経済・産業トレンド

モロッコ、5月のCPIは前月比0.9%下落、食品価格が押し下げ要因に

モロッコ高等計画委員会(HCP)は、2026年5月の消費者物価指数(CPI)が前月比0.9%下落したと発表しました。これは主に食品価格指数が2.1%下落したことによるものです。非食品価格指数は横ばいでした。都市別ではカサブランカやタンジェで1.2%、サフィで2.1%の下落が見られました。一方、前年同月比ではCPIが1.2%上昇しており、非食品価格指数が2.6%上昇しています。コアインフレ率は前月比0.3%上昇、前年同月比0.1%低下となりました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

モロッコ市場に関心を持つ企業、特に食品関連企業や海外事業を展開する企業にとって、現地の物価変動は事業計画や投資判断に影響を与えます。原材料調達、製品価格設定、消費動向の予測などにおいて、これらの経済指標を注視する必要があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
発表日 2026-07-14
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月14日

モロッコ高等計画委員会(HCP)は6月22日、2026年5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.9%下落したと発表した。非食品価格指数は横ばいとなったが、食品価格指数が2.1%下落し、全体の物価を押し下げた。

食品分野では、野菜が8.6%下落したほか、魚介類が3.7%下落、食肉が1.9%下落、牛乳・チーズ・卵が1.7%下落、油脂類が0.8%下落、コーヒー・茶・ココアが0.4%下落した。一方、果物やミネラルウオーター、清涼飲料水、果汁・野菜ジュースの価格は0.2%上昇した。非食品分野では、燃料が3.6%下落し、物価の押し下げ要因となった。

都市別のCPI(前月比)は、主要都市ではカサブランカとタンジェでそれぞれ1.2%、ラバトで1.0%、マラケシュで0.4%低下した。また、サフィで2.1%、ベニメラルで1.3%低下するなど、一部都市では比較的大きな下落がみられた。

前年同月比では、CPIは1.2%上昇した。食品価格指数が0.7%下落した一方、非食品価格指数が2.6%上昇した。非食品分野では、通信が0.3%下落した一方、交通は8.1%上昇するなど、品目間で大きな差がみられた。

また、価格変動の大きい品目や公定価格品目を除いたコアインフレ率は、前月比で0.3%上昇したものの、前年同月比では0.1%低下した。

(鈴木優香)

(モロッコ)

ビジネス短信 77d06cdc253fa1ba

関連情報

dummy

もっと見る

ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース

モロッコ、5月のCPIは前月比0.9%下落、食品価格が押し下げ要因に

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/77d06cdc253fa1ba.html

時系列

主な数値

2026年5月CPI前月比下落率 0.9%
食品価格指数前月比下落率 2.1%
野菜価格前月比下落率 8.6%
魚介類価格前月比下落率 3.7%
食肉価格前月比下落率 1.9%
牛乳・チーズ・卵価格前月比下落率 1.7%
油脂類価格前月比下落率 0.8%
コーヒー・茶・ココア価格前月比下落率 0.4%
果物、ミネラルウオーター、清涼飲料水、果汁・野菜ジュース価格前月比上昇率 0.2%
燃料価格前月比下落率 3.6%
カサブランカCPI前月比低下率 1.2%
タンジェCPI前月比低下率 1.2%
ラバトCPI前月比低下率 1.0%
マラケシュCPI前月比低下率 0.4%
サフィCPI前月比低下率 2.1%
ベニメラルCPI前月比低下率 1.3%
CPI前年同月比上昇率 1.2%
食品価格指数前年同月比下落率 0.7%
非食品価格指数前年同月比上昇率 2.6%
通信価格前年同月比下落率 0.3%
交通価格前年同月比上昇率 8.1%
コアインフレ率前月比上昇率 0.3%
コアインフレ率前年同月比低下率 0.1%

この事例から確認すべきポイント

モロッコの2026年5月の消費者物価指数(CPI)は前月比で下落したものの、前年同月比では上昇しており、物価動向が短期と長期で異なる傾向を示しています。特に食品価格の変動がCPI全体に与える影響が大きく、野菜や魚介類などの品目が大幅に下落した一方で、果物などは上昇しています。非食品分野では燃料価格が下落要因となったものの、交通費は前年同月比で大きく上昇するなど、品目間の価格変動に大きな差が見られます。コアインフレ率も前月比と前年同月比で異なる動きをしており、経済の複雑な状況を示唆しています。モロッコ市場への進出や取引を検討する企業は、これらの詳細な物価動向を把握し、事業戦略に反映させることが重要です。特に食品関連企業は、現地での原材料調達や販売価格設定において、これらの変動要因を慎重に評価する必要があるでしょう。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-14

関連事例

自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?

無料でプレスリリースを掲載する