経済・産業トレンド

第2四半期のGDP成長率は前年同期比2.0%、前期比では2年ぶりのマイナス成長に

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は2026年第2四半期の実質GDP成長率を発表した。前年同期比は2.0%増と7四半期連続のプラスとなった一方、前期比は季節調整済みでマイナス0.6%と2年ぶりのマイナス成長を記録した。民間消費の減退が主な要因とされ、輸出拡大と輸入減少が全体を下支えした。また、7月の経済活動推計指数(EMAE)も前月比で大幅に落ち込むなど、今後の景気動向への警戒感が示されている。

最終確認日: 2026-10-06

この発表の要点

企業・自治体への影響

アルゼンチン市場に進出している、または同国との間で輸出入・製造・建設等の事業を展開する企業において、現地需要の動向や投資減退、製造業の低迷リスクを事業計画に反映させる必要がある。経営企画部門や海外事業部門等への情報共有が推奨される。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)
業界 その他
発表日 2026-10-05
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年10月05日

添付資料(156 KB)

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は9月17日、2026年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率が前年同期比で2.0%、前期比(季節調整済み)でマイナス0.6%だったと発表した(添付資料図参照)。前期比でマイナスとなったのは、2024年第2四半期にマイナス0.4%を記録して以来。主に民間消費の減退がマイナス成長の要因となった。前年同期比の成長率は、7四半期連続でプラス成長となり、輸出の拡大と輸入の減少がGDP全体の押し上げ要因となった。

GDP成長率を需要項目別(前年同期比)にみると、輸出が13.7%増で経済成長の牽引役となった(添付資料表参照)。民間消費も増加したが成長率は0.4%にとどまり、前期の3.1%からは減速した。一方、総固定資本形成(投資)はマイナス11.1%と大きく減退した。内訳をみると、輸送機器分野への投資が22.1%減、機械・設備への投資が15.2%減、建設投資が0.1%減、その他の建設投資(注)が8.2%減だった。輸入は、消費の低迷と投資の減退を反映して8.6%減と、2期連続のマイナスとなった。

GDP成長率を産業分野別(前年同期比)にみると、漁業が44.7%増、鉱業・採石が16.4%増、農業・牧畜・狩猟・林業が6.9%増と好調だった。一方、製造業は2.1%減と、4四半期連続のマイナスになった。前期の1.8%減から減少幅は拡大している。

今後の見通しについて、政府が9月15日に国会に提出した2027年度予算案によれば、政府は2026年のGDP成長率を3.0%と見通している。しかし、中央銀行が民間エコノミストらを対象に毎月実施している、マクロ経済指標の予測に関するアンケート調査(REM)の8月の最新調査結果をみると、2026年の成長率予想(回答の中央値)は2.1%で、6月の調査結果(3.0%)から下方修正されている。また、INDECが9月24日に発表したGDPの月次先行指標である経済活動推計指数(EMAE)によると、7月は前年同月比でマイナス1.4%、前月比でマイナス2.9%と大幅に落ち込んだ。前月比で3%に近い落ち込みを示したのは2020年4月以来だ。

この発表を受けて、ルイス・カプート経済相は9月25日付の自身のX(旧Twitter)で、製造業ではガス供給量が減少したこと、平均を上回る降雨・降雪で建設業・鉱業および一部サービス業が影響を受けたこと、さらに、一部業種ではサッカー・ワールドカップ(6月中旬から7月中旬開催)の影響で労働時間が減少したことなどを、7月のEMAE減退の要因として挙げた。9月24日付現地紙「ペルフィエル(電子版)」は、7月のEMAEは予想を上回る落ち込みだったが、8月はわずかな持ち直しが見込まれ、9月にかけて顕著な改善がみられる可能性があると、現地エコノミストらの分析を伝えた。

(注)自家建設、農業関連施設の建設および石油井戸の掘削・建設が含まれる。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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第2四半期のGDP成長率は前年同期比2.0%、前期比では2年ぶりのマイナス成長に

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/fb5941bb79d62a1f.html

時系列

主な数値

2026年第2四半期実質GDP成長率(前年同期比) 2.0%
2026年第2四半期実質GDP成長率(前期比・季節調整済み) -0.6%
輸出(前年同期比) 13.7%増
民間消費(前年同期比) 0.4%増
総固定資本形成(投資・前年同期比) -11.1%
輸送機器分野への投資(前年同期比) -22.1%
機械・設備への投資(前年同期比) -15.2%
建設投資(前年同期比) -0.1%
その他の建設投資(前年同期比) -8.2%
輸入(前年同期比) -8.6%
漁業(前年同期比) 44.7%増
鉱業・採石(前年同期比) 16.4%増
農業・牧畜・狩猟・林業(前年同期比) 6.9%増
製造業(前年同期比) -2.1%
2026年政府見通し(2027年度予算案) 3.0%
中央銀行REM調査の2026年成長率予想(8月央値) 2.1%
7月経済活動推計指数(EMAE・前年同月比) -1.4%
7月経済活動推計指数(EMAE・前月比) -2.9%

この事例から確認すべきポイント

本発表は、アルゼンチン経済において輸出主導の回復基調が見られる一方で、国内の民間消費の減退や総固定資本形成の大幅な落ち込み、製造業の低迷が継続していることを示している。特に2024年第2四半期以来となる前期比マイナス成長や7月のEMAEの大幅な落ち込みは、下半期の景気減速リスクを浮き彫りにしている。現地エコノミスト間では8月以降の持ち直しを期待する見方もあるものの、政府予算案の見通しと民間エコノミストの予測中央値には乖離があり、今後の経済政策や天候・エネルギー供給等の外部要因が実体経済に与える影響を引き続き注視する必要がある。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-10-05 / 最終確認: 2026-10-06

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-06

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