ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領がジョージア訪問、物流整備や活用を議論
この発表の要点
- ウズベキスタンとジョージアが「戦略的パートナーシップ関係樹立に関する宣言」に署名し、中央回廊の輸送・物流能力発展で合意した。
- ウズベキスタンはジョージアのポチ港・バトゥミ港の活用に加え、自国の港湾インフラ整備や自由産業区域での欧州向け貿易・物流・製造拠点の設立を計画している。
- 両国は2国間貿易額を今後数年間で10億ドルに拡大することを目指し、自動車輸送許可証の電子交換システム導入や鉄道運賃割引の拡大で合意した。
企業・自治体への影響
国際物流、貿易、製造業に関わる企業は、中央アジア・コーカサス地域を経由する新たな輸送ルートや貿易機会の拡大を検討するきっかけとなります。特に、ウズベキスタンやジョージアとの取引がある企業、または欧州市場へのアクセスを模索する企業は、物流コストやリードタイムの変化に注目する必要があるでしょう。
対応すべきこと
- 中央アジア・コーカサス地域を対象とする国際物流・貿易戦略の見直しを検討する。
- ジョージアの港湾インフラ整備や自由産業区域におけるウズベキスタンの拠点設立計画の詳細を注視する。
- 自動車輸送許可証の電子交換システム導入や鉄道運賃割引の拡大が自社の輸送コストに与える影響を評価する。
- 関連部門(国際事業部、物流部門、調達部門など)へ本発表の内容を共有し、今後のビジネス機会やリスクについて議論する。
対象部門: 経営者 広報 法務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 貿易・物流 / 運輸 |
| 発表日 | 2026-07-10 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月10日
ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領は7月2日から3日にかけて、ジョージアを国賓として訪問した。ウズベキスタン大統領によるジョージア訪問は、2003年のイスラム・カリモフ前大統領の訪問以来。訪問期間中、中央回廊の輸送・物流能力の発展に関する合意が達成された。
ミルジヨエフ大統領は、ジョージアのミハイル・カベラシビリ大統領およびイラクリ・コバヒゼ首相と会談した。両国は「戦略的パートナーシップ関係樹立に関する宣言」に署名。中央アジアとコーカサス地域の連結性(コネクティビティ)の強化を目指す。また、両国は14件の政府間協力文書にも署名したほか、2025年に2億7,000万ドルだった2国間貿易額を今後数年間で10億ドルまで拡大することで合意した。
今回の訪問における主要な議題は、輸送分野における連結性の向上およびジョージアのインフラの活用だった。協議では、中央回廊を通じたウズベキスタンの貿易拡大に向け、ジョージアのポチ港およびバトゥミ港の活用が議論された。ウズベキスタンのイルホム・マハカモフ運輸相は、ウズベキスタンが両港において自国の港湾インフラを整備することで合意に達したと述べた。また、ウズベキスタンのラジズ・クドラトフ投資産業貿易相は、ポチ港近郊の自由産業区域における、ウズベキスタンの欧州向け貿易・物流・製造拠点の設立の計画を明らかにした。さらに、同省によるとジョージアが建設を進める新たな大規模深水港「アナクリア港」の整備事業へのウズベキスタンの参画についても協議を行った。
両国間の自動車輸送についても、円滑化が進んだ。イルホム・マハカモフ運輸相によれば、今回の訪問中、2国間輸送のみならず第三国向け輸送も対象とした自動車輸送許可証の電子交換システム導入で合意、協力覚書を交換した(「Gazeta.uz」7月6日)。
鉄道輸送分野では、「CASCAプラス(注)」を経由するルートでも協議が行われた。その結果、現在はコンテナ列車(ブロックトレイン)を対象に適用している最大70%の運賃割引を、今後はそのほかの貨車にも拡大する方針で合意した。
(注)中央アジア(CA)、南コーカサス(SC)、アナトリア(A)の3地域の鉄道会社による物流ネットワーク。キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、トルコで構成される。「プラス」として新たなルートの拡張を視野に入れている。
(ウラジミル・スタノフォフ)
(ウズベキスタン、ジョージア)
ビジネス短信 92900091dd152381
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ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領がジョージア訪問、物流整備や活用を議論
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/92900091dd152381.html
時系列
- 2003-XX-XX イスラム・カリモフ前ウズベキスタン大統領がジョージアを訪問
- 2025-XX-XX ウズベキスタンとジョージアの2国間貿易額が2億7,000万ドルを記録
- 2026-07-02 シャフカト・ミルジヨエフ・ウズベキスタン大統領がジョージアへの国賓訪問を開始
- 2026-07-03 シャフカト・ミルジヨエフ・ウズベキスタン大統領のジョージア国賓訪問が終了
主な数値
| 2025年の2国間貿易額 | 270000000ドル |
|---|---|
| 目標2国間貿易額 | 1000000000ドル |
| 署名された政府間協力文書数 | 14件 |
| 鉄道運賃割引率(最大) | 70% |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、中央アジアとコーカサス地域における国際物流・貿易の連携強化に向けた具体的な動きを示しています。ウズベキスタンとジョージアが戦略的パートナーシップを構築し、中央回廊の輸送能力向上に合意したことは、両国間の経済関係深化だけでなく、広域的なサプライチェーンの多様化と効率化に寄与する可能性があります。特に、ウズベキスタンがジョージアの港湾インフラ整備に参画し、自由産業区域に拠点を設ける計画は、内陸国であるウズベキスタンの欧州市場へのアクセス改善に直結します。また、自動車輸送許可証の電子化や鉄道運賃割引の拡大は、実務レベルでの物流コスト削減と手続きの円滑化を促進し、貿易量の増加を後押しするでしょう。これらの動きは、国際物流に関わる企業にとって、新たな輸送ルートやビジネス機会の創出を示唆しており、今後の動向を注視する必要があると考えられます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-10
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