経済・産業トレンド

中・東欧最大級の産業機械関連展示会「国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)」に15社が出展 ―日本企業の高い技術力を“欧州の製造業の集積地”チェコから欧州市場へ発信―

ジェトロは、2026年10月6日から9日までチェコ・ブルノで開催される中・東欧最大級の産業機械関連展示会「国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)」にジャパン・パビリオンを設置し、日本企業15社を支援する。チェコは製造業が盛んで欧州市場への接続性が高く、自動化や省エネ技術などの需要が見込まれる中で日本企業の欧州展開を後押しする。

この発表の要点

企業・自治体への影響

製造業・機械関連企業において、チェコをはじめとする欧州市場への進出や自動化・省人化ニーズへの対応に向けた動向把握の参考となる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
業界 製造・機械
発表日 2026-09-15
分類 経済・産業トレンド
地域 東京都

発表された内容

2026年09月15日

ジェトロは、2026年10月6日(火曜)から9日(金曜)まで、チェコ共和国・ブルノ市で開催される中・東欧最大級の産業機械関連の展示会「国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)」にジャパン・パビリオンを設置し、日本企業15社を支援します。本展示会へのジェトロによるジャパン・パビリオンの設置は、2021年、2024年、2025年に続いて4回目となります。ジェトロは、本展示会を通じて、日本企業によるチェコを起点とした欧州市場の開拓を支援してまいります。

高いポテンシャルを秘めるチェコの製造業

チェコは伝統的に製造業が集積する「ものづくり」の国であり、GDPおよび就業人口に占める製造業の割合はEU平均を上回ります。特に機械類・輸送用機器は同国の主要産業であり、輸出入ともに最大の品目となっています。また、チェコの貿易全体を見ると、2025年には輸出の78.7%、輸入の57.1%がEU域内との取引で占められており、ドイツをはじめとする欧州市場との結び付きが極めて強い経済構造となっています。チェコは2004年にEUへ加盟し、「ヒト・モノ・資本・サービスの自由移動」というEU単一市場のメリットを享受しています。西欧諸国と比較して競争力のある労働コストに加え、ドイツなど欧州有数の市場に近接する立地を活かし、多くの外資系企業を誘致してきました。その結果、EU市場向けの生産拠点として発展し、現在では約270社の日系企業が進出しており、そのうち106社が現地に生産拠点を構えています(2026年2月時点)。また、自動車産業はチェコ経済を支える中核産業の一つであり、2025年の乗用車生産台数は約145万台とEU域内第3位を誇ります。首都プラハから半径400キロ圏内には隣国のドイツ、スロバキアなどを含めて約20カ所の乗用車生産拠点が集積しており、チェコは欧州有数の自動車生産・輸出拠点となっています。さらに、近年では半導体産業の振興にも注力しており、台湾のTSMCによるドイツ東部・ドレスデンでの半導体工場建設の動きを踏まえ、近接するチェコ北西部を中心に半導体関連のサプライチェーンや研究機関など、エコシステム形成が進みつつあります。一方で、失業率はEU加盟国の中でも最低水準にあり、人手不足の状況が続いています。名目平均賃金は現状でも西欧と比べると約半分の水準にあるものの、2020年から2025年までの5年間で約35%上昇しており、人件費の増加は企業経営上の課題となっていることから、ロボット導入などによる省人化・自動化への需要拡大が見込まれています。
以上のような背景から、同国の今後の産業構造の更なる高度化に向けて、日本企業が強みを有する自動化設備、高精度な加工技術、省エネ機器、環境対応技術などに今後さらなる需要拡大が期待され、新たなビジネス機会が期待されています。ジェトロは、国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)出展を通じて、日本企業の高い技術力を欧州市場へ発信し、日本企業のチェコを起点とした欧州ビジネスの展開を支援してまいります。

「国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)」概要

項目
詳細

会期
2026年10月6日(火曜)~9日(金曜) 各日9時00分~17時00分※最終日は16時00分閉場

開催地
チェコ‧ブルノ

会場
Brno Exhibition Centre

主催者
BVV Trade Fairs Brno

出品社数
1,356社/40カ国‧地域より(2025年実績)

来場者数
55,160人以上(2025年実績)

ウェブサイト

国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)「ジャパン‧パビリオン」概要

項目
詳細

主催者
ジェトロ

パビリオン規模
108平方メートル

出品社数
15社

企業情報一覧

No.
法人本社名(日本語)
所在地(都道府県)
製品情報(日本語)

1
株式会社Doog
茨城県
協働運搬ロボット

2
株式会社ハギテック
千葉県
ステンレス製フレキシブルチューブ

3
ミニター株式会社
東京都
マイクロ・グラインダー、超音波研磨システム、研磨・研削用ツール

4
株式会社シンキー
東京都
自転公転ミキサー、自転公転ミキサー自動化ユニット

5
日本無機株式会社
東京都
耐熱エアフィルタ、シリグラス

6
榎本機工株式会社
神奈川県
鍛造用サーボ駆動スクリュープレス

7
株式会社ニクニ
神奈川県
サイクロンセパレータ

8
パイフォトニクス株式会社
静岡県
安全用照明

9
株式会社メガトレード
京都府
外観検査向けオープンソースソフトウエア、外観検査コミュニティ、汎用カメラユニット

10
東海バネ工業株式会社
大阪府
マシニングセンター主軸用皿ばね、火力発電所向け特殊ばね

11
レッキス工業株式会社
大阪府
ねじ切り機、銅管フレア加工機、パイプマシン搭載型グルーブ溝加工機

12
神谷機工株式会社
大阪府
コールドソー、PCDダイヤモンドチップソー

13
西部自動機器株式会社
大阪府
超仕上ユニット

14
株式会社英田エンジニアリング
岡山県
フォーミングロール、破砕機・粉砕機用刃物、空圧式ライジングボラード

15
株式会社中山鉄工所
佐賀県
吸引ゴミ選別ユニット

ジェトロについて
ジェトロは、貿易・投資促進と開発途上国研究を通じ、日本の経済・社会の更なる発展に貢献することを目的とする政策実施機関です。70カ所を超える海外事務所ならびに本部(東京)、大阪本部、アジア経済研究所および国内事務所をあわせ約50の国内拠点から成る国内外ネットワークをフルに活用し、イノベーションの創出、農林水産物・食品の輸出や中堅・中小企業等の海外展開支援に機動的かつ効率的に取り組むとともに、調査や研究を通じ我が国企業活動や通商政策に貢献します。

海外展開支援部販路開拓課(担当:西田、望月、小松、塩田)E-mail:mono@jetro.go.jp Tel:03-3582-4631

お知らせ・記者発表

記者発表

2026年

中・東欧最大級の産業機械関連展示会「国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)」に15社が出展 ―日本企業の高い技術力を“欧州の製造業の集積地”チェコから欧州市場へ発信―

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/news/releases/2026/895954dc6c6a2d2d.html

時系列

主な数値

支援日本企業数 15社
パビリオン設置回数 4回目
チェコ輸出EU域内取引割合 78.7%
チェコ輸入EU域内取引割合 57.1%
進出日系企業数 270社
現地生産拠点を持つ日系企業数 106社
乗用車生産台数 145万台
名目平均賃金上昇率 35%
MSV2025出品社数 1356社
MSV2025参加国地域数 40カ国・地域
MSV2025来場者数 55160人
パビリオン規模 108平方メートル

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ジェトロがチェコで開催される「国際エンジニアリングフェア(MSV 2026)」へジャパン・パビリオンを設置し、日本企業15社の出展を支援するというものである。チェコは製造業が集積しEU市場へのアクセスが強みである一方、近年の急激な賃金上昇や人手不足が課題となっており、自動化や省エネ技術に対する需要が高まっている。製造業・機械関連企業においては、欧州市場への販路拡大や現地ニーズに合致した省人化・自動化技術をアピールするための好機となり得る。実務においては、今後の海外展示会動向や同様の海外展開支援スキームの活用可能性を検討することが重要である。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-09-15

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