SRM教育機関グループ、傘下2校に「日本文化教育センター」開設
この発表の要点
- インドのSRM教育機関グループが傘下2校に「日本文化教育センター」を開設した。
- 日本語履修者は約600人と最も多く、学生は国際的なキャリアへの関心から日本語を学んでいる。
- 在チェンナイ日本総領事館も出席し、日印交流のさらなる発展に期待が示された。
企業・自治体への影響
日本企業にとっては、インドでの採用活動や事業展開において、日本語能力を持つ人材の確保が期待できる。教育機関は、国際的なキャリア志向の学生ニーズに応える教育プログラムの重要性を再認識する機会となる。日印間の経済・文化交流のさらなる活性化に繋がる可能性がある。
対応すべきこと
- インド市場への展開を検討する企業は、現地での日本語教育状況を調査する。
- 国際的な人材採用を計画する企業は、日本語能力を持つインド人学生の採用機会を検討する。
- 教育機関は、学生の国際的なキャリア志向に対応した外国語教育プログラムの拡充を検討する。
対象部門: 経営者 広報 人事
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | SRM教育機関グループ |
|---|---|
| 業界 | 教育 |
| 発表日 | 2026-07-24 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月24日
インド南部タミル・ナドゥ(TN)州で高等教育機関を運営するSRM教育機関グループ(SRM Group of Institutions)は7月7日、グループ傘下のSRM科学技術大学ティルチラーパッリ校およびSRM TRPエンジニアリング・カレッジ内に新設した「日本文化教育センター」の発足式を開催した。日本企業の存在感の高まりや、国際情勢の変化を背景に学生の関心が欧米からアジア諸国へとシフトしていることを受けて、2年前に日本語教育を開始し、同センターの開設に至ったもの。発足式には約700人の教職員・学生が参加し、国際交流基金の協力による日本映画の上映やキャンパスツアーなどの関連行事も実施された。
両校には現在、合計約1万5,000人の学生が在籍し、このうち約8,000人が工学系を専攻している。外国語教育では、中国語、ドイツ語、フランス語の授業も実施しているが、日本語の履修者は約600人と最も多く、日本語授業は、3人のインド人日本語教師が常駐して行っている。また、日本語能力試験(JLPT)N1~N3レベルの学習者は8人いる。
今回のセンター発足により、日本語授業は月曜日から土曜日まで毎日午前9時から午後5時まで実施され、学生は週4時間の日本語学習が可能となった。日本語を学ぶ学生からは、「アニメや漫画を通じて日本語に関心を持った」「日系企業や日本で働くことを目指して日本語を学んでいる」といった声が聞かれた。
日本文化教育センターの様子と日本語を学ぶ学生(ジェトロ撮影)
発足式には、在チェンナイ日本総領事館の髙橋宗生総領事の代理として古市玲子専門調査員が出席し、「2027年は日本とインドの国交樹立75周年にあたり、日本文化教育センターが日印交流において意義ある役割を担うことを期待している」と祝辞を述べた。また両校の学長を務めるR.シバクマール氏は、「日本語学習は国際的なキャリアへのゲートウエーである」と述べた上で、研究、インターンシップ、交換留学など幅広い分野での日本との連携に期待を示した。
式典に集まる学生とR.シバクマール学長による謝辞の様子(SRM教育機関グループ提供)
(数実奈々)
(インド)
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SRM教育機関グループ、傘下2校に「日本文化教育センター」開設
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/7e6b0b7635d9d1b2.html
時系列
- 2024-07-07 SRM教育機関グループが日本語教育を開始(日本文化教育センター発足式の2年前)
- 2026-07-07 SRM教育機関グループが傘下2校に「日本文化教育センター」の発足式を開催
主な数値
| 日本文化教育センター開設日 | 2026-07-07日付 |
|---|---|
| 日本語教育開始時期 | 2年前期間 |
| 発足式参加者数 | 700人 |
| 在籍学生総数 | 15000人 |
| 工学系専攻学生数 | 8000人 |
| 日本語履修者数 | 600人 |
| インド人日本語教師数 | 3人 |
| JLPT N1-N3レベル学習者数 | 8人 |
| 週あたりの日本語学習時間 | 4時間 |
この事例から確認すべきポイント
本事例は、国際情勢の変化と日本企業の海外展開が、現地の教育機関における外国語教育の需要に直接的な影響を与えていることを示唆しています。特にインドにおいて日本語学習者が増加している事実は、日本企業が同国での事業展開や人材確保を検討する上で重要な示唆を与えます。教育機関は、学生の国際的なキャリア志向に応えるため、特定の言語や文化に特化した教育プログラムを戦略的に導入することで、競争優位性を確立できる可能性が考えられます。また、政府機関がこうした取り組みを支援・評価することで、二国間の文化・経済交流がさらに促進される好循環が生まれることも示されています。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-24
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