ジェトロ、シンガポール最大級のペット関連展示会に初のジャパンパビリオンを設置
この発表の要点
- ジェトロがシンガポール最大級のペット関連展示会に初のジャパンパビリオンを設置し、17社が出展した。
- シンガポール市場では「ペット・ヒューマニゼーション」が進み、高付加価値商品の需要が拡大、ペットケア市場は年平均6.8%の成長が見込まれる。
- 展示会来場者の購買力は高く、日本製品の品質への関心も強いことが確認された。
企業・自治体への影響
日本のペット関連製品メーカーは、シンガポール市場への参入やASEAN展開の足がかりとして、JETROの支援や展示会活用を検討する機会となります。特に、高品質なサプリメント、デンタルケア用品、シャンプー、冷感マット、シーフードペットフードなどを扱う企業は、市場のニーズと合致する可能性が高いでしょう。
対応すべきこと
- シンガポール市場のペット関連トレンドや政府規制(HDBでの猫飼育解禁など)について情報収集する。
- JETROの海外展開支援プログラムや今後の展示会出展機会について確認する。
- 自社の製品がシンガポールの気候や消費者の購買力、品質志向に合致するかを検討する。
- ASEAN市場への展開を視野に入れている場合、シンガポールを拠点とした戦略を検討する。
対象部門: 経営者 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | ペット産業 |
| 発表日 | 2026-08-10 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月10日
ジェトロは7月31日~8月2日、シンガポール最大級のペット関連展示会「シンガポール・ペット・フェスティバル2026」(主催者:クラブペッツ)に初めてジャパンパビリオンを設置した。日本各地からペット関連製品を扱う17社が出展した。同パビリオン設置は、日本・シンガポール外交関係樹立60周年記念事業の一環として実施された。
展示会には3万6,000人以上(主催者予測)の来場が見込まれるなか、出展各社は犬猫向けサプリメント、デンタルケア用品、シャンプー、冷感マット、シーフードを使用したペットフードなどをPRした。会期中にジェトロが同パビリオンの来場者を対象に実施したアンケート(有効回答者数113人)では、毎月のペット関連支出が100シンガポール・ドル(約1万2,400円、Sドル、1Sドル=約124円)以上とした回答者が71%を占めた。中でも250Sドル以上とした回答者は25%に上り、来場者の購買力の高さが確認された。来場者からは「日本の商品は品質が高く安心して使える」「冷感マットはシンガポールの気候に合った良い商品だと思う」といった声が上がり、初めて見る日本製品に対して強い関心が寄せられた。出展企業17社のうち8社のシンガポール側代理店としてジャパンパビリオンに参加したサクリ(SAKURI)共同創業者の新開政秀氏は「欧州や韓国の企業に負けないよう、今後も日本の高品質な商品をPRしていきたい」と語った。
また、本展示会には、日本以外では韓国も国別パビリオンを設置し、24社が出展。同パビリオンの出展者は「シンガポール市場のポテンシャルを改めて実感した。ここを拠点にASEAN諸国へも展開していきたい」と語った。
シンガポールでは近年、少子化や単身・夫婦のみ世帯の増加などを背景に、ペットを家族の一員として捉える「ペット・ヒューマニゼーション(人間化)」が進む。特にコロナ禍を経てペットの飼育頭数が増加し、ペットの健康管理や生活の質向上への関心が高まっている。この結果、栄養補助食品やヘルスケア用品、ウェルネスサービスなど高付加価値商品の需要が拡大。民間市場調査会社によれば、ペットケア市場は2024年から2032年までの間に年平均6.8%の成長が見込まれている。
なお、シンガポール政府は2024年9月、「猫の管理枠組み(Cat Management Framework)」に基づき、これまで制限していた公営住宅(HDB)での猫の飼育を正式に解禁した。2026年8月には認定里親による猫の一時保護頭数拡大の試行制度の開始も予定されており、行政レベルでもペットとの共生環境の整備が進められている。
ジャパンパビリオンの様子(ともにジェトロ撮影)
(向中野裕也)
(シンガポール)
ビジネス短信 9e656c1e393893cf
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ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
ジェトロ、シンガポール最大級のペット関連展示会に初のジャパンパビリオンを設置
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/9e656c1e393893cf.html
時系列
- 2024-09-00 シンガポール政府が「猫の管理枠組み」に基づき、公営住宅(HDB)での猫の飼育を正式に解禁
- 2026-07-31 ジェトロがシンガポール・ペット・フェスティバル2026に初のジャパンパビリオンを設置(~8月2日)
- 2026-08-00 認定里親による猫の一時保護頭数拡大の試行制度の開始を予定
主な数値
| ジャパンパビリオン出展企業数 | 17社 |
|---|---|
| 展示会来場者見込み数 | 36000人以上 |
| アンケート有効回答者数 | 113人 |
| 月間ペット関連支出100Sドル以上回答者割合 | 71% |
| 月間ペット関連支出250Sドル以上回答者割合 | 25% |
| シンガポールドル円換算レート | 124円 |
| シンガポールペットケア市場年平均成長率予測(2024-2032) | 6.8% |
| 韓国パビリオン出展企業数 | 24社 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、ジェトロがシンガポール市場における日本企業の事業拡大を支援する具体的な取り組みを示しています。シンガポールでは「ペット・ヒューマニゼーション」の進展や政府による猫の飼育規制緩和など、ペット関連市場の成長を後押しする要因が複数存在します。展示会でのアンケート結果は、来場者の高い購買力と日本製品への品質に対する信頼を示しており、日本のペット関連企業にとって魅力的な市場であることを裏付けています。また、韓国パビリオンの存在は、同市場における国際競争の激しさを示唆しており、日本企業は高品質を強みとしつつ、戦略的なプロモーションと市場開拓が求められるでしょう。シンガポールをASEAN展開の拠点と捉える視点も重要です。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-10
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