OPEC、2026年の世界石油需要見通しをさらに下方修正、2027年は上方修正
最終確認日: 2026-09-19
この発表の要点
- 2026年の世界石油需要見通しが前年比日量40万バレル増へ下方修正された。
- 2027年の世界石油需要見通しが前年比日量240万バレル増へ上方修正された。
- 2026年8月の原油価格(ORB、北海ブレント、WTI)は前月比でいずれも上昇した。
企業・自治体への影響
製造業や運輸・物流業において、原油価格の上昇や需給見通しの変動がエネルギーコストや原材料費、関連サプライチェーンに影響を与える可能性がある。経営企画部門や調達部門におけるコスト管理や動向注視が必要となる。
対応すべきこと
- 公式出典にて石油市場月報の詳細および原油価格・在庫動向を確認する。
- 社内の調達部門や関連部門へエネルギー価格の動向を共有する。
- エネルギーコスト変動が自社の業績や調達計画に与える影響を分析する。
対象部門: 経営者 総務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | OPEC(石油輸出国機構) |
|---|---|
| 業界 | エネルギー・環境 |
| 発表日 | 2026-09-18 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年09月18日
OPECは9月10日、「石油市場月報(2026年9月)」を公表した。2026年の世界石油需要見通しについて、前月(8月)時点の見通しの前年比日量60万バレル増(2026年8月24日記事参照)から同40万バレル増へと前月に続き下方修正した。一方、2027年見通しは前年比日量220万バレル増から同240万バレル増へと上方修正した。
同月報は、OPECプラス(注1)の協調減産参加国に求められる原油供給量について、2026年日量4,220万バレルと前月見通しから同10万バレル上方修正した。ただし、2025年実績比では日量40万バレル下回る見通しとなる。2027年の原油需要は日量4,390万バレルとされ、前月見通しから同30万バレル上方修正された。これは2026年見通しを約160万バレル上回る水準となる。
OPECプラス以外の原油・天然ガス液(NGL)などの生産については、2026年、2027年ともに前年比日量約60万バレル増との見通しを維持した。2026年はブラジル、米国、カナダ、アルゼンチンが増産を主導し、2027年はカタール、カナダ、ブラジル、アルゼンチンが増産を主導すると予測している。
OPECによると、原油価格(2026年8月平均)は次のように推移した。
OPECバスケット価格(ORB、注2):1バレル当たり86.44ドル(前月比3.45ドル上昇)
北海ブレント先物価格:同88.08ドル(同4.11ドル上昇)
WTI先物価格:同82.45ドル(同3.23ドル上昇)
OPECはこれらの価格上昇の背景として、アジアの製油所を中心とした現物需要の強さや供給面への懸念、利用可能な原油供給量の減少を挙げた。
主な国の原油貿易動向については次のとおり。
米国:8月の原油輸入量は日量670万バレルと前月比15%増加した。原油輸出量は日量390万バレルまで回復した。
日本:7月の原油輸入量は日量240万バレルとなり、2月末のイランを巡る紛争前の水準まで回復した。
中国:7月の原油輸入量は日量840万バレルとなり、8月の速報値では日量895万バレルまで増加した。増加は製油所稼働率の回復による。
インド:7月の原油輸入量は日量510万バレルと高水準を維持した。7月の製油所の原油処理量は過去5年間の同月平均を上回った。
在庫動向では、2026年7月時点のOECD加盟国の商業石油在庫は前月比980万バレル増の27億6,300万バレルとなった。しかし、前年同月比では5,700万バレル少なく、直近5年平均および2015~2019年平均も下回る水準が続いている。
中東情勢を巡る最新動向は「イスラエル・米国とイランの衝突を巡る中東情勢関連情報」を参照。
(注1)OPECプラスは、OPEC加盟国に加え、ロシア、カザフスタン、アゼルバイジャン、メキシコ、オマーン、マレーシア、ブルネイ、バーレーン、南スーダン、スーダンなどのOPEC非加盟産油国で構成される。
(注2)OPEC加盟国の代表原油銘柄の価格を基に算出した平均価格指標。
(大家俊夫)
(中東、世界、日本、米国、中国、インド)
ビジネス短信 2d4808148b6bd4da
関連情報
dummy
もっと見る
ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
OPEC、2026年の世界石油需要見通しをさらに下方修正、2027年は上方修正
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/2d4808148b6bd4da.html
時系列
- 2026-09-10 OPECが「石油市場月報(2026年9月)」を公表した。
主な数値
| 2026年の世界石油需要見通し(前年比) | 40万バレル増日量 |
|---|---|
| 2027年の世界石油需要見通し(前年比) | 240万バレル増日量 |
| OPECプラス協調減産参加国の原油供給量見通し(2026年) | 4220万バレル日量 |
| 2027年の原油需要見通し | 4390万バレル日量 |
| OPECプラス以外の原油・NGLなどの生産見通し(2026・2027年) | 60万バレル増日量 |
| OPECバスケット価格(ORB)平均(2026年8月) | 86.441バレル当たりドル |
| 北海ブレント先物価格平均(2026年8月) | 88.081バレル当たりドル |
| WTI先物価格平均(2026年8月) | 82.451バレル当たりドル |
| 米国の原油輸入量(8月) | 670万バレル日量 |
| 米国の原油輸出量(8月) | 390万バレル日量 |
| 日本の原油輸入量(7月) | 240万バレル日量 |
| 中国の原油輸入量(7月) | 840万バレル日量 |
| 中国の原油輸入量(8月速報値) | 895万バレル日量 |
| インドの原油輸入量(7月) | 510万バレル日量 |
| OECD加盟国の商業石油在庫(2026年7月時点) | 27億6,300万バレルバレル |
この事例から確認すべきポイント
本発表はOPECによる石油市場月報の改定内容であり、2026年の需要見通し下方修正と2027年の上方修正、および原油価格の上昇や主要国の貿易動向が示されている。企業実務においては、原油価格や需給バランスの変動がエネルギーコストやサプライチェーン全体、物流費に直接的な影響を与えるため、製造業や流通・運輸業を中心に動向を注視する必要がある。現時点で取得できた本文からは、詳細を確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-09-18 / 最終確認: 2026-09-19
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-09-19
関連事例
- 長崎で日本最大級の洋上風力イベント「Global Offshore Wind Summit – Japan 2026」開催
- 東カリマンタン、新首都ヌサンタラの需要見据え投資誘致
- 九州電力、カナダ産LNGを初めて長期購入、2030年代初頭から15年間
- メキシコでの大型低炭素メタノール製造計画の説明会開催、日本企業の参画に期待
- 米東海岸最大級の「ニューヨーク・コミコン2026」開催、多様なファン層への訴求の場に
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する