先端化学・セル(ACC)バッテリー分野の生産連動型奨励策(PLI)、新規入札を開始
この発表の要点
- インド重工業省がACCバッテリー分野のPLI制度に基づき、10GWh分の製造能力整備に向けた国際入札を開始した。
- 今回の公募は系統用定置型蓄電システム向けで、入札期限は2026年10月13日である。
- PLI制度は総額1,810億ルピーの予算で、国内50GWhのACC製造能力整備を目標とし、国内外企業の投資を促進する。
企業・自治体への影響
インド市場での事業展開を検討している製造業、特に電池・蓄電システム関連企業は、PLI制度による補助金支給の機会を得られる可能性があります。新規工場設立や既存事業の拡大において、投資判断に影響を与える重要な政策です。
対応すべきこと
- 公式出典(JETRO記事およびインド重工業省の公表)で入札の詳細を確認する。
- 自社の事業がACCバッテリー分野のPLI制度の適格基準を満たすか評価する。
- 入札説明会への参加や、入札期限(2026年10月13日)までの提案準備を検討する。
- インド市場における蓄電システム需要の動向を継続的に監視する。
対象部門: 経営者 経理 法務
対応期限:公募締切まで
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 製造業 / 電池・蓄電システム |
| 発表日 | 2026-07-22 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月22日
インド重工業省は7月15日、先端化学・セル(ACC)バッテリー分野の生産連動型奨励策(PLI、注)の下で、インド国内に累計10ギガワット時(GWh)分のACC製造能力を整備する事業者を選定するため、国際入札の提案依頼書を公表した。今回公募する製造能力は、系統用定置型蓄電システム向けに割り当てられる。
入札は、中央公共調達(CPP)ポータル上で、品質・価格総合評価方式による2段階のオンライン方式で実施される。入札書類は7月15日から公開されており、入札説明会は7月29日に開催される予定。入札期限は10月13日、技術提案の開札は10月14日に予定されている。
ACCバッテリー分野のPLI制度は、2021年5月に承認された「ACCバッテリー蓄電に関する国家プログラム」に基づくもので、予算規模は1,810億ルピー(約3,077億円、1ルピー=約1.7円)、国内で50GWhのACC製造能力の整備を目標としている。同制度では、国内の製造能力強化を通じてACCバッテリーの輸入依存を低減するとともに、国内外企業の投資を促進し、国際競争力を備えたACCバッテリー製造エコシステムの構築を目指している。
インド政府によると、50GWhの目標製造能力のうち40GWh分は既に国内メーカーへ割り当て済み(2024年9月12日記事参照)だ。今回の10GWh分の入札は、再生可能エネルギーの急速な導入拡大に伴う系統用蓄電需要への対応、エネルギー安全保障の強化、輸入依存の低減、国際競争力のある電池製造エコシステムの発展を目的としている。
(注)生産連動型奨励策(PLI)は、インド政府が2020年度(2020年4月~2021年3月)に導入した国内製造業振興の目玉政策。対象となる全14分野について、分野ごとの適格基準を満たせば、新規工場を設立した製造業企業に対し、売上高の増加額などに応じてインセンティブ(補助金)が支給されるスキーム。
(花村大樹)
(インド)
ビジネス短信 9e65c5e61463fe8f
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先端化学・セル(ACC)バッテリー分野の生産連動型奨励策(PLI)、新規入札を開始
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/9e65c5e61463fe8f.html
時系列
- 2021-05-XX ACCバッテリー蓄電に関する国家プログラムが承認される
- 2026-07-15 インド重工業省がACCバッテリー分野PLI制度の下で国際入札の提案依頼書を公表し、入札書類を公開
- 2026-07-29 入札説明会が開催される予定
- 2026-10-13 入札期限
- 2026-10-14 技術提案の開札が予定される
主な数値
| 今回公募するACC製造能力 | 10GWh |
|---|---|
| PLI制度の予算規模 | 1810億ルピー |
| PLI制度の予算規模(円換算) | 3077億円 |
| PLI制度の目標ACC製造能力 | 50GWh |
| 既に割り当て済みのACC製造能力 | 40GWh |
この事例から確認すべきポイント
インド政府による先端化学・セル(ACC)バッテリー分野の生産連動型奨励策(PLI)は、国内製造業振興の主要政策であり、今回の新規入札は、特に系統用定置型蓄電システム向けの10GWh製造能力確保を目指すものです。これは、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う蓄電需要への対応、エネルギー安全保障の強化、輸入依存の低減、国際競争力のある電池製造エコシステムの発展という明確な政策意図を示しています。国内外の企業にとって、インド市場への参入や既存事業の拡大を検討する上で、このPLI制度は重要な投資インセンティブとなり得ます。特に、蓄電システム関連技術を持つ企業は、入札要件やインド市場の動向を詳細に分析し、事業機会を評価することが求められます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-22
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