経済・産業トレンド

インドの7月の車両販売、全カテゴリーで2桁増と好調

インド自動車工業会(SIAM)が発表した2026年7月の自動車国内販売台数は、前年同月比24.3%増の241万1,246台となった。乗用車、二輪車、三輪車の全カテゴリーで2桁増を記録し、7月として過去最高を達成した。モンスーン期でありながら底堅い需要を示し、特に農村部での販売増加率が都市部を上回るなど、インド市場全体の堅調な動向が示されている。

この発表の要点

企業・自治体への影響

インド市場で事業を展開する自動車メーカーおよび関連サプライチェーン企業にとって、販売の好調維持や農村部の需要拡大、EV市場の急成長(シェア12.7%)に対応した事業戦略の見直しや生産・調達計画の最適化が求められる。経営・営業・企画部門での情報共有が必要となる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 インド自動車工業会(SIAM)
業界 自動車
発表日 2026-09-02
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年09月02日

添付資料(166 KB)

インド自動車工業会(SIAM)が8月13日に発表した統計によると、2026年7月の自動車(乗用車、二輪車、三輪車)国内販売台数は、前年同月比24.3%増の241万1,246台となった。乗用車、二輪車、三輪車のすべてが前年同月比2桁増となり、7月として過去最高を記録した(添付資料表1参照)。

カテゴリー別では、乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕はタタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズ(以下、タタ・モーターズ)の販売台数(6万2,611台、前年同月は3万9,521台)を含めると、前年同月比34.3%増の45万7,810台となった(注)。乗用車セグメントではUVが24万8,895台で29.2%増となり、市場拡大を牽引した。一方、一般乗用車は13万2,408台で37.6%増、バンは1万3,896台で12.6%増だった(添付資料表1参照)。

メーカー別乗用車販売では、首位のマルチ・スズキが19万6,203台で前年同月比42.4%増となった。これに続き、マヒンドラ&マヒンドラが6万48台、現代が5万4,210台となった(添付資料表2参照)。 SIAM統計に含まれないタタ・モーターズも58%増の6万2,611台と好調だった。

二輪車販売は192万3,483台で、前年同月比22.6%増となった。内訳は、スクーターが79万8,190台で23.7%増、オートバイが107万4,796台で20.7%増となった。モペッドは5万497台で48.6%増と、二輪車市場全体の拡大に寄与した(添付資料表1参照)。

二輪車メーカー別販売では、ヒーローが50万1,403台で首位となった。ホンダが47万6,436台、TVSモーターが43万7,394台で続いた(添付資料表3参照)。

2026年度累計(4~7月)の自動車販売台数は952万8,071台で、前年同期比22.2%増となった。カテゴリー別では、乗用車が27.1%増、二輪車が20.9%増、三輪車が30.8%増となった。特にUVが28.7%増の111万813台に達し、乗用車市場での存在感を一段と高めている(添付資料表1参照)。

7月の販売動向は、モンスーン期にもかかわらず需要が底堅く推移した。自動車販売店協会連合(FADA)が8月6日に公表した7月の小売統計では、販売台数が2014年1月以降の151カ月の中で12番目の高水準となった。中でも、電気自動車(EV)販売は32万7,901台と過去最高を記録し、市場全体に占める割合も前年同月の9.6%から12.7%に上昇した。また、二輪車および乗用車ともに、農村部の販売増加率が都市部を上回った。二輪車では農村部が28.6%増、都市部が27.9%増、乗用車では農村部が24.7%増、都市部が15.8%増で、いずれも農村部の販売増加率が都市部を上回り、農村部向け市場の堅調さが示された(添付資料表4参照)。

(注)SIAM発表の統計では、乗用車の7月の販売台数は39万5,199台、前年同月比増加率は31.2%だが、この数字には、タタ・モーターズの販売台数は含まれていない。自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)にも、同社の販売台数は含まれていない。ただし、2026年度4~7月の乗用車販売台数および自動車販売全体には同社の数値も含まれる。

(外山夏帆)

(インド)

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インドの7月の車両販売、全カテゴリーで2桁増と好調

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出典: www.jetro.go.jp
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時系列

主な数値

2026年7月自動車国内販売台数 2411246台
2026年7月乗用車販売台数(タタ・モーターズ含む) 457810台
2026年7月UV販売台数 248895台
2026年7月一般乗用車販売台数 132408台
2026年7月バン販売台数 13896台
2026年7月マルチ・スズキ販売台数 196203台
2026年7月マヒンドラ&マヒンドラ販売台数 60048台
2026年7月現代販売台数 54210台
2026年7月タタ・モーターズ販売台数 62611台
2026年7月二輪車販売台数 1923483台
2026年7月スクーター販売台数 798190台
2026年7月オートバイ販売台数 1074796台
2026年7月モペッド販売台数 50497台
2026年7月ヒーロー販売台数 501403台
2026年7月ホンダ二輪車販売台数 476436台
2026年7月TVSモーター販売台数 437394台
2026年度累計(4~7月)自動車販売台数 9528071台
2026年度累計UV販売台数 1110813台
2026年7月EV販売台数 327901台

この事例から確認すべきポイント

本発表は、インド自動車工業会(SIAM)が公表した2026年7月の車両販売統計に関するものである。全カテゴリーで2桁増を記録し、モンスーン期であるにもかかわらず底堅い需要が確認された。特に電気自動車(EV)の販売が過去最高を更新し、市場全体に占める割合も拡大していることや、農村部での販売増加率が都市部を上回っている点は、インド市場参入企業やサプライチェーン関連企業にとって重要な事業環境データとなる。実務においては、都市部だけでなく農村部向け需要の動向やEVシフトの加速に合わせた戦略見直しが求められる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-09-02

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