループは、2025年に創業100周年を迎え、次の100年に向けてベトナムでの挑戦を始める。日本の高品質なチーズの供給を通じて食の安全・安心の提供や工場操業による雇用創出など、当地に貢献したい」と述べた。
式典の様子(ジェトロ撮影)
敷地面積は1.5ヘクタール、生産能力は年間3,500トンで、9種類のプロセスチーズを製造する。顧客の商品特性に応じたチーズ製造が同工場の特徴である。例えば、ピザ向けに良く伸びるチーズや、チーズカツレツなどの揚げ物に入れても溶け出さないチーズなど、細かい注文にも対応する。
チーズの製品例(ジェトロ撮影)
同工場では、ベトナム消費者向けにローカライズしたプロセスチーズも製造する。日本で製造するチーズは、ベトナム人にとって塩味や甘味が強すぎるため、ベトナム消費者の反応を参考にベトナム人の好みにあった味に調整した商品を製造する。
ベトナムでは、人口増加や高い経済成長率に伴い、食品を含む消費を牽引する中間所得者層が増加している。チーズ市場も今後の拡大が期待されるため進出を決めた。ベトナムでは、冷蔵品流通網の整備が遅れているとされているが、今後の流通網の進展による冷蔵食品の需要増を見据え、メーカーへの出荷にも意欲をみせる。
雪印メグミルクは、グループとしてインドネシアにも拠点を構え、ベトナムは東南アジア2カ所目の製造拠点だ。インドネシアでは主に常温のチーズ、ベトナムでは冷蔵のチーズを製造する。将来的には、両拠点の製品をASEAN諸国のマーケットの特性に合わせ、輸出することを検討している(ヒアリング日:6月16日)。
(小林真龍)
(ベトナム、日本)
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雪印メグミルクベトナム、南部タイニン省で工場が稼働開始
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/545300bd213109e0.html
時系列
- 2025 雪印メグミルクグループが創業100周年を迎える
- 2026-07-09 ベトナム南部タイニン省で工場の稼働開始を記念する式典を開催
主な数値
| 敷地面積 | 1.5ヘクタール |
|---|---|
| 生産能力 | 3500トン/年 |
| 製造するプロセスチーズの種類数 | 9種類 |
| 東南アジアにおける製造拠点数 | 2カ所目 |
この事例から確認すべきポイント
雪印メグミルクベトナムの工場稼働は、ベトナムの人口増加と経済成長に伴う中間所得者層の拡大、それに伴う食品消費の増加を見据えた戦略的な海外展開の一環です。特に、ベトナム人の好みに合わせたローカライズされたプロセスチーズの製造や、顧客の商品特性に応じたきめ細やかな対応は、現地市場への深い理解と適応を示しています。また、冷蔵品流通網の整備が遅れているとされるベトナムにおいて、今後の流通網の進展を見越して冷蔵食品の需要増に対応する姿勢は、将来的な市場拡大への期待とリスクヘッジを両立させる意図がうかがえます。インドネシアに続く東南アジアでの製造拠点設立は、ASEAN地域全体を視野に入れたサプライチェーン構築と輸出戦略の強化を目指す、グループ全体の成長戦略を反映しています。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-21
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