経済・産業トレンド

BYD、アゼルバイジャンの乗用車事業に参入、5車種を投入

中国の大手電気自動車メーカーBYDは、2026年7月10日にアゼルバイジャンの首都バクーでブランド発表会を開催し、5車種の新エネルギー車(NEV)を投入して同国の乗用車市場に参入すると発表しました。BYDは既にアゼルバイジャンで600台超の電動バスを運行しており、現地生産拠点の建設も進めています。今回の参入は、中央アジア・コーカサス地域における事業強化の一環と位置付けられています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

自動車製造業、特に電気自動車(NEV)関連企業は、BYDのグローバル市場戦略と新興国市場での競争激化を注視する必要があります。また、アゼルバイジャンを含む中央アジア・コーカサス地域での事業展開を検討している企業は、現地の政策動向や二国間関係がビジネスに与える影響を評価する上で参考となるでしょう。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 比亜迪(BYD)
業界 自動車製造
発表日 2026-07-10
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月24日

中国の大手電気自動車メーカーの比亜迪(BYD)は7月10日、微信(WeChat)の公式アカウントで、このほどアゼルバイジャンの首都バクーでブランド発表会を開催し、5車種の新エネルギー車(NEV)を投入し同国乗用車市場に参入すると発表した。同社は今回の市場参入について、「アゼルバイジャンにおけるNEV発展の新たな幕開けとなる」と強調した。

今回投入したのは「SEALION 6 EV」「SEALION 6 DM-i」「YUAN UP EV」「YUAN UP DM-i」「SEAL 6 DM-i」の5車種で、バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の両方をラインアップし、都市部での通勤から家族利用、長距離移動まで幅広い需要に対応する。BYDはこれらの車種を通じて、アゼルバイジャンの消費者に多様なNEVの選択肢を提供するとしている。

今回の乗用車事業に先立ち、BYDはアゼルバイジャンの公共交通分野における電動化事業を進めてきた。2024年以降、同国では600台超のBYD製電動バスが運行されており、都市部の低炭素化を後押ししている。また、同社は現地パートナーと協力してスムガイト化学工業団地で生産拠点の建設を進めるなど、現地生産や産業協力を通じて、同国のNEV産業の発展とグリーン交通への転換への貢献を図るとしている。

BYDは海外展開を進めており、今回のアゼルバイジャン市場への乗用車事業の参入は、中央アジア・コーカサス地域における事業展開を強化する取り組みの一環と位置付けられる。

中国とアゼルバイジャンは、2025年4月に両国関係を「包括的戦略パートナーシップ」に格上げした。こうした中、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は2026年7月13日、同国シュシャで開催された第4回シュシャ・グローバル・メディアフォーラムに際し、新華社記者の質問に答えるかたちで、両国関係の格上げ以降、政治、経済、交通などの分野における交流が大幅に増加しており、一部の中国企業は同国のインフラ整備事業にも参画していると述べた。また、アリエフ大統領は2国間の協力の重要な成果の1つとして、BYDとの電動バス共同生産事業を挙げた(「南方都市報」7月16日)。

(西村京子)

(中国、アゼルバイジャン)

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BYD、アゼルバイジャンの乗用車事業に参入、5車種を投入

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/15b7d3a05bc5d065.html

時系列

主な数値

投入車種数 5車種
運行中の電動バス台数 600台超

この事例から確認すべきポイント

本発表は、BYDがグローバル市場、特に新興国市場での事業拡大を加速させていることを示しています。アゼルバイジャン市場への乗用車事業参入は、既に公共交通分野で実績を築いた上での戦略的な動きであり、現地パートナーとの協力による生産拠点建設も、単なる製品投入に留まらない長期的な市場コミットメントを反映しています。中国とアゼルバイジャンの「包括的戦略パートナーシップ」への格上げといった政治的背景も、BYDの事業展開を後押ししていると推測されます。企業は、BYDのようなNEV大手企業の海外展開戦略、特に公共交通から乗用車への多角化、現地生産・産業協力のモデルを注視し、自社の国際事業戦略や競合分析に活かすべきです。また、新興国市場におけるグリーン交通への政策的支援や、二国間関係がビジネスに与える影響についても深く理解することが求められます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-24

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