経済・産業トレンド

ハンガリーのパクシュ原発フル稼働、政府は新エネルギー政策を決定

ハンガリーのマジャール・ペーテル首相は8月26日、冷却水確保の問題で一時稼働を制限していたパクシュ原子力発電所が、4基の原子炉と8基のタービン全てで最大出力に達しフル稼働となったと発表した。また、政府は8月5日の閣議で8,680億フォリント規模のEU資金を活用する新エネルギー政策パッケージを決定し、送電網整備や風力発電設備の建設再開など構造改革を進める方針を示している。

この発表の要点

企業・自治体への影響

ハンガリー国内のエネルギー供給の安定化および中長期的な電力インフラの構造改革が進むことで、現地に進出する製造業やエネルギー関連企業等の事業環境に影響を与える可能性がある。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
業界 エネルギー・電力
発表日 2026-08-28
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月28日

ハンガリーのマジャール・ペーテル首相は8月26日、自身のフェイスブックへの投稿で「パクシュ原子力発電所は最大出力に達した。4基の原子炉と8基のタービン全てが完璧に稼働している。ここ数週間、懸命に働いてくれた全てのエネルギー・水資源分野の専門家に感謝する。(冷却水確保のため)河床の堰(せき)の設置も予定より早く進んでいる」と発表した。同原発では、冷却水として利用するドナウ川の水位低下に伴い、原子炉3基の運転を停止し、8月上旬には残る1基のみが稼働していた(2026年8月5日記事参照)。

一方、ハンガリー政府は8月5日の閣議で新たなエネルギー政策パッケージを決定した。同パッケージにより、8,680億フォリント(約4,430億円、1フォリント=約0.51円、8月27日ハンガリー国立銀行為替レート)規模のEUエネルギー関連資金の活用が可能となる。政府は送電網整備のほか、長年制限されてきた風力発電設備の建設も再開する方針だ(2026年6月24日記事参照)。同パッケージにより、国内での発電、蓄電、電力系統の柔軟性向上、電力需要家参加などの各分野で同時に構造改革を進める。政府はこれらの施策を通じて、エネルギー分野の長期的な自立性とレジリエンスの向上を目指すとしている。

(バラジ・ラウラ、宮内安成)

(ハンガリー)

ビジネス短信 9162d7a583419e1b

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ハンガリーのパクシュ原発フル稼働、政府は新エネルギー政策を決定

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/9162d7a583419e1b.html

時系列

主な数値

原子力発電所稼働状況 4基の原子炉と8基のタービン
新エネルギー政策パッケージの規模 8,680億フォリント(約4,430億円)

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ハンガリーにおけるパクシュ原子力発電所の稼働状況の回復と、EU資金を活用した大規模な新エネルギー政策の決定を伝えている。ドナウ川の水位低下に伴う一時的な運転停止からフル稼働へ復旧したことは、現地での電力供給の安定化を示す重要な動向である。また、8,680億フォリント規模の資金を用いた送電網整備や風力発電設備の建設再開は、同国のエネルギー自立性とレジリエンス向上に向けた構造改革の一環であり、関連するエネルギー・インフラ関連産業や現地に進出する企業にとって、中長期的な電力供給環境や市場動向を把握する上で確認すべき重要な情報といえる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-28

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