2026/2027年度のインフレ率を9.0%に上方修正、ADB予測
最終確認日: 2026-10-06
この発表の要点
- アジア開発銀行(ADB)がバングラデシュの2026/2027年度インフレ率予測を9.0%に上方修正
- 燃料価格の引き上げやエネルギー不足を背景に実質GDP成長率予測を4.0%へ下方修正
- 中央銀行は主要政策金利を9.5%に据え置くことを決定
企業・自治体への影響
バングラデシュに進出している企業や同国と貿易を行う企業において、燃料費や物流費を含むコスト増加、インフレに伴う経済環境の変化が生じる可能性があり、経営企画部門や海外事業部門等での動向注視が必要となります。
対応すべきこと
- 公式出典でバングラデシュの経済見通しや統計データの詳細を確認する
- 現地法人やサプライチェーンにおけるエネルギー価格・物流コストの影響を評価する
- 関係部門へ最新のマクロ経済動向を共有する
対象部門: 経営者 総務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | アジア開発銀行(ADB) |
|---|---|
| 発表日 | 2026-10-06 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年10月06日
アジア開発銀行(ADB)は、9月23日発表の「アジア経済見通し」で、バングラデシュの2026/2027年度(2026年7月~2027年6月)のインフレ率予測を前回(2026年7月)の8.8%から9.0%へ引き上げた。これは政府目標の7.5%を大きく上回る水準であり、その結果、同国のインフレ率はアジア太平洋地域の途上国43カ国の中で4番目に高くなる見通しだ。
足元では、公務員向けの新給与体系の導入に加え、幅広いエネルギー関連コストの上昇を背景に、物価上昇圧力が再び強まっている。中東情勢の長期化に伴う世界的なエネルギー価格や海上運賃の高騰が輸入物価を押し上げているほか、国内でも慢性的なエネルギー不足が続いている。さらに政府は9月21日、輸送、農業、産業分野で広く用いられるディーゼル油を含む燃料価格を1リットル当たり一律20タカ(約26円、1タカ=約1.3円)(ディーゼル油で約17.4%)引き上げた。こうした動きはサプライチェーン全体のコスト上昇につながり、最終的に消費者物価へ波及する可能性がある。
他方、バングラデシュ銀行(中央銀行)の金融政策委員会は9月23日、国内外の経済ショックの影響を見極める必要があるとして、主要な政策金利を現行の9.5%に据え置くことを決定した。これに対し、世界銀行ダッカ事務所の元主任エコノミストであるザヒド・フセイン氏は、高金利を維持する一方で流動性支援を継続してきたこれまでの政策は、実質的に金融緩和として機能しており、金融引き締めの効果が十分に発揮されていないと指摘している(「デーリー・スター」紙9月24日付)。
さらにADBは、2026/2027年度の実質GDP成長率予測を前回の4.5%から4.0%へと下方修正した。金融セクターの不良債権問題や借り入れコストの上昇に伴う民間向け信用供与の縮小に加え、深刻なエネルギー不足や物流制約が投資回復の足かせとなっている。このため、工業部門の伸び率は3.3%にとどまる見通しだ。ADBは景気回復を確実なものにするため、金融セクター改革やエネルギー安全保障の強化、ビジネス環境の改善に向けた改革を加速するよう提言している。
(新居大介)
(バングラデシュ)
ビジネス短信 152ccd1a85788562
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/152ccd1a85788562.html
時系列
- 2026-07-01 前回のアジア経済見通しでインフレ率予測を8.8%、実質GDP成長率予測を4.5%としていた
- 2026-09-21 バングラデシュ政府がディーゼル油を含む燃料価格を1リットル当たり一律20タカ引き上げた
- 2026-09-23 アジア開発銀行(ADB)が「アジア経済見通し」を発表し、インフレ率を9.0%へ上方修正、実質GDP成長率を4.0%へ下方修正
- 2026-09-23 バングラデシュ銀行(中央銀行)金融政策委員会が主要政策金利を9.5%に据え置くことを決定
- 2026-09-24 「デーリー・スター」紙が世界銀行ダッカ事務所元主任エコノミストの指摘を報道
主な数値
| インフレ率予測(2026/2027年度) | 9.0% |
|---|---|
| 政府のインフレ率目標 | 7.5% |
| アジア太平洋地域の途上国中でのインフレ率の高さの順位 | 4番目 |
| アジア太平洋地域の途上国の総数 | 43カ国 |
| 燃料価格の引き上げ幅 | 20タカ |
| 燃料価格引き上げの日本円換算値 | 26円 |
| 為替レート(タカ対日本円) | 1.3円 |
| ディーゼル油の価格引き上げ率 | 17.4% |
| 主要政策金利 | 9.5% |
| 実質GDP成長率予測(2026/2027年度・前回予測) | 4.5% |
| 実質GDP成長率予測(2026/2027年度・今回修正値) | 4.0% |
| 工業部門の伸び率見通し | 3.3% |
この事例から確認すべきポイント
アジア開発銀行(ADB)によるバングラデシュのインフレ率上方修正と実質GDP成長率下方修正は、同国におけるエネルギー関連コストの上昇やサプライチェーン全体のコスト圧力を反映している。企業実務においては、バングラデシュとの貿易や現地法人の事業展開において、燃料価格の高騰や物流制約、インフレに伴うコスト増加への影響を注視する必要がある。また、中央銀行の政策金利据え置きや金融環境の動向を含め、マクロ経済の変化が現地ビジネスに与えるリスク評価を継続的に行うことが求められる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-10-06 / 最終確認: 2026-10-06
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-06
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