経済・産業トレンド

インドネシア、エルニーニョ現象「非常に強い」水準に、干ばつや森林・土地火災、農業などへの影響を警戒

インドネシアでエルニーニョ現象が「非常に強い」水準に達し、降雨量減少や干ばつ、森林・土地火災への警戒が高まっている。スマトラ島南部等では9月中旬まで少雨予報が出ているほか、過去には大規模火災や経済損失、農業への深刻な被害も発生しており、現地進出企業やサプライチェーンへの影響が懸念される。現時点で取得できた本文からは詳細を確認できない事項もあるため、詳細は公式出典をご確認ください。

この発表の要点

企業・自治体への影響

インドネシアに拠点を持つ製造業、農業、食品関連企業やサプライチェーンを持つ企業において、水資源の確保、調達価格の高騰、物流や従業員の健康・安全管理への影響が懸念される。経営企画部門や調達部門、現地法人のリスク管理体制の確認が必要となる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 法務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
業界 農業・食品・製造・物流
発表日 2026-09-04
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年09月04日

インドネシアでは、エルニーニョ現象(注)の強まりを受け、降雨量の減少やそれに伴う干ばつなどへの警戒が高まっている。

気象気候地球物理庁(BMKG)のテウク・ファイサル・ファタニ長官は8月4日、国家開発企画庁(BAPPENAS)がジャカルタで開催した討論会で、エルニーニョ現象が「強い」水準にあり、「非常に強い」水準に発達する可能性があると説明した(8月4日付「コンパス」)。その後、BMKGは8月21日、エルニーニョが「非常に強い」水準に達したと発表した(8月21付「BMKG週刊予報」)。さらに8月31日、非常に強いエルニーニョなどの影響により、スマトラ島南部、ジャワ島、バリ島、ヌサトゥンガラなどでは、9月中旬にかけて降水量の少ない状態が続くと予測した(8月31日付「BMKG週間予報」)。

BMKGは、エルニーニョによる降雨量の減少に伴い、干ばつや森林・土地火災のリスクが高まるほか、農業や生活用水、灌漑などにも影響が及ぶ可能性があるとして、警戒を呼びかけている(7月28日付「BMKGプレスリリース」)。

過去にも、エルニーニョ現象はインドネシアに深刻な被害をもたらしている。現地メディアのテンポによると、2015年には大規模な森林・土地火災が発生し、インドネシア全土で260万ヘクタール以上が焼失した。火災による経済損失は160億ドルに達したとみられている(5月15日付「テンポ」)。また、ボゴール農科大学(IPB)農学部のドウィ・アンドレアス・サントサ教授は、エルニーニョ現象によって干ばつが深刻化した場合、コメの生産量が約3~5%減少する可能性があると指摘している(8月14日付「リパブリカ」)。

中部ジャワ州では、2026年1月1日から8月23日までに発生した森林・土地火災が232件に上り、前年同期比で約8倍に増加したとの報道もある(8月24日付「コンパス」)。今後、エルニーニョ現象の影響により乾燥した気候が長期化すれば、森林・土地火災のさらなる拡大に加え、農業生産の減少や、それに伴う食品価格の上昇などを通じて、地域経済や国民生活へ大きな影響が及ぶ可能性がある。

(注)太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象(国土交通省気象庁ホームページ)。

(山田研司)

(インドネシア)

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インドネシア、エルニーニョ現象「非常に強い」水準に、干ばつや森林・土地火災、農業などへの影響を警戒

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/e42b1230a7b4a7a3.html

時系列

主な数値

2015年森林・土地火災の焼失面積 260万ヘクタール以上
2015年森林・土地火災の経済損失 160億ドル
コメ生産量の減少予測(ボゴール農科大学教授指摘) 約3~5%
中部ジャワ州の森林・土地火災発生件数(2026年1月1日~8月23日) 232件
中部ジャワ州の森林・土地火災の前年同期比増加率 約8倍

この事例から確認すべきポイント

インドネシアにおけるエルニーニョ現象の深刻化は、現地での干ばつや森林火災だけでなく、農業生産の減少や食品価格の上昇を通じた地域経済・国民生活全般への影響が懸念される。現地に拠点を持つ企業やサプライチェーンに関わる企業においては、気象・防災情報の収集を継続し、水資源や農業関連原材料の調達リスク、従業員の安全確保、物流への影響などを多角的に評価・管理することが重要となる。現時点で取得できた本文からは詳細を確認できない事項もあるため、詳細は公式出典をご確認ください。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-09-04

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