カナダ産豚肉及び豚肉製品に対するアフリカ豚熱地域主義の適用について
この発表の要点
- 2026年8月1日より、カナダ産豚肉及び豚肉製品の輸入にアフリカ豚熱(ASF)に係る地域主義が適用される。
- 地域主義適用後は、ASF発生州・準州のみが輸入停止対象となり、それ以外の地域からの輸入は継続可能となる。
- 食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会は、地域主義適用による日本へのASF侵入リスクは極めて低いと答申している。
企業・自治体への影響
食肉輸入業者や食品加工業者、小売業者は、カナダからの豚肉調達におけるリスク管理体制を見直す必要があります。地域主義の適用により、将来的にカナダでASFが発生した場合でも、輸入停止措置が限定的になるため、サプライチェーンの安定化に寄与する可能性があります。
対応すべきこと
- 2026年8月1日の地域主義適用開始日を認識し、関係部門へ共有する。
- カナダからの豚肉調達を行っている場合、サプライヤーとの間で地域主義適用後の対応について確認する。
- 将来的なASF発生時の輸入停止措置の範囲(州・準州単位)を理解し、代替調達先の検討などリスクヘッジを検討する。
- 農林水産省の公式発表や関連情報を継続的に確認し、最新の情報を把握する。
対象部門: 経営者 広報 経理 法務
対応期限:施行日まで
基本データ
| 企業・団体 | 農林水産省 |
|---|---|
| 業界 | 食品 |
| 発表日 | 2026-07-31 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
令和8年7月31日
農林水産省
農林水産省は、令和8年8月1日(土曜日)から、カナダ産豚肉及び豚肉製品の輸入について、アフリカ豚熱(ASF)に係る地域主義を適用します。
概要
カナダでは現在までアフリカ豚熱(ASF)の発生は確認されていませんが、同国でASFが発生した場合の貿易への影響を必要最小限に抑えるため、農林水産省はカナダ当局との間で、ASFに関する地域主義(※)の適用に向けた検疫協議を進めてきました。2025年2月、食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会から、地域主義を適用しても、我が国にASFが侵入するリスクは極めて低いとの答申を得ました。その後、カナダ当局との検疫協議が完了したことから、令和8年8月1日(土曜日)付けで、カナダ産豚肉及び豚肉製品の輸入に係るASFの地域主義を適用します。地域主義の適用後は、ASFが発生した州又は準州のみが輸入停止措置の対象となり、それ以外の地域からの輸入は継続可能となります。(※)疾病発生国においても、清浄性(当該疾病が存在しないこと)が確認できる地域からの輸入を認めること。(参考)カナダからの豚肉の輸入実績
(トン)
2023年
2024年
2025年
豚肉
217,819
245,355
260,554
(日本の総輸入量)
(919,713)
(976,460)
(938,681)
出典:財務省「貿易統計」
お問合せ先
消費・安全局動物衛生課
担当者:リスク分析班代表:03-3502-8111(内線4584)ダイヤルイン:03-3502-8295
出典: www.maff.go.jp
URL: https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/260731.html
時系列
- 2025-02 食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会から、地域主義を適用しても、我が国にASFが侵入するリスクは極めて低いとの答申を得た。
- 2026-08-01 カナダ産豚肉及び豚肉製品の輸入について、アフリカ豚熱(ASF)に係る地域主義を適用する。
主な数値
| カナダからの豚肉輸入量 | 217819トン |
|---|---|
| カナダからの豚肉輸入量 | 245355トン |
| カナダからの豚肉輸入量 | 260554トン |
| 日本の総豚肉輸入量 | 919713トン |
| 日本の総豚肉輸入量 | 976460トン |
| 日本の総豚肉輸入量 | 938681トン |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、カナダ産豚肉及び豚肉製品の輸入に関する検疫措置の変更を通知するものです。アフリカ豚熱(ASF)の発生がカナダで確認されていない現状において、将来的な発生リスクに備え、貿易への影響を最小限に抑えるための予防的措置として地域主義が導入されます。これにより、ASFが発生した場合でも、発生地域以外の清浄な地域からの輸入は継続可能となり、サプライチェーンの安定化に寄与することが期待されます。食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会の答申により、日本へのASF侵入リスクは極めて低いと評価されており、科学的根拠に基づいた判断がなされています。輸入業者や関連業界は、2026年8月1日の適用開始に向けて、新たな輸入ルールを理解し、カナダからの調達戦略を再確認する必要があるでしょう。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-31
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