経済・産業トレンド

ウィーン比較経済研究所が2025年の中・東・南東欧への外国直接投資概況を発表

ウィーン比較経済研究所(WIIW)は、2025年の中・東・南東欧への外国直接投資(FDI)概況を発表しました。この地域全体への投資額は前年比21%増の約910億ユーロに達し、ロシアとルーマニアでの増加が主な要因とされています。しかし、国・地域別では増減にばらつきが見られ、一部のEU加盟国や西バルカン諸国では大幅な減少が観測されました。WIIWは、一部の投資減少要因として人件費上昇と人口動態に起因する労働市場の逼迫を指摘しています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

中・東・南東欧地域への投資を検討している日本企業は、地域全体の成長傾向だけでなく、各国・地域の経済状況や労働市場の構造的変化を詳細に分析する必要があります。特に、製造業やサービス業など、人件費や労働力確保が事業運営に直結する業種は、投資先の選定や事業計画の見直しにおいて、WIIWの指摘する要因を考慮に入れるべきです。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ウィーン比較経済研究所(WIIW)
業界 経済・調査
発表日 2026-06-26
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月26日

添付資料(56 KB)

ウィーン比較経済研究所(WIIW)は6月16日、2025年の中・東・南東欧への外国からの対内直接投資(フロー)について概況を発表した。2025年の対中・東・南東欧全体への投資額は前年比21%増の約910億ユーロとなった、ロシアとルーマニアでの増加が主な要因だ(添付資料表参照)。

国・地域ごとの前年比増減率にばらつきあるも、半数以上の国で減少
構成国・地域別にみると、中・東・南東欧のEU加盟国全体では前年比2%減と微減であるが、個別では大きな差がみられる。スロバキア(79%減)、エストニア(95%減)、ラトビア(83%減)では投資が大きく減少した。一方、ルーマニア(45%増)、ブルガリア(32%増)、スロベニア(19%増)、ポーランド(10%増)は2桁の増加となった。

西バルカンへの投資は前年比23%減となったが、国別では二極化がみられる。北マケドニア(61%減)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(35%減)、セルビア(34%減)が大幅に減少した一方、アルバニア(3%増)、モンテネグロ(8%増)、コソボ(38%増)では増加した。

WIIWは、一部の国でみられる外国直接投資の減少は、構造的変化を反映しているとし、人件費の上昇と人口動態に起因する労働市場の逼迫などが要因と指摘している。

(エッカート・デアシュミット)

(中・東欧、西バルカン、オーストリア、ドイツ、中国)

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ウィーン比較経済研究所が2025年の中・東・南東欧への外国直接投資概況を発表

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/ee5213b738cbc89a.html

時系列

主な数値

2025年の中・東・南東欧全体への外国直接投資額 約910億ユーロ
2025年の中・東・南東欧全体への外国直接投資額の対前年比増減率 21%増
中・東・南東欧のEU加盟国全体での投資額の対前年比増減率 2%減
西バルカンへの投資の対前年比増減率 23%減
ルーマニアへの投資の対前年比増減率 45%増
エストニアへの投資の対前年比増減率 95%減

この事例から確認すべきポイント

この発表は、中・東・南東欧地域への外国直接投資の動向を詳細に示しており、地域全体の成長と、国ごとの多様な経済状況を浮き彫りにしています。特に、ロシアとルーマニアの投資増加が全体の伸びを牽引する一方で、一部のEU加盟国や西バルカン諸国では大幅な投資減少が見られます。WIIWが指摘する人件費上昇と労働市場の逼迫は、これらの地域における投資環境の変化を示す重要な要因であり、企業がこの地域での事業戦略を検討する上で考慮すべき点です。投資の減少が構造的変化を反映しているという分析は、単なる一時的な変動ではなく、長期的な視点での市場評価の必要性を示唆しています。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-26

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