経済・産業トレンド

ルーマニアのポリマー製造・加工大手テラプラスト、ベルギー大手からスペイン工場を買収

ルーマニアのポリマー製造・加工大手テラプラストは、ベルギーのアリアクシスからスペイン北部のMASAポリエチレン管製造工場を買収完了したと発表しました。同工場は従業員79人、年間生産能力約1万6,000トン、2025年の売上高は2,940万ユーロです。買収の最終価格は670万ユーロを基準とし、テラプラストは今後3年間で約400万ユーロを投じ、生産設備の近代化と能力拡張を進める計画です。この買収により、テラプラストは欧州市場での地位を強化し、国際的な事業拡大戦略を推進します。

この発表の要点

企業・自治体への影響

この買収事例は、中東欧企業による西欧製造業への投資トレンドを示しており、ポリマー製造やプラスチック配管システム業界の企業、特に国際的なM&Aや市場拡大を検討している企業に影響を与えます。企業の経営戦略、M&A部門、国際事業開発部門が注目すべき情報です。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 製造
発表日 2026-07-15
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月15日

中東欧最大のポリマー製造・加工大手テラプラスト(TeraPlast)は7月1日、ベルギーのプラスチック配管システム大手アリアクシス(Aliaxis)から、スペイン北部オコンドにあるMASAポリエチレン管製造工場の買収を完了したと発表した(プレスリリース)。

同工場の従業員は79人で、年間生産能力は約1万6,000トンに上る。スペイン、フランス、ドイツに強固な顧客基盤を有し、2025年の売上高は2,940万ユーロだった。

買収の最終価格は670万ユーロを基準額とし、実際の運転資本の状況を反映して最終的に確定される。テラプラストは、今後3年間で約400万ユーロを投じて、生産設備の近代化と生産能力の拡張を行い、同事業のグループ運営体制への統合を進める計画だ。

テラプラストは1896年に設立され、ルーマニア北部ビストリツァ・ナサウド県に本拠を置く。ブカレスト証券取引所上場企業で、従業員はグループ全体で1,300人を超える。主に、給水設備、天然ガス・水素供給網、産業・鉱業、通信・エネルギー、屋内設備・暖房設備、下水道設備などの配管システム用のポリマー製造および加工を手掛けている。今回の買収を通じ、同社はルーマニア企業が西欧で製造業に投資し、利益を生み出せることを体現しているとし、欧州市場における地位をさらに強化し、国際的な事業拡大戦略を推進する。同社が既に事業を展開しているモルドバ、ハンガリー、オーストリア、クロアチアに続き、スペインは5カ国目となる。

(本吉美友)

(ルーマニア、ベルギー、スペイン)

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ルーマニアのポリマー製造・加工大手テラプラスト、ベルギー大手からスペイン工場を買収

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/3d1fbaee1cbb6ddc.html

時系列

主な数値

MASA工場従業員数 79人
MASA工場年間生産能力 16000トン
MASA工場2025年売上高 2940万ユーロ
買収最終価格(基準額) 670万ユーロ
テラプラストの今後3年間投資計画 400万ユーロ
テラプラスト設立年 1896年
テラプラストグループ従業員数 1300人超
テラプラストの事業展開国数(スペイン含む) 5カ国目

この事例から確認すべきポイント

本事例は、中東欧企業が西欧の製造業に投資し、国際的な事業拡大を図る戦略的な動きを示しています。テラプラストは買収完了後、対象工場への大規模な設備投資を計画しており、買収後の統合と事業強化に対する明確なコミットメントが見られます。企業は、M&Aを通じた市場シェア拡大や地理的展開の重要性を再認識するとともに、買収対象の選定、価格交渉、そして買収後の設備近代化やグループ運営体制への統合計画の策定が成功の鍵となることを確認すべきです。また、本件は、ルーマニア企業が西欧市場で利益を生み出せることを体現する事例として、同様の国際展開を目指す企業にとって参考となるでしょう。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-15

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