中国大手飲料チェーン「蜜雪氷城」、成都市青白江区でビール工場を建設
この発表の要点
- 中国大手飲料チェーン「蜜雪氷城」が四川省成都市青白江区でビール工場を含む大規模プロジェクトの起工式を実施しました。
- 総投資額約50億元(約1,200億円)で、年間約3万トンの発酵飲料生産を見込み、フルーツビールやミルクビールなどの自社生産も可能となります。
- 中国国内市場の飽和を受け、中欧班列の物流優位性を活用し、西南地域および東南アジア市場への海外展開を強化する戦略です。
企業・自治体への影響
食品・飲料製造業においては、中国大手飲料チェーンの事業多角化(ビール醸造)と海外展開の動向が、新たな市場競争やサプライチェーン戦略の再考を促す可能性があります。特に、発酵飲料やビールの製造・輸出入に関わる企業は、新たな競合や提携の可能性を検討する必要があるでしょう。物流業においては、中欧班列を活用した国際鉄道輸送の需要増加が期待され、関連する物流企業は新たなビジネスチャンスを模索できます。
対応すべきこと
- 中国市場における飲料業界の動向、特に「新茶飲」業界の海外進出戦略について情報収集し、自社の事業戦略への影響を評価する。
- 自社の事業が食品・飲料製造業や国際物流に接点がある場合、蜜雪氷城の事業展開が与える潜在的な影響を評価し、必要に応じて対応を検討する。
- 国際物流、特に鉄道輸送の利用を検討している場合、中欧班列の物流優位性や利用可能性について調査する。
対象部門: 経営者 総務 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 蜜雪氷城 |
|---|---|
| 業界 | 食品・飲料製造 |
| 発表日 | 2026-07-21 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | 四川省 |
発表された内容
2026年07月21日
中国大手飲料チェーン「蜜雪氷城」はこのほど、四川省成都市青白江区で「スマート生産加工・輸出入拠点およびアジア本部プロジェクト(第3期)」の起工式を行った。同プロジェクト第3期工事の総建築面積は約1万5,442平方メートルで、地上4階建ての醸造複合工場を建設し、ビール醸造の中核生産拠点とする。完成後は年間約3万トンの発酵飲料の生産を見込んでおり、フルーツビールやミルクビール、フルーツピューレの自社生産も可能となるという。
同プロジェクトの総投資額は約50億元(約1,200億円、1元=約24円)で、総敷地面積は約8万6,700平方メートルとなる。全3期で構成され、スマート製造、配送、研究開発、管理を一体化した総合拠点として、西南地域および東南アジア地域の市場開拓、原料調達、運営管理などを担う。
近年、中国における「新茶飲(注1)」業界は急速に発展してきたが、国内市場は既に飽和しており、海外進出が重要な戦略となっている。同社関係者は「青白江区は『中欧班列(成渝)、(注2)』の始発点であり、この物流優位性を活用し海外展開を進める」と述べた。今後は、高品質なホップや麦芽の輸入に加え、「成都製」フレッシュビールの国際鉄道輸送による輸出においても、物流コスト面での優位性が期待される。
また、成都発の大手飲料チェーン「茶百道」もサプライチェーン統括拠点を同区に設置している。同社は、「越境+現地」のハイブリッド調達モデルを採用し、生乳や果物は現地調達、茶葉原料や包材などは中欧班列による越境物流で確保し、品質の安定性を維持しつつコスト削減を図っている。
(注1)新茶飲とは、緑茶や紅茶などをベースに牛乳や果物などを加えた飲料を指す。
(注2)「中欧班列(成渝)」とは、中国と欧州・ロシアなど「一帯一路」沿線国を結ぶ国際貨物列車(中欧班列)のうち、四川省成都市(成)および重慶市(渝)を発着拠点とする路線網を指す。
(曾小桐)
(中国)
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中国大手飲料チェーン「蜜雪氷城」、成都市青白江区でビール工場を建設
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/54e41d7c3f47fcb8.html
時系列
- 2026-07-21 四川省成都市青白江区で「スマート生産加工・輸出入拠点およびアジア本部プロジェクト(第3期)」の起工式を実施
主な数値
| 第3期工事総建築面積 | 15442平方メートル |
|---|---|
| 年間発酵飲料生産見込み | 30000トン |
| プロジェクト総投資額 | 50億元 |
| プロジェクト総投資額(日本円換算) | 1200億円 |
| プロジェクト総敷地面積 | 86700平方メートル |
この事例から確認すべきポイント
中国大手飲料チェーン「蜜雪氷城」による大規模投資は、中国「新茶飲」業界が国内市場の飽和に直面し、海外市場への積極的な展開を模索している現状を明確に示しています。特に、ビール醸造への事業多角化は、新たな収益源の確保とブランド価値向上を目指す戦略的動きと解釈できます。また、中欧班列の物流優位性を活用した海外展開は、中国内陸部からの国際サプライチェーン構築における新たなモデルを提示しており、西南地域および東南アジア市場への影響が注目されます。競合他社「茶百道」も同様にサプライチェーン強化を図っており、業界全体の競争激化と国際化の加速が予測されます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-21
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