「令和7年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」を公表します
この発表の要点
- 令和7年度の石綿関連労災保険給付の請求・決定・支給決定件数は前年度比で増加した。
- 特別遺族給付金の請求件数は微増したが、決定・支給決定件数は前年度比で減少した。
- 本発表は速報値であり、数値は今後変動する可能性がある。
企業・自治体への影響
石綿関連疾病の労災保険給付件数増加は、過去に石綿を使用していた可能性のある企業に対し、従業員の健康管理や労災申請への対応体制の再確認を促します。特に建設業や製造業など、石綿ばく露リスクが高かった業種は、潜在的な労災リスクへの注意が必要です。
対応すべきこと
- 自社の過去の石綿使用状況や関連業務について再確認する。
- 従業員からの石綿関連疾病に関する相談や労災申請があった場合の対応フローを確認・整備する。
- 厚生労働省の公式出典で、別添資料(PDF)を確認し、詳細なデータや業種別の傾向を把握する。
- 本発表が速報値であることを踏まえ、今後の確定値や追加情報に注意を払う。
対応優先度: 中 石綿関連疾病の労災保険給付状況は、企業が従業員の健康管理や労災リスクを評価する上で重要な情報であり、今後の動向に注意を払う必要があるため。
対象部門: 経営者 総務 法務 人事 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 厚生労働省 |
|---|---|
| 発表日 | 2026-06-17 |
| 分類 | 行政処分・コンプライアンス |
発表された内容
令和7年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」を公表します
令和8年6月17日(水)
【照会先】
労働基準局 補償課 職業病認定対策室
室長:
西村 政也
室長補佐:
三浦 剛
(代表電話) 03 (5253) 1111
(内線5205、5571)
(直通電話) 03 (3502) 6750
報道関係者 各位
「令和7年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」を公表します
厚生労働省は、令和7年度の「石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況」の速報値※1を取りまとめましたので、公表します。
<概要>
■労災保険給付
令和7年度の請求件数※2は1,788件(石綿肺を除く)、決定件数※3は1,614件(石綿肺を除く、うち支給決定件数は1,344件)で、請求件数・決定件数・支給決定件数はいすれも昨年度と比べ増加しました。
石綿による疾病※4で、療養や休業を必要とする労働者や死亡した労働者のご遺族は、発症の原因が仕事によるものと認められた場合、「労働者災害補償保険法」に基づく給付の対象となります。
■特別遺族給付金
令和7年度の請求件数は386件で、決定件数は270件(うち支給決定件数は133件)で、請求件数は昨年度と比べやや増加、支給決定件数・決定件数は、昨年度と比べ減少しました。
石綿による疾病で死亡した労働者のご遺族で、時効(5年)によって労災保険の遺族補償給付を受ける権利が消滅した方については、「石綿による健康被害の救済に関する法律」に基づき、発症の原因が仕事によるものと認められた場合、特別遺族給付金が支給されます。
1 「労災保険給付」の請求・支給決定状況 【別添表1-1、表1-2、表2、表5、図1-1、図2-1】
(1)肺がん、中皮腫、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚
請求件数 1,788件 ( 前年度比 259件増、 16.9%増)
決定件数 1,614件 ( 同 265件増、 19.6%増)
うち支給決定件数 1,344件 ( 同 204件増、 17.9%増)
(2)石綿肺 ((1)の件数には含まれない)※5
支給決定件数 50件 ( 同 21件減、 29.6%減)
2 「特別遺族給付金」の請求・支給決定状況 【別添表3、表4、表5、図1-2、図2-2】
請求件数 386件 ( 前年度比 9件増、 2.4%増)
決定件数 270件 ( 同 71件減、 20.8%減)
うち支給決定件数 133件 ( 同 105件減、 44.1%減)
※1 本公表は速報値のため、数値は変動するものである。
※2 請求件数は当該年度に決定されていないものを含む。
※3 決定件数は当該年度以前に請求があったものを含む。
※4 「石綿による疾病」とは肺がん、中皮腫、石綿肺、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚をいう(以下同じ)。
※5 石綿肺は、じん肺の一種であり、じん肺として労災認定された事案のうち、石綿肺と判断したものを抽出し、別途集計している。
■別添:表1-1~4:疾病別・都道府県別の請求・決定状況、表5:業種別の支給決定状況、
図1:請求・決定状況グラフ、図2:業種別の支給決定状況グラフ
別添資料(PDF)[275KB]
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出典: 厚生労働省 新着情報
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73803.html
主な数値
| 労災保険給付(石綿肺を除く)請求件数 | 1788件 |
|---|---|
| 労災保険給付(石綿肺を除く)決定件数 | 1614件 |
| 労災保険給付(石綿肺を除く)支給決定件数 | 1344件 |
| 石綿肺 支給決定件数 | 50件 |
| 特別遺族給付金 請求件数 | 386件 |
| 特別遺族給付金 決定件数 | 270件 |
| 特別遺族給付金 支給決定件数 | 133件 |
この事例から確認すべきポイント
厚生労働省による石綿関連疾病の労災保険給付および特別遺族給付金の速報値公表は、石綿被害の実態と行政の対応状況を把握する上で重要です。労災保険給付の請求・決定・支給決定件数がいずれも増加傾向にあることは、石綿関連疾病の発症が依然として続いていること、または過去の被害が顕在化していることを示唆します。特に、石綿肺を除く疾病での支給決定件数1,344件は、多くの労働者が石綿による健康被害を被り、その補償を求めている現状を浮き彫りにしています。一方で、特別遺族給付金の決定・支給決定件数が減少している点は、時効による権利消滅後の救済措置の利用状況に変化がある可能性を示唆します。企業は、過去の石綿使用状況の再確認、従業員の健康管理、労災申請に関する情報提供体制の整備など、継続的な対応が求められます。また、本発表が速報値であることから、今後の確定値や詳細な分析にも注目し、自社のリスク管理体制を定期的に見直す必要があります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-06-17
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