経済・産業トレンド

山東省東営港、25万トン級の超大型タンカー対応の原油輸入ターミナル完成

東営港経済開発区は7月7日、中国山東省の東営港で25万トン級の超大型タンカーが接岸可能な原油輸入ターミナルの建設が完了し、近く稼働を開始すると発表しました。これは中国北方地域初の単点係留方式による超大型原油ターミナルで、年間荷役能力は3,493万トン。稼働後は洋上での積み替えが不要となり、港内の石油化学企業は年間10億元超の物流コスト削減が見込まれます。今後、港湾の対外開放手続きを進め、液体化学品ハブ機能と原油供給能力の強化を目指します。

この発表の要点

企業・自治体への影響

この発表は、中国のエネルギーインフラおよび石油化学産業に関わる企業、特に山東省で事業を展開する、または進出を検討している製造業や物流業に影響を与えます。物流コストの削減は、関連企業の競争力向上に寄与する可能性があります。また、高付加価値化学品や新素材への産業転換は、新たなビジネス機会を生み出す可能性があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 東営港経済開発区
業界 港湾・物流, 石油化学
発表日 2026-07-07
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月23日

東営港経済開発区は7月7日、中国山東省の東営港で25万トン級の超大型タンカーが接岸できる原油輸入ターミナルの建設が完了し、近く稼働を開始すると発表した。同ターミナルは、中国北方地域で初の単点係留方式(注)による超大型原油ターミナルであり、山東省の重点エネルギー交通インフラであるとしている。

同ターミナルは、25万トン級単点係留バース2基のほか、海上増圧プラットフォーム、海底および陸上の原油パイプラインを整備した。設計年間荷役能力は3,493万トン。

稼働後は、超大型タンカーが東営港に直接入港して原油を荷揚げできるようになり、洋上での積み替え作業が不要となる。港内の石油化学企業にとっては、年間10億元(約240億円、1元=約24円)を超える物流コスト削減が見込まれる。

山東省に形成されている港湾群は、各港それぞれに特徴がある。青島港がコンテナ輸送のハブ、煙台港がボーキサイトと完成車の輸送拠点、日照港が鉱石・石炭の主要港とされており、東営港は全国でも数少ない石油化学専門港として位置付けられている(「東営日報」7月6日)。

また、東営港経済開発区は石油化学産業の転換・高度化を推進してきている。2025年には同区石油化学産業に占めるハイテク分野の生産額比率が62.8%まで上昇し、このうち高付加価値化学品および新素材の割合は41.9%に達した(「東営日報」7月7日)。

今後、関係部門は港湾の対外開放手続きを進め、国際タンカーによる荷役・運航を実現させる。これにより、東営港の液体化学品ハブ機能および原油供給能力を強化し、高付加価値石油化学産業基地の建設を支える方針だ。

(注)大型タンカーを1つの係留ブイで係留し、海底パイプラインを通じて原油などを積み下ろしする方式。

(張雪雯)

(中国)

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山東省東営港、25万トン級の超大型タンカー対応の原油輸入ターミナル完成

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/e1926b8c90dad295.html

時系列

主な数値

ターミナル対応タンカー級数 25万トン級
単点係留バース数 2基
設計年間荷役能力 3493万トン
見込み物流コスト削減額 10億元
見込み物流コスト削減額(日本円換算) 240億円
2025年石油化学産業ハイテク分野生産額比率 62.8%
2025年高付加価値化学品・新素材割合 41.9%

この事例から確認すべきポイント

本発表は、中国山東省東営港における重要なインフラ整備の進捗を示すものです。25万トン級の超大型タンカー対応ターミナル完成は、同港が石油化学専門港としての地位を強化し、中国北方地域のエネルギー物流におけるハブ機能を担う上で極めて重要です。特に、単点係留方式の採用により、洋上での積み替え作業が不要となることで、港内の石油化学企業は年間10億元(約240億円)を超える物流コスト削減が見込まれるなど、経済的なメリットが大きいとされています。また、東営港経済開発区が推進する石油化学産業の転換・高度化、特にハイテク分野や高付加価値化学品へのシフトは、地域の産業構造変化と将来的な成長戦略を示唆しています。今後、国際タンカーの受け入れに向けた対外開放手続きが進められることで、東営港の国際的な競争力と供給能力がさらに強化される見込みです。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-23

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