経済・産業トレンド

インド南部スリ・シティ工業団地内に新たな大学が開校

インド南部スリ・シティ工業団地内にスリ・シティ国際大学が開校しました。初年度定員300人で、工学系・経営学系学部を開講。カリキュラムの65%を有給インターンシップに充てる「ワーク・スタディ・デュアルモデル」を採用し、学歴と労働市場ニーズのミスマッチ解消を目指します。日系企業も進出する同工業団地における人材確保策として注目されます。

この発表の要点

企業・自治体への影響

インド南部スリ・シティ工業団地に進出している、または進出を検討している製造業や関連サービス業の企業は、将来的な人材確保戦略において新たな選択肢を得る可能性があります。特に、実践的なスキルを持つ工学系・経営学系の人材を求める企業の人事・経営部門に影響があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 人事

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 教育, 製造業
発表日 2026-07-07
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月07日

インド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州スリ・シティ工業団地内に7月2日、同工業団地内で3校目の大学としてスリ・シティ国際大学が開校した。初年度の入学定員は300人で、4年制の工学系学部と3年制の経営学系学部が開講される。同大学の大きな特徴は、カリキュラムの65%を提携企業での有給インターンシップに充てる「ワーク・スタディ・デュアルモデル」を採用することだ。

インドでは毎年1,000万人以上が高等教育機関を卒業している一方、政府資料によれば大学卒業生の53%以上、大学院卒業生の36%が学歴に見合わない職種に就いており、国全体で学歴と労働市場ニーズとのミスマッチが起きている。開校式に出席したAP州のナラ・ロケシュIT・人材開発相はこの問題を認識した上で、「若者に必要なのは、仕事に直接結びつく教育だ」と述べ、同大学の運営を通じて産業界と学術界のギャップを解消することへの意欲を示した。

日系企業が多く入居するスリ・シティ工業団地では、エアコン関係をはじめとした工場建設が相次いで発表されており(2026年5月13日記事参照)、進出企業の間では高度人材のほか、ワーカーなど幅広い職種の人材獲得競争激化が懸念されている。AP州としても2024年から若者向けのスキル調査を実施し、労働力供給の現状把握や、効果的な雇用政策を策定するためのデータを収集しているが、今回の大学開校をはじめとするこれらの政策が、日系を含む進出企業にとって有効な人材確保策となるか、引き続き注視する必要がある。

(田村健)

(インド)

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インド南部スリ・シティ工業団地内に新たな大学が開校

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/8d059df1b426bad9.html

時系列

主な数値

開校した大学数 3校目
初年度入学定員 300人
カリキュラムのワーク・スタディ・デュアルモデル比率 65%
インドの高等教育機関卒業者数(年間) 1000万人以上
大学卒業生の学歴と職種のミスマッチ率 53%以上
大学院卒業生の学歴と職種のミスマッチ率 36%

この事例から確認すべきポイント

インド南部スリ・シティ工業団地における国際大学開校は、現地に進出する企業、特に日系企業にとって人材確保の新たな選択肢となり得る。同大学が採用する「ワーク・スタディ・デュアルモデル」は、学歴と労働市場ニーズのミスマッチ解消を目指すものであり、実践的なスキルを持つ人材の供給に寄与する可能性が高い。企業は、この大学との連携やインターンシップ制度の活用を検討することで、将来的な人材獲得競争の激化に対応できる。また、AP州が実施するスキル調査の結果も注視し、現地の労働力供給状況と雇用政策の動向を継続的に把握することが重要である。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-07

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