経済・産業トレンド

米中間選挙に向けた世論調査、民主党での左派勢力支配への見方分かれる

米ハーバード大学米国政治研究センターとハリス・インサイト・アンド・アナリティクスなどは、2026年9月2日に中間選挙に関する世論調査結果を発表した。民主党の極左勢力支配への見方が割れたほか、インフレ責任論や受給資格外の給付金受給への懸念、政治情報源としてソーシャルメディアが最多となったことなどが示されている。

この発表の要点

企業・自治体への影響

米国の政治動向や世論環境に関する情報であり、北米地域に事業展開または進出を予定する企業の経営・広報部門において、政治リスクや現地の消費者・有権者心理を把握する上での参考資料となる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ハーバード大学米国政治研究センター / ハリス・インサイト・アンド・アナリティクス
発表日 2026-09-03
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年09月03日

米国のハーバード大学米国政治研究センターとハリス・インサイト・アンド・アナリティクスは9月2日、中間選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。11月の中間選挙に向けて、民主党が極左勢力(注2)に支配されていると思うか聞いたところ、51%が「支配されている」、49%が「その見方は誇張され過ぎている」と回答し、意見が分かれた。一方、共和党が極右勢力(注3)に「支配されている」と回答した割合は45%で、「その見方は誇張され過ぎている」(55%)が上回った。

インフレの責任がトランプ政権にあると回答した割合は55%と、バイデン政権にあると回答した割合(45%)を上回った。また、「本来受給資格はないが、政府からの給付金を不正に受け取る人々がいること」を懸念する有権者の割合は56%と、「富裕層がさらに富を増やすこと」を懸念する割合(44%)を上回った。

政治に関する情報源として、「ソーシャルメディア」と回答した割合が38%と最も高く、「全国ネットのニュース」(31%)、「ケーブルテレビ」(23%)、「新聞」(9%)が続いた。一方、過半(55%)が、外国勢力による「ソーシャルメディア」の操作を懸念している。

民主党支持者が投票により熱心
経済誌「エコノミスト」と調査会社ユーガブが8月下旬に実施した世論調査(注4)によれば、前回の議会選挙より今回は投票に熱心かどうか聞いたところ、「より熱心」が33%、「同程度」が30%、「熱意に欠ける」が11%、「投票の意思がない」が21%だった。支持政党別では、民主党支持者の48%が「より熱心」と回答し、共和党支持者(32%)、無党派層(21%)を上回った。

共和党は9月9~10日にテキサス州ダラスで中間選挙前に異例の党大会を開催するとしているが、自身の選挙区での資金集めやイベントを理由に参加しない議員も少なくないという。また、無党派層が関心を示さない党大会よりも、無党派層の説得に力を入れるべきとの意見もある(政治専門紙「ポリティコ」9月2日)。

(注1)実施時期は2026年8月28~30日。対象者は全米の登録有権者2,100人。
(注2)ニューヨーク市長のゾーラン・マムダニ氏(民主党)やミシガン州の連邦上院選挙の民主党予備選で勝利したアブドゥル・エルサイード氏(2026年8月6日記事参照)などの「民主社会主義者」といわれる勢力。
(注3)移民の排斥や多文化主義への反対、自国中心主義(ナショナリズム)を強く掲げる勢力。
(注4)実施時期は2026年8月28~31日。対象者は全米の成人1,592人。

(松岡智恵子)

(米国)

ビジネス短信 b0d821438d5b9e57

関連情報

dummy

もっと見る

ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース

米中間選挙に向けた世論調査、民主党での左派勢力支配への見方分かれる

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/b0d821438d5b9e57.html

時系列

主な数値

民主党が極左勢力に支配されていると思う割合 51%
民主党が極左勢力に支配されているという見方は誇張され過ぎていると回答した割合 49%
共和党が極右勢力に支配されていると回答した割合 45%
共和党が極右勢力に支配されているという見方は誇張され過ぎていると回答した割合 55%
インフレの責任がトランプ政権にあると回答した割合 55%
インフレの責任がバイデン政権にあると回答した割合 45%
受給資格はないが政府からの給付金を不正に受け取る人々がいることを懸念する有権者の割合 56%
富裕層がさらに富を増やすことを懸念する割合 44%
政治に関する情報源としてソーシャルメディアと回答した割合 38%
政治に関する情報源として全国ネットのニュースと回答した割合 31%
政治に関する情報源としてケーブルテレビと回答した割合 23%
政治に関する情報源として新聞と回答した割合 9%
外国勢力によるソーシャルメディアの操作を懸念する割合 55%
前回の議会選挙より今回は投票に熱心か聞いた質問での「より熱心」の割合 33%
前回の議会選挙より今回は投票に熱心か聞いた質問での「同程度」の割合 30%
前回の議会選挙より今回は投票に熱心か聞いた質問での「熱意に欠ける」の割合 11%
前回の議会選挙より今回は投票に熱心か聞いた質問での「投票の意思がない」の割合 21%
民主党支持者で投票に「より熱心」と回答した割合 48%
共和党支持者で投票に「より熱心」と回答した割合 32%
無党派層で投票に「より熱心」と回答した割合 21%
ハーバード大学米国政治研究センターとハリス・インサイト・アンド・アナリティクスの世論調査の対象者数 2100人
エコノミストとユーガブの世論調査の対象者数 1592人

この事例から確認すべきポイント

本事例は、米国の中間選挙に向けた複数の世論調査結果に関するものであり、有権者の政治意識や主要政党に対する評価、情報接触の実態を定量的に示している。広報および実務の観点からは、ソーシャルメディアが主要な政治情報源となっている点や、その一方で過半数が外国勢力による操作を懸念しているというデータが重要である。企業や組織がデジタル空間でのコミュニケーションや情報発信を行う際、プラットフォーム上の世論動向や情報信頼性のリスクに留意する必要がある。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-09-03

関連事例

自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?

無料でプレスリリースを掲載する