経済・産業トレンド

令和8年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量の検証について

農林水産省は令和8年6月5日、令和8年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量について、WTOで約束している最低数量(生乳換算13.7万トン)に据え置くことを発表しました。これは、バターの業務用需要は堅調なものの、飲用需要の減少により年度末のバター在庫が3.6万トンとなる見通しで、現時点では欠品に至るとは評価できない需給状況を踏まえたものです。今後も需給動向を注視し、独立行政法人農畜産業振興機構を通じて入札が実施されます。

この発表の要点

企業・自治体への影響

乳製品を原料とする食品加工業や外食産業、また乳製品の流通・卸売業に対し、バターや脱脂粉乳の国内供給量と価格動向に影響を与える可能性があります。特に、輸入枠が最低数量に据え置かれることで、国内生産の動向が市場に与える影響が大きくなる可能性があります。

対応すべきこと

対応優先度:  業界全体の需給バランスと価格形成に影響を与える重要な政策決定であり、関係企業は継続的な情報収集と事業計画への反映が必要なため。

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 農林水産省
業界 酪農・乳製品製造業, 食品加工業, 卸売業
発表日 2026-06-05
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

令和8年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量の検証について

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令和8年6月5日
農林水産省

農林水産省は、令和8年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量について、引き続き、WTOにおいて輸入機会の提供を約束している最低数量にとどめ、品目別内訳を据え置くこととします。

1.バター及び脱脂粉乳等の国家貿易による輸入枠数量
バターや脱脂粉乳等の輸入は、国内需給に影響を与えないよう、独立行政法人農畜産業振興機構を通じた国家貿易が基本となります。その輸入枠については、毎年1月に翌年度全体の枠数量を示し、5月と9月を基本に増減の必要性を検証します。
2.直近の需給状況
ヨーグルト等の原料となる脱脂粉乳の需要は低迷する一方、バターの需要は業務用を中心に堅調です。
令和8年度内は、飲用需要の減少もあってバターの在庫水準は年間を通じて堅調に推移し、年度末3.6万トンとなる見通しです。他方で、生産動向が見通し難いことから、上振れ下振れ両方の可能性があり、需給動向を注視していく必要があります。
3.輸入枠数量の検証
2の需給状況を踏まえて、現時点では、バターが欠品に迄至るとは積極的に評価できないことから、令和8年度の輸入枠は、引き続き、WTOにおいて輸入機会の提供を約束している最低数量(カレントアクセス:生乳換算で13.7万トン)にとどめ、品目別内訳を据え置くこととします。
4.入札スケジュール
独立行政法人農畜産業振興機構は、設定した輸入枠数量を分けて、基本的にバターは毎月、脱脂粉乳は需給状況に応じて輸入入札を実施します。
5.参考
令和8年1月30日付けプレスリリース「令和8年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量の設定について」 https://www.maff.go.jp/j/press/chikusan/c_gyunyu/260130.html

お問合せ先
畜産局牛乳乳製品課
担当者:需給班代表:03-3502-8111(内線4932)ダイヤルイン:03-3502-5987

出典: 農林水産省 プレスリリース
URL: https://www.maff.go.jp/j/press/chikusan/c_gyunyu/260605.html

時系列

主な数値

令和8年度末バター在庫見通し 3.6万トン
WTO約束最低輸入数量(カレントアクセス) 13.7万トン

この事例から確認すべきポイント

農林水産省による令和8年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量の据え置きは、国内の需給状況を慎重に評価した結果である。特に、バターの業務用需要は堅調であるものの、飲用需要の減少により在庫水準が堅調に推移する見通しが示されており、現時点での欠品リスクは低いと判断されている。一方で、生産動向の見通し難しさから、需給の変動には引き続き注視が必要とされており、今後の市場動向によっては輸入枠の再検証や調整の可能性も示唆される。乳製品を原料とする食品メーカーや流通業者にとっては、国内供給の安定性や価格変動リスクを把握する上で重要な情報となる。また、国家貿易を通じた輸入枠の運用は、国内酪農産業の保護と国際的な約束の履行を両立させるための政策手段として機能している。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-05

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