日本の8月の原油輸入額が前年同月比58.7%増加、中東との貿易は縮小
最終確認日: 2026-09-19
この発表の要点
- 2026年8月の原油および粗油の輸入額は前年同月比58.7%増を記録。
- 中東との貿易は輸入・輸出ともに減少し、5,850億円の赤字となった。
- 米国からの原油輸入が前年同月比11倍超に急増した。
企業・自治体への影響
エネルギー調達コストや原材料価格の変動を通じて、製造業や物流業などの企業活動、および経理・調達部門の予算管理に影響を与える可能性がある。
対応すべきこと
- 公式出典の貿易統計データを確認し、自社の調達コストへの影響を分析する
- 関係部門へ原油および資源の輸入動向を共有する
対象部門: 経営者 総務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 財務省 |
|---|---|
| 業界 | その他 |
| 発表日 | 2026-09-18 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年09月18日
日本の財務省が9月16日に発表した2026年8月の貿易統計(速報値)によると、日本の世界からの輸入額は前年同月比28.0%増の11兆1,540億円、世界向けの輸出額は19.3%増の10兆484億円だった。輸入を品目別にみると、「原油および粗油」の輸入額が前年同月比58.7%と大幅に増加し、1兆1,905億円に上った。輸入数量は1,159万キロリットル(kL)で、3.6%の増加となった。「非鉄金属」の輸入額は前年同月比67.0%増の3,732億円だった。
中東(注)との貿易では、輸入額が前年同月比4.2%減の8,682億円、輸出額が5.2%減の2,832億円となった。貿易収支は5,850億円の赤字だった。輸入では、構成比84.0%を占める「原油および粗油」の価額が3.7%増となる一方で、「液化天然ガス」が前年同月比で数量が82.8%、価額が73.4%とそれぞれ大幅に下落した。
中東産原油の主な代替輸入先である米国からの「原油および粗油」の輸入は4,005億円で、前年同月比11倍超だった。輸入数量も7倍超の366万kLに上った。「液化天然ガス」についても米国からの輸入額が3倍超だった。
国別では、サウジアラビアからの輸入額が前年同月比21.0%増の4,450億円で、アラブ首長国連邦(UAE)は3.1%減の3,195億円にとどまった。オマーンからの輸入額は2.2倍に増加した。ペルシャ湾外に代替輸送ルートを持たないカタール(前年同月比86.0%減)、クウェート(82.4%減)は引き続き低水準にとどまった。
8月の中東主要国からの輸入額と前年同月比増減率は次のとおり。
サウジアラビア:4,450億円、21.0%増
UAE:3,195億円、3.1%減
オマーン:533億円、123.3%増
カタール:125億円、86.0%減
クウェート:120億円、82.4%減
イラン:2億1,900万円、34.3%減
中東向け自動車輸出が減少
8月の日本の中東向け輸出では、構成比56.5%を占める「輸送用機器」のうち、「乗用車」が前年同月比1.4%減、「バス・トラック」が11.9%減、「自動車の部分品」が3.4%減と軒並み減少した。自動車以外では「鉄鋼」の輸出額が前年同月比73.0%減と大幅に減少した。「半導体等製造装置」は前年同月比3.7倍だった。
国別輸出額では、UAE向けが1,012億円で最大だったが、前年同月比21.4%減と大幅に減少した。サウジアラビア(前年同月比11.9%増)、カタール(15.5%増)、オマーン(35.2%増)、イラン(37.1%増)はいずれも増加した。
8月の中東主要国への輸出額と前年同月比増減率は次のとおり。
UAE:1,012億円、21.4%減
サウジアラビア:770億円、11.9%増
オマーン:183億円、35.2%増
カタール:166億円、15.5%増
クウェート:152億円、31.6%減
イラン:10億円、37.1%増
(注)財務省貿易統計での中東の定義は、イラン、イラク、バーレーン、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、ヨルダン川西岸とガザを含む。トルコは含まない。
(塩川裕子)
(日本、世界、中東)
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日本の8月の原油輸入額が前年同月比58.7%増加、中東との貿易は縮小
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/fd40c240c262541e.html
時系列
- 2026-09-16 財務省が2026年8月の貿易統計(速報値)を発表
- 2026-09-18 日本貿易振興機構(ジェトロ)がビジネス短信として発表内容を掲載
主な数値
| 世界からの輸入額 | 11兆1,540億円 |
|---|---|
| 世界向けの輸出額 | 10兆484億円 |
| 原油および粗油の輸入額 | 1兆1,905億円 |
| 原油および粗油の輸入数量 | 1,159万kL |
| 非鉄金属の輸入額 | 3,732億円 |
| 中東との輸入額 | 8,682億円 |
| 中東との輸出額 | 2,832億円 |
| 中東との貿易収支 | 5,850億円の赤字 |
| 米国からの原油および粗油輸入額 | 4,005億円 |
| 米国からの原油および粗油輸入数量 | 366万kL |
この事例から確認すべきポイント
本発表は財務省の貿易統計(速報値)に基づくものであり、エネルギー調達先の実態変化や中東との貿易縮小、米国の代替供給源としての存在感拡大が示されている。製造業、エネルギー関連企業、資材調達や物流コストに影響を受ける経営企画・経理・調達部門においては、原油価格や調達ルートの動向が事業コストに直結するため、統計データを注視し中長期的なコスト試算やリスクヘッジを行う必要がある。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-09-18 / 最終確認: 2026-09-19
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-09-19
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