経済・産業トレンド 発効予定

ブラジル・アイスランド間のEFTA・メルコスールFTAが10月1日に発効へ

ブラジルとアイスランドの間で、欧州自由貿易連合(EFTA)・メルコスール自由貿易協定(FTA)が2026年10月1日に発効する見込みです。ブラジルは7月8日に、アイスランドは5月20日に批准書を寄託し、発効条件を満たしました。本協定は2017年6月に交渉開始、2025年9月に署名され、メルコスールからの農産品や食品の関税が原則撤廃されることで、ブラジル産業界は輸出拡大や投資促進に期待を示しています。2025年の両国間の貿易総額は2億3,279万42ドルでした。

この発表の要点

企業・自治体への影響

ブラジル、アイスランド、およびEFTA・メルコスール加盟国と貿易を行う企業は、関税撤廃による輸出入コストの変化や市場アクセス改善の影響を受ける可能性があります。特に、食品、農業、鉱業(酸化アルミニウム)関連の企業は、貿易条件の変化を注視し、事業戦略への影響を評価する必要があるでしょう。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 法務 経理 広報

対応期限:施行日まで

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構 (JETRO)
発表日 2026-07-17
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月17日

ノルウェー外務省は7月10日、ブラジルが欧州自由貿易連合(EFTA)・メルコスール間の自由貿易協定(FTA)の批准書を7月8日に寄託者であるノルウェーへ寄託し、ブラジルの批准手続きが完了したと発表した。EFTA側では既にアイスランドが5月20日に批准書を寄託しており、同協定はまずブラジルとアイスランドの間で10月1日に発効する見込みとなった(注)。

EFTA・メルコスールFTAは2017年6月に交渉が開始され、2019年8月に基本合意に達した。その後、2025年7月に最終合意(2025年7月22日記事参照)し、同年9月16日にリオデジャネイロで署名された。ブラジル産業界は協定締結を歓迎しており、輸出拡大や投資促進につながることへの期待を示している(2025年7月23日記事参照)。

EFTAが公表したファクトシート(2025年7月2日付)によると、メルコスール諸国から輸出されるコーヒー、マテ茶、牛肉、鶏肉、豚肉、エタノールおよびバイオエタノール、赤ワイン、保存食品やベーカリー製品などの調製食料品に対し、一部で関税割当が設定されるものの、原則として関税が撤廃される。これにより、ブラジル産農産品や食品のEFTA市場へのアクセス改善が見込まれる。

ブラジル開発商工サービス省(MDIC)の貿易統計によると、2025年のブラジルとアイスランド間の貿易総額(往復)は2億3,279万42ドルだった。このうち、ブラジルの対アイスランド輸出額は2億1,939万2,795ドルで輸出相手国・地域別として88位、輸入額は1,339万7,247ドルで輸入相手国・地域別として107位だった。ブラジルからアイスランド向けの主な輸出品目は HSコード6桁ベースでみると(HSコード:2818.20) の酸化アルミニウム(人造コランダムを除く)だった。

(注)同協定第16.5条第2項により、メルコスール加盟国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)とEFTA加盟国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)のうち、それぞれ少なくとも1カ国が批准書を寄託した日の翌月から起算して3カ月目の月初に、当該国の間で効力を生じる 。それ以降に批准書を寄託した国については、同条第3項により、当該国の寄託日の翌月から起算して3カ月目の月初に発効する。

(エルナニ・オダ)

(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス、メルコスール、EFTA)

ビジネス短信 0e97b94f43b03e5c

関連情報

dummy

もっと見る

ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース

ブラジル・アイスランド間のEFTA・メルコスールFTAが10月1日に発効へ

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/0e97b94f43b03e5c.html

時系列

主な数値

ブラジル・アイスランド間の2025年貿易総額 232790042ドル
ブラジルの対アイスランド2025年輸出額 219392795ドル
ブラジルの対アイスランド2025年輸入額 13397247ドル
ブラジルの対アイスランド輸出相手国・地域別順位 88位
ブラジルの対アイスランド輸入相手国・地域別順位 107位

この事例から確認すべきポイント

この発表は、ブラジルとアイスランド間でEFTA・メルコスールFTAが発効することを示しており、国際貿易における新たな動きとして注目されます。特に、ブラジル産農産品や食品のEFTA市場へのアクセス改善が期待されており、関連する輸出企業にとってはビジネス機会の拡大につながる可能性があります。協定の発効条件が「それぞれ少なくとも1カ国が批准書を寄託した日の翌月から起算して3カ月目の月初」と具体的に定められている点は、今後の他加盟国の批准状況を予測する上で重要な情報となります。現状ではブラジルとアイスランド間での発効ですが、将来的には他のメルコスール・EFTA加盟国が批准することで、協定の適用範囲が拡大する見込みがあります。企業は、自社の製品が関税撤廃や関税割当の対象となるか、また原産地規則などの詳細について、公式出典(EFTAが公表したファクトシート等)で確認する必要があるでしょう。貿易統計からは、現時点でのブラジルとアイスランド間の貿易規模は比較的限定的であることが読み取れますが、FTA発効により今後の貿易額の増加が期待されます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-17

関連事例

自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?

無料でプレスリリースを掲載する