中国、2026年上半期の貿易総額が過去最高を更新、AI関連製品の輸出が牽引
この発表の要点
- 中国の2026年上半期貿易総額は過去最高を更新し、前年同期比21.2%増の3兆6,747億ドルに達した。
- 輸出はAI関連製品、特に集積回路が96.1%増と大幅な伸びを示し、成長を牽引した。
- 輸入も自動データ処理設備や集積回路が大きく増加し、中国経済の安定的な推移と市場需要の改善が背景にある。
企業・自治体への影響
中国との貿易を行う製造業、IT・エレクトロニクス産業、自動車産業の企業は、中国市場の拡大と特定の製品分野での需要増加に注目すべきです。特にAI関連技術やグリーン・低炭素製品に関わる企業は、中国の輸出入動向が自社のサプライチェーンや市場戦略に直接影響を与える可能性があります。
対応すべきこと
- 中国の最新貿易統計を定期的に確認し、自社の事業に関連する品目や地域別の動向を把握する。
- AI関連製品やグリーン・低炭素製品の市場動向を注視し、新たなビジネス機会や競合状況を分析する。
- 中国市場におけるサプライチェーンの安定性やリスク要因について、関係部門と連携して評価を行う。
- 中国の経済政策や貿易政策の変更が自社事業に与える影響について情報収集を継続する。
対象部門: 経営者 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 発表日 | 2026-07-16 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月16日
添付資料(88 KB)
中国海関総署(中国税関)の7月14日の発表によると、2026年上半期(1~6月)の貿易総額は前年同期比21.2%増の3兆6,747億ドル、うち輸出は17.6%増の2兆1,254億ドル、輸入は26.6%増の1兆5,494億ドルだった。人民元建てでは、貿易総額は前年同期比16.9%増の25兆4,686億元(約611兆2,464億円、1元=約24円)となり、2025年に続き上半期として過去最高を更新した。内訳は、輸出は13.4%増の14兆7,314億元、輸入は22.1%増の10兆7,372億元だった(注)。
2026年上半期の貿易額を中国の主要な貿易相手国・地域別にドルベースでみると(添付資料表参照)、輸出では、1位のASEANと2位のEU向けはそれぞれ前年同期比22.9%増、16.8%増だった。ASEAN諸国の中では、タイ(29.9%増)、マレーシア(27.3%増)、ベトナム(26.1%増)などに対する輸出が顕著な伸びを見せた。また、3位の香港は48.1%増となった。輸入では、1位のASEANは22.0%増、2位の韓国は61.5%増といずれも大幅な増加になったほか、3位のEUは8.7%増だった。日本との貿易をみると、輸出が7.1%増、輸入が28.9%増と、輸出入ともに前年同期比で増加した。そのほか、米国との貿易では、輸出が0.2%増、輸入が0.8%減となり、輸出入額全体では前年と同じになった。
主要品目別の貿易額をみると、輸出は集積回路が前年同期比96.1%と大幅な伸びになったほか、自動車(シャシーを含む)、船舶もそれぞれ53.9%増、29.4%増となった。輸入は、自動データ処理設備〔PC(パソコン)など〕、肥料、集積回路がそれぞれ78.9%増、65.2%増、55.8%増だった。集積回路は輸出入ともに大幅な伸びを見せたほか、自動車は直近の輸出競争を反映するかたちで輸出額が伸びている(2026年6月26日地域・分析レポート参照)。
海関総署は記者会見で、2026年上半期の輸出が伸びた要因として、電子部品やPC部品など、人工知能(AI)関連製品の輸出が2桁増を達成したことを挙げた。また、世界的にグリーン・低炭素への移行が進む中で、リチウムイオン電池、風力発電設備、電気自動車などの輸出が増加したと述べた。輸入の伸びについては、中国経済が全体として安定的に推移し、工業生産も堅調に伸びているほか、市場需要も改善しているといった状況が、原材料、部品、消費財の輸入拡大を後押ししているとした。
(注)6月単月では、人民元建ての貿易総額は前年同月比24.2%増、うち輸出は20.8%増、輸入は29.4%増といずれも大幅な増加になった。
(西島和希)
(中国)
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中国、2026年上半期の貿易総額が過去最高を更新、AI関連製品の輸出が牽引
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/295af7d0bdf49a37.html
時系列
- 2026-07-14 中国海関総署が2026年上半期(1~6月)の貿易統計を発表
- 2026-07-16 日本貿易振興機構(ジェトロ)が中国の貿易総額に関する記事を公開
主な数値
| 2026年上半期貿易総額(ドル建て) | 3兆6,747億ドル |
|---|---|
| 2026年上半期貿易総額(人民元建て) | 25兆4,686億元 |
| 2026年上半期輸出額(ドル建て) | 2兆1,254億ドル |
| 集積回路輸出伸び率 | 96.1%増 |
| AI関連製品輸出伸び率 | 2桁増 |
この事例から確認すべきポイント
中国の2026年上半期貿易統計は、AI関連製品やグリーン・低炭素関連製品の輸出が成長を牽引していることを示しており、これらの分野における国際的な需要の高まりを反映しています。特に集積回路や自動車の輸出入における大幅な伸びは、グローバルサプライチェーンにおける中国の重要性と、技術革新への投資が経済成長に寄与している現状を浮き彫りにします。日本企業にとっては、中国市場の需要改善と工業生産の堅調な伸びが、原材料や部品、消費財の輸入拡大に繋がっている点に注目し、サプライチェーン戦略や市場開拓の機会を再評価する契機となり得ます。また、AIやグリーン技術分野での競争激化と市場拡大は、関連産業における新たなビジネスチャンスと同時に、技術動向への継続的な注視の必要性を示唆しています。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-16
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