三菱電機数値制御装置におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性
この発表の要点
- 三菱電機製数値制御装置(CNC)にTCP 683番ポートへの不正パケットで非常停止するDoS脆弱性(CWE-1285、CVE-2025-2399)が存在する。
- M800V/M80V、M800/M80/E80、C80、M700V/M70V/E70の各シリーズの特定バージョンが影響を受ける。
- 復旧にはシステムのリセットが必要であり、対策版の適用またはワークアラウンドの実施が求められる。
企業・自治体への影響
製造業や関連設備を運用する企業・自治体において、該当する三菱電機製CNC装置が稼働している場合、不正なパケットによってシステムが非常停止し、生産活動や運用に重大な支障を来すおそれがあります。製造部門や情報システム部門での早急な影響確認が必要です。
対応すべきこと
- 公式出典および開発者が提供する情報に基づき、自社で稼働する製品・システムが該当するか確認する
- 該当製品を利用している場合は、最寄りの三菱電機窓口に連絡してアップデートを入手・適用する
- 対策済バージョンがない場合は、開発者が提供する軽減策や回避策を適用する
- 万が一のシステム非常停止に備えた復旧手順(システムリセット等)を関係部門へ共有する
対象部門: 総務 法務 情シス
対応期限:速やかに確認
基本データ
| 企業・団体 | JPCERT/CC |
|---|---|
| 業界 | 製造 |
| 発表日 | 2026-03-10 |
| 分類 | サイバーセキュリティ |
発表された内容
公開日:2026/03/10 最終更新日:2026/08/27
JVNVU#95523788
三菱電機数値制御装置におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性
三菱電機数値制御装置(CNC)には、入力値インデックス、位置、またはオフセットの不適切な検証に起因するサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在します。
M800V/M80Vシリーズ
M800VW BND-2051W000-** BB版およびそれ以前
M800VS BND-2052W000-** BB版およびそれ以前
M80V BND-2053W000-** BB版およびそれ以前
M80VW BND-2054W000-** BB版およびそれ以前
M800/M80/E80シリーズ
M800W BND-2005W000-** FM版およびそれ以前
M800S BND-2006W000-** FM版およびそれ以前
M80 BND-2007W000-** FM版およびそれ以前
M80W BND-2008W000-** FM版およびそれ以前
E80 BND-2009W000-** FM版およびそれ以前
C80シリーズ
C80 BND-2036W000-** 全バージョン
M700V/M70V/E70シリーズ
M750VW BND-1015W002-** LJ版およびそれ以前
M730VW/M720VW BND-1015W000-** LJ版およびそれ以前
M750VS BND-1012W002-** LJ版およびそれ以前
M730VS/M720VS BND-1012W000-** LJ版およびそれ以前
M70V BND-1018W000-** LJ版およびそれ以前
E70 BND-1022W000-** LJ版およびそれ以前
影響を受ける製品、システム番号、バージョンなどの確認方法詳細については、開発者が提供する情報を確認してください。
三菱電機数値制御装置(CNC)には、入力値インデックス、位置、またはオフセットの不適切な検証に起因するサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在します(CWE-1285、CVE-2025-2399)。
攻撃者によってTCP 683番ポートへ送信された不正なパケットにより領域外のメモリ読み出しが発生し、該当製品がサービス運用妨害(DoS)状態となり、システムが非常停止する可能性があります。
なお、復旧にはシステムのリセットが必要です。
アップデートする
対策版が提供されている製品を利用している場合は、最寄りの三菱電機窓口に連絡し、アップデートの入手および適用を実施してください。
対策版が提供されている対象の詳細については、開発者が提供する情報を確認してください。
ワークアラウンドを実施する
対策済バージョンが提供されていない製品を利用している場合は、開発者が提供する軽減策ないし回避策を適用してください。
軽減策ないし回避策の詳細は、開発者が提供する情報を確認してください。
ベンダ
リンク
三菱電機株式会社
三菱電機数値制御装置におけるサービス拒否(DoS)の脆弱性
ICS Advisory | ICSA-26-078-05Mitsubishi Electric CNC Series
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia
2026/03/12
[影響を受けるシステム]の誤植を修正しました
2026/03/24
[参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加しました
2026/08/27
[影響を受けるシステム]を更新しました
Copyright (c) 2000-2026 JPCERT/CC and IPA. All rights reserved.
出典: jvn@jvn.jp
URL: https://jvn.jp/vu/JVNVU95523788/
時系列
- 2026-03-10 脆弱性情報を公開
- 2026-03-12 [影響を受けるシステム]の誤植を修正
- 2026-03-24 [参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加
- 2026-08-27 [影響を受けるシステム]を更新
主な数値
| 対象ポート | 683番ポート |
|---|
この事例から確認すべきポイント
製造業で広く採用されている三菱電機製数値制御装置(CNC)において、システム停止を引き起こす深刻な脆弱性が公表されました。影響を受ける製品やバージョンは多岐にわたるため、製造現場のシステム管理者や情報システム部門は、自社設備への影響有無を速やかに精査する必要があります。対策版へのアップデートやワークアラウンドの適用といった技術的対応だけでなく、万が一システムが非常停止した際の復旧手順や安全確保のプロセスの確認も不可欠です。サプライチェーン全体でのセキュリティリスク管理の観点から、迅速な情報共有と対応が求められます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-27
関連事例
- 三菱電機製FA製品のEthernet機能におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性
- Weekly Report: エクストライノベーション株式会社のacmailerに複数の脆弱性
- Weekly Report: Roundcube Webmailに複数の脆弱性
- Weekly Report: Google Chromeに複数の脆弱性
- Weekly Report: 複数のCisco製品に脆弱性
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する