経済・産業トレンド

グローバル・ニッチな技術力を持つ日本の中堅・中小企業の販路開拓と海外展開の裾野拡大をサポート ―MTA Vietnam 2026へのジャパン・パビリオンの設置を通じ、ASEAN・ベトナムへの展開を促進―

ジェトロは、2026年7月1日から4日までベトナム・ホーチミンで開催される「MTA Vietnam 2026」にジャパン・パビリオンを設置し、日本の中堅・中小企業26社の出展を支援します。特に海外ビジネス初心者向けの「チャレンジスペース」を設け、個別コンサルティングや商談準備支援を提供。成長著しいベトナム市場への新規参入と販路拡大を促進し、日本企業の競争力強化とベトナムの産業高度化に貢献します。

この発表の要点

企業・自治体への影響

製造業を中心とした日本の中堅・中小企業は、ジェトロの支援を活用してベトナム市場への新規参入や販路拡大の機会を得られます。特に海外展開を検討している経営者や事業開発部門は、この展示会を通じて具体的なビジネスチャンスを探ることができます。

対応すべきこと

対応優先度:  日本企業、特に中堅・中小企業にとってベトナム市場への販路開拓を支援する機会であり、企業の成長戦略に影響を与える可能性があるため。

対象部門: 経営者 総務 広報 経理

対応期限:施行日まで

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 製造
発表日 2026-06-04
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月04日

ジェトロは、7月1日(水曜)~4日(土曜)にベトナム・ホーチミンで開催されるベトナム最大の製造業関連展示会「MTA Vietnam2026」にジャパン・パビリオンを設置します。ジャパン・パビリオンには産業用機械・部品、測定機器、金属切削等の分野でグローバル・ニッチな技術力を有する日本の中堅・中小企業26社が出品します。
今回、初めて海外ビジネスを開始する企業を中心に「チャレンジスペース」を設置します。同スペースへの出展企業には、個別コンサルティングを通じて、企業の海外展開レベルに合わせた商談準備資料作成、模擬商談、貿易実務レクチャーなどの適切なサービス等を提供し、販路拡大を図ります。ジェトロは、当展示会を通じて、日本企業の皆様のベトナム市場へ新規参入、販路拡大を支援してまいります。

成長加速と投資拡大の好循環で日本企業の期待を集めるベトナム

ベトナム経済は、2025年の実質GDP成長率が8.02%、1人当たりGDPが5,026ドルとなり、初めて5,000ドルを上回るなど、輸出の好調と内需の拡大が経済をけん引しています。2019年以降、米中貿易摩擦や人件費の高騰を受け、日本や中国からASEANへの生産移管が顕著に増加しています。2024年にジェトロが実施した海外進出日系企業実態調査によると、中国からASEANへ移管した日系企業のうち約51%がベトナムを移管先として選んでいます。また、2025年の海外進出日系実態調査でも、今後1〜2年の事業展開の方向性としてベトナムを「拡大」と回答した割合は56.1%と、ASEANで最多となっています。

ベトナム・ASEANの成長を背景に、ジェトロは海外展開の裾野拡大を推進

日系企業の主要な展開先として、ASEANは引き続き重要
近年、米中関係の緊張や通商環境の不確実性の高まりを背景に、日本企業のサプライチェーン戦略は大きな転換期を迎えています。ジェトロの調査においても、特定国への依存リスクを踏まえた生産・調達拠点の分散化が進展しており、ASEANは日系企業の主要な展開先として引き続き高い重要性を有しています。アジア・オセアニア地域に進出する日系企業のうち約6割超がASEANに拠点を有していることからも、同地域が日本企業の海外事業の中核を担っていることがうかがえます。
中国からの生産移管の受け皿として、高まるベトナムの存在感

このような中、ベトナムは中国からの生産移管の有力な受け皿として存在感を高めており、サプライチェーン再編の中核を担う拠点としての位置づけを強めています。さらに、従来の南部中心の生産体制に加えて、サプライチェーン上、中国との結びつきが強い北部地域へのシフトが進展しており、米国関税政策による先行き不透明感が高まる中、中国との地理的な近接性や産業連関の優位性を活かした新規投資の集積がみられます。
ジェトロの実施した2025年度海外進出日系企業実態調査によると、ベトナムは、日本企業の今後の事業展開の方向性に関して、グローバルサウス諸国の中でも「生産」機能を拡大すると回答する企業の割合が高い傾向が示されています。高付加価値品生産ではインド、メキシコに次ぐ49.8%で3番目、汎用品生産ではインド、インドネシアを押さえて56%でグローバルサウス諸国の中でトップに位置付けられています。

日本企業の競争力強化と持続的な成長実現を通じて、ベトナムの産業高度化にも貢献

日本の大企業によるグローバルサウス、なかでもインドへの展開も進む一方、中堅・中小企業においては、既存のネットワークや地理的優位性を背景にASEAN、ベトナムへの関心が根強く、企業規模や成長段階に応じた多様な展開の動きが広がっています。
ジェトロは、MTA Vietnam 2026にジャパン・パビリオンを設置することで、サプライチェーン再編の中で重要性を増すベトナムおよびASEAN市場への日本企業によるビジネス展開を支援し、日本企業の競争力強化と持続的な成長実現に繋げるとともに、裾野産業の集積を通じて、ベトナムの産業高度化にも貢献してまいります。

展示会概要

項目
詳細

展示会名
MTA Vietnam 2026

会期
2026年7月1日(水曜)~4日(土曜)各日 9時00分~17時00分※最終日は15時00分まで

開催地
ベトナム・ホーチミン

会場
Saigon Exhibition and Convention Center (SECC)

主催者
Informa Markets

出展者
21ヵ国・地域 435社(2025年実績)

来場者
13,142人(2025年実績)

公式サイト

ジャパン・パビリオン概要

項目
詳細

主催
ジェトロ

出品会場
ホールA

規模
207平方メートル

出品者数
18社(通常・特設ブース)、8社(チャレンジスペース)

MTA Vietnam 2026 ジャパン・パビリオン出品者一覧

通常・特設ブース

No.
企業名
本社所在地
代表的な出品物

1
株式会社サンテック
山形県
5Gトランシーバーカバー、産業用インクジェットヘッド、ターボ分子ポンプ排気ベントカバー試作機

2
株式会社アドレック
新潟県
デジタルトルクレンチ、デジタルトルクレンチ用無線通信装置

3
三和精密工業株式会社
埼玉県
研磨ワックス、研磨工具

4
株式会社高橋スプリング
埼玉県
金属ばね

5
埼玉薬品株式会社
埼玉県
作動油/潤滑油等工業用オイル高精度ろ過装置、水性クーラント用浮上油回収装置、クーラント用(油性、水性)スラッジ回収装置

6
ミニター株式会社
東京都
マイクロ・グラインダー、超音波研磨システム、研磨・研削用ツール

7
ユニパルス株式会社
東京都
電動バランサ、トルクメータ

8
パイフォトニクス株式会社
静岡県
安全用照明

9
株式会社パイオニア風力機
愛知県
エアー吸着マット

10
国際電業株式会社
愛知県
フットスイッチ、ソレノイド

11
中日本炉工業株式会社
愛知県
真空熱処理炉

12
近江鍛工株式会社
滋賀県
リング鍛造品(アルミ、ステンレス、鉄)

13
柳瀬株式会社
兵庫県
ペーパーディスク、ゴム砥石、自動バリ取り機専用ブラシ

14
株式会社理研計器奈良製作所
奈良県
プレス荷重監視装置、カス上がり検出器

15
株式会社テクノス
岡山県
タービンブレード

16
株式会社英田エンジニアリング
岡山県
フォーミングロール、破砕機・破砕機用刃物、空圧式ライジングボラード

17
森鉄工株式会社
佐賀県
ファインブランキングプレス

18
株式会社クリエイティブマシン
宮崎県
ロボットシミュレーター

チャレンジスペース

No.
企業名
本社所在地
代表的な出品物

19
株式会社科学計器研究所
新潟県
ローラー式バランサ、内面研削盤

20
株式会社杉藤
神奈川県
ハンディマイクロメータースコープ

21
株式会社Sheemetz
石川県
精密板金製品の加工例

22
伊豆技研工業株式会社
静岡県
プリント基板

23
大洋技研工業株式会社
愛知県
燃料フィルター、灯油フィルター

24
株式会社エイチツー
愛知県
製品輸送ポンプ、サニタリー製品ポンプ

25
株式会社久宝金属製作所
大阪府
3Dプリンター

26
株式会社ユーエイ
大阪府
重荷重・中荷重向けキャスター、キャスター補助製品

ジェトロ海外展開支援部 販路開拓課 機械・環境産業班(通常・特設ブース)(担当:野出、望月、小松、飯塚)Tel:03-3582-4631E-mail:mono@jetro.go.jp
ジェトロ海外展開支援部 中堅中小企業課(チャレンジスペース)(担当:砂川、大戸、吉原、片岡)Tel:03-3582-8333E-mail:odb-ssr5@jetro.go.jp

お知らせ・記者発表

記者発表

2026年

グローバル・ニッチな技術力を持つ日本の中堅・中小企業の販路開拓と海外展開の裾野拡大をサポート ―MTA Vietnam 2026へのジャパン・パビリオンの設置を通じ、ASEAN・ベトナムへの展開を促進―

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: JETRO お知らせ・記者発表
URL: https://www.jetro.go.jp/news/releases/2026/b943e27a15df8020.html

時系列

主な数値

ジャパン・パビリオン出品企業数 26社
MTA Vietnam 2026 会期 4日間
ベトナム実質GDP成長率 (2025年予測) 8.02%
ベトナム1人当たりGDP (2025年予測) 5026ドル
中国からASEANへの移管先としてベトナムを選択した日系企業の割合 (2024年調査) 51%
ベトナムを「拡大」と回答した日系企業の割合 (2025年調査) 56.1%
ASEANに拠点を有するアジア・オセアニア進出日系企業の割合 6割超
高付加価値品生産でベトナムを「拡大」と回答する企業の割合 49.8%
汎用品生産でベトナムを「拡大」と回答する企業の割合 56%
MTA Vietnam 2025年実績 出展者数 435社
MTA Vietnam 2025年実績 来場者数 13142人
ジャパン・パビリオン規模 207平方メートル
ジャパン・パビリオン通常・特設ブース出品者数 18社
ジャパン・パビリオンチャレンジスペース出品者数 8社

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ジェトロがMTA Vietnam 2026にジャパン・パビリオンを設置し、日本の中堅・中小企業のベトナム市場への販路開拓を支援する取り組みを詳述している。特に、成長著しいベトナム経済の現状と、サプライチェーン再編における同国の重要性を背景に、日本企業の海外展開を後押しする意図が明確である。初めて海外ビジネスに挑戦する企業向けの「チャレンジスペース」設置は、きめ細やかなサポートを通じて、企業の海外展開レベルに合わせた商談準備や貿易実務レクチャーを提供し、新規参入のハードルを下げる効果が期待される。これにより、日本企業の競争力強化と持続的な成長を支援しつつ、ベトナムの産業高度化にも貢献するという、双方にとってメリットのある戦略が示されている。企業は、ベトナム市場の潜在力とジェトロの支援策を理解し、自社の海外戦略を検討する上で重要な情報となる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-04

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