経済・産業トレンド

ブラジル、上半期の自動車国内販売が前年同期比18.5%増、輸出は21.2%減

ブラジルの全国自動車製造業者協会(Anfavea)は、2026年上半期の自動車生産、販売、輸出入実績を発表しました。生産台数は前年同期比8.8%増、国内販売台数は18.5%増と好調で、特に乗用車と電動車の販売が大きく伸びています。一方、輸出台数はアルゼンチン市場の需要低迷を背景に21.2%減となりました。Anfaveaは同日、2026年通年の生産・国内販売見通しを上方修正しましたが、輸出見通しは下方修正しています。

最終確認日: 2026-08-04

この発表の要点

企業・自治体への影響

ブラジルの自動車市場動向は、自動車メーカー、部品サプライヤー、および関連する物流・金融業界に影響を与えます。特に、国内販売の好調と電動車市場の拡大は、これらの企業にとって新たなビジネス機会を示唆しますが、中国からの輸入車増加による競争激化は、国内生産を行う企業にとって脅威となる可能性があります。輸出の減少は、アルゼンチン市場に依存する企業に直接的な影響を及ぼします。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 全国自動車製造業者協会(Anfavea)
業界 自動車・輸送機器
発表日 2026-07-07
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月03日

ブラジルの全国自動車製造業者協会(Anfavea)は7月7日、2026年上半期の自動車の生産、販売、輸出入実績を発表した。生産台数(乗用車、小型商用車、バス、トラックの合計)は前年同期比8.8%増の137万2,392台となり、新型コロナウイルス禍の影響が拡大した2020年以降で最高水準となった。国内販売台数(新車登録ベース)は18.5%増の142万675台だった。一方、輸出台数は主要輸出先であるアルゼンチンの需要低迷などを背景に、21.2%減の21万6,623台となった。

Anfaveaのイゴール・カルベ会長は、国内販売の増加について、乗用車の販売が23.7%増の108万7,104台(構成比76.5%)と大きく伸びたことを要因の1つとして挙げた。また、2025年7月に導入された燃費性能や環境性能に優れたブラジル製小型車(通称:サステナブル・カー)向けの工業製品税(IPI)減免措置(2025年7月30日記事参照)も販売を下支えしたとの見方を示した。

このほか、電動車(注)の販売台数も前年同期比114.8%増の24万5,313台と大幅に増加し、乗用車・小型商用車の販売台数全体(136万1,390台)の18.0%を占めた。電動車販売のうち輸入車は6割弱を占め、前年同期比70.6%増加した。カルベ会長は、その多くが中国からの輸入車だとし、中国は人件費などの面でコスト競争力を有することから、競争条件の不均衡につながる可能性があるとの懸念を示した

生産・販売見通しを上方修正
Anfaveaは同日、2026年通年の生産、販売、輸出見通しの修正値も公表した。生産台数は279万8,000台(前年比5.8%増)、国内販売台数は301万4,000台(12.1%増)と予測した。国内販売台数は2015年以降で最高水準となる見込み。いずれも1月時点の見通し(2026年1月22日記事参照)から上方修正した。

一方、国内販売の伸び率が生産の伸び率を大きく上回る見通しで、カルベ会長は、輸入車販売の増加傾向が背景にあるとし、業界として注視していると述べた。輸出台数は46万2,000台(前年比12.8%減)と予測した。1月時点では前年比1.3%増加(53万6,000台)を見込んでいたが、アルゼンチン市場の需要低迷が継続すると見込まれることから、減少見通しへと下方修正した。

(注)電動車とは、バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の総称。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル、アルゼンチン、中国)

ビジネス短信 bc3fa61f4b70b5dc

関連情報

dummy

もっと見る

ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース

ブラジル、上半期の自動車国内販売が前年同期比18.5%増、輸出は21.2%減

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/bc3fa61f4b70b5dc.html

時系列

主な数値

2026年上半期生産台数 1372392台
2026年上半期国内販売台数 1420675台
2026年上半期輸出台数 216623台
2026年上半期乗用車販売台数 1087104台
2026年上半期電動車販売台数 245313台
2026年上半期電動車の乗用車・小型商用車販売全体に占める割合 18.0%
2026年上半期電動車販売における輸入車の割合 6割弱割弱
2026年上半期電動車輸入車の増加率 70.6%
2026年通年生産見通し 2798000台
2026年通年国内販売見通し 3014000台
2026年通年輸出見通し 462000台

この事例から確認すべきポイント

ブラジルの自動車市場は、2026年上半期に国内販売が大幅に増加し、特に乗用車と電動車の需要が牽引していることが明らかになりました。これは、政府による工業製品税(IPI)減免措置が販売を下支えした可能性があり、政策が市場に与える影響の大きさを再認識させます。一方で、輸出は主要市場であるアルゼンチンの需要低迷により大幅な減少を記録しており、特定の市場への依存リスクが浮き彫りになっています。また、電動車市場における輸入車の割合増加、特に中国からの輸入車が競争条件の不均衡につながる可能性が指摘されており、国内産業保護と国際競争力のバランスをどう取るかが今後の課題となるでしょう。企業は、市場の変動要因(政策、国際情勢、競合動向)を常に監視し、サプライチェーンや販売戦略の柔軟性を確保する必要があります。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-03 / 最終確認: 2026-08-04

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-04

関連事例

自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?

無料でプレスリリースを掲載する