航空宇宙分野の展示会「マイエアロ・サミット2026」が開催
この発表の要点
- マレーシアで航空宇宙分野の展示会「マイエアロ・サミット2026」が開催され、100社以上が出展した。
- マレーシア政府は「Malaysia Aerospace Industry Blueprint 2030」に基づき、2030年までに東南アジア最大の航空宇宙国家を目指している。
- ジェトロが日本企業の技術を紹介するブースを出展し、日本企業にとってマレーシアの航空宇宙産業への参入・連携の機会を提供した。
企業・自治体への影響
航空宇宙産業に関わる日本の製造業、MRO企業、および関連技術を持つ企業は、マレーシア市場への事業展開や連携の機会を検討する上で、本発表の内容が参考になります。特に、マレーシア政府の強力な産業育成政策と、MRO分野における高付加価値化の動きは、新たなビジネスチャンスを示唆しています。
対応すべきこと
- マレーシアの航空宇宙産業政策「Malaysia Aerospace Industry Blueprint 2030」の詳細を確認する。
- マレーシアのMRO市場における高付加価値分野への展開可能性を調査する。
- ジェトロの関連情報やイベントを通じて、マレーシアの航空宇宙産業における連携パートナー候補を探索する。
- 自社の技術や製品がマレーシアの航空宇宙産業のニーズに合致するかを評価し、事業展開の可能性を検討する。
対象部門: 経営者 広報 法務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 業界 | 航空宇宙産業 |
| 発表日 | 2026-07-16 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月16日
マレーシア航空宇宙産業公社(NAICO)は6月25日から27日にかけて、「マイエアロ・サミット2026」(MyAERO Summit 2026)を開催した。同サミットは、航空宇宙および宇宙技術における将来のモビリティやイノベーションについて発信・交流・連携をするためのプラットフォームであるとともに、ASEAN地域の関連産業成長へのゲートウェイとして機能している。
会場の様子(ジェトロ撮影)
NAICOのシャムスル・カマル・アブ・サマCEO(最高経営責任者)は、同サミットの開会式において、政府機関、国内外企業、学術機関、スタートアップを含む100社以上が出展していることについて、マレーシアが航空宇宙産業における戦略的ハブとして高い信頼を得ていることの表れだと強調した。さらに、マレーシアにおけるMRO(整備・修理・オーバーホール)は、2025年には航空宇宙産業の収益の40%を占め、引き続き産業の中核分野を担うとの見通しを明らかにした。また、こうした強固な基盤を背景に今後はMROの中でもより高付加価値な上流分野への展開を強化したいと述べた。
また、マレーシア投資貿易産業省(MITI)のシム・ツェツィン副大臣は、マレーシアには強力な航空宇宙コミュニティーがあり、スバン・エアロテック・パークやKLIAエアロポリスなどのビジネスパークが整備されていることに加え、マレーシア標準工業研究所(SIRIM)が航空宇宙産業向け品質マネジメント規格AS9100認証を提供しているほか、流通業者向け品質規格AS9120の導入も予定していることを紹介した。これらを通じて、国際標準への適合能力を強化し、同国の競争力を支えていると述べた。
開会式の様子(ジェトロ撮影)
マレーシア政府は航空宇宙産業政策として、2015年に「Malaysia Aerospace Industry Blueprint 2030」を発表し、2030年までに同国を東南アジア最大の航空宇宙国家にすることを目指している。政策実行機関として設置されたNAICOは、産業界・政府機関・大学・研究機関をつなぐ調整役を担っている。
ジェトロ広報ブースで日本の技術を紹介
ジェトロは、同展示会において広報ブースを設置し、日本企業の技術を紹介した。外国政府機関としての出展は日本のみで、最終日にはアンワル首相もブースを視察した。ジェトロ広報ブースの出展者からは、本展示会が政府機関や協業候補企業とのネットワーキングや意見交換の好機となったとの声が聞かれた。精密ギアメーカーの大田精工のマレーシア法人オオタ・プレシジョンの担当者は、「事業の多角化の一環として航空産業にも進出しており、これが事業の安定性向上に寄与している」と説明した。また、航空宇宙産業向けに包装設計、構造組み立て、機械組み立て、据え付け作業を手掛ける見田工作は、同国について「周辺国と比較して日本の連携パートナーとして適しており、市場性を感じる」とコメントした。その理由として、MRO分野では分業体制が進んでいるため連携を図りやすいほか、製造業全体の技術力が総じて高く、産業の裾野もシンガポール、タイに次いで整っている点を挙げた。
ジャパンパビリオンの様子(主催者提供)
(戴可炘)
(マレーシア)
ビジネス短信 42e81484980241c6
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ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
航空宇宙分野の展示会「マイエアロ・サミット2026」が開催
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/42e81484980241c6.html
時系列
- 2026-06-25 マレーシア航空宇宙産業公社(NAICO)が「マイエアロ・サミット2026」を開催開始
- 2026-06-27 「マイエアロ・サミット2026」が閉幕
- 2026-07-16 ジェトロが「マイエアロ・サミット2026」の開催報告を発表
主な数値
| マイエアロ・サミット2026出展企業数 | 100社以上 |
|---|---|
| マレーシア航空宇宙産業におけるMRO収益割合見通し(2025年) | 40% |
| マレーシア航空宇宙産業政策目標年 | 2030年 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、マレーシアが航空宇宙産業の戦略的ハブとしての地位を確立しつつある現状と、その将来的な展望を示すものです。政府主導の政策「Malaysia Aerospace Industry Blueprint 2030」に基づき、MRO分野の高付加価値化や国際標準への適合能力強化が進められています。ジェトロが日本企業を支援し、現地でのネットワーキング機会を提供したことは、日本企業にとってマレーシア市場への参入や事業拡大の可能性を探る上で重要な情報となります。特に、MRO分野における分業体制の進展や、製造業全体の技術力の高さは、連携パートナーを探す日本企業にとって魅力的な要素です。現時点で取得できた本文からは、具体的な投資額や参加企業の詳細なリスト、今後の具体的な協力案件に関する情報などは確認できませんでしたが、公式出典にて詳細が公開されている可能性があります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-16
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