行政処分・コンプライアンス 行政指導・結果公表

監督指導による賃金不払残業の是正結果(令和7年)

厚生労働省は令和7年における労働基準監督署の監督指導による賃金不払残業の是正結果を公表した。全国の労基署が取り扱った不払事案は22,605件、対象労働者数は173,016人、金額は128億5,782万円となった。また指導により使用者が賃金を支払い解決された件数は21,731件、金額は109億9,703万円に上る。詳細な是正事例や送検事例は別紙資料に記載されている。

この発表の要点

企業・自治体への影響

労務管理や総務・人事部門を持つすべての企業・事業主に対し、適切な労働時間管理と賃金払いの徹底が求められる。違反が発覚した場合、監督指導や是正勧告、さらには企業名公表や送検のリスクがある。

対応すべきこと

対象部門: 総務 人事 法務 経営者

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 厚生労働省
分類 行政処分・コンプライアンス

発表された内容

令和7年に賃金不払が疑われる事業場に対して労働基準監督署が実施した監督指導(立入調査)の結果を取りまとめましたので、監督指導での是正事例や送検事例とともに公表します。

【監督指導結果のポイント】

1 令和7年に全国の労働基準監督署で取り扱った賃金不払事案の件数、対象労働者数及び金額は以下のとおりです。(※1,2)

(1)件 数
22,605 件(前年比 251件増)

(2)対象労働者数
173,016 人(同 12,181人減)

(3)金 額
128億5,782万 円(同 43億5,331万円減)

2 労働基準監督署が取り扱った賃金不払事案(上記1)のうち、令和7年中に、労働基準監督署の指導により使用者が賃金を支払い、解決されたものの状況は以下のとおりです。(※3)

(1)件 数
21,731 件(96.1%)

(2)対象労働者数
167,828 人(97.0%)

(3)金 額
109億9,703万 円(85.5%)

※1 令和7年中に解決せず、事案が翌年に繰り越しになったものも含まれます。

※2 倒産、事業主の行方不明により賃金が支払われなかったものも含まれます。

※3 不払賃金が一部のみ支払われたものも含まれます。

厚生労働省では、引き続き、賃金不払事案の解消に向け、監督指導等を徹底していきます。
また、倒産により解決が困難な事案については、「賃金の支払の確保等に関する法律」(昭和51年法律第34号)に基づく未払賃金立替払制度を迅速かつ適正に運用してまいります。

【別紙】監督指導結果等 [8.5MB]

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出典: 厚生労働省
URL: https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/chingin-c_r07.html

主な数値

令和7年の賃金不払事案の件数 22,605件
令和7年の賃金不払事案の対象労働者数 173,016人
令和7年の賃金不払事案の金額 128億5,782万円
指導により解決された件数 21,731件
指導により解決された対象労働者数 167,828人
指導により解決された金額 109億9,703万円

この事例から確認すべきポイント

厚生労働省が公表した令和7年の賃金不払残業の是正結果は、労基署による監督指導の実態を示す重要な指標である。数多くの企業において賃金不払いや残業代の未払いが発生し、是正勧告を受けている現実が示されている。企業広報・実務担当者としては、自社の労働時間管理や賃金計算システム、労務管理体制に不備がないかを点検することが求められる。労働基準法違反や未払い賃金の発生は、社会的信用の失墜や行政処分の対象となるリスクがあるため、法改正や労基署の動向を注視し、日常的な労務コンプライアンスを徹底する必要がある。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-21

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