経済・産業トレンド

タイEU自由貿易協定(FTA)交渉、残り3分の1と報告

タイ商務省は、第9回タイEU自由貿易協定(FTA)交渉会合が6月22~30日に開催され、全24章のうち15章が妥結し、付属書を含めると全体の約3分の2で妥結したと報告しました。主な進展として、「競争と補助金」や「国有企業」など4章と、輸出関税付属書など4文書の交渉が妥結。今後は9月下旬に第10回交渉会合が予定されており、2026年の交渉妥結を目指します。

この発表の要点

企業・自治体への影響

タイとEU間で事業を展開する企業、特に輸出入業者、製造業、農業関連企業は、FTAの進展により関税や非関税障壁の変更、競争環境の変化に直面する可能性があります。これにより、サプライチェーンの見直しや市場戦略の再構築が必要となる場合があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 法務 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 タイ商務省
業界 国際貿易
発表日 2026-07-27
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月27日

タイ商務省は7月6日、第9回のタイEU自由貿易協定(FTA)交渉会合を、6月22~30日にベルギーのブリュッセルで開催したと報告した。

商務省・貿易交渉局(DTN)によると、今回の会合では、FTA全24章のうち15章の交渉が妥結し、付属書を合わせると全体の約3分の2で妥結した。主な進展は次のとおり。

次の4章の交渉が妥結した。(1)「競争と補助金」章:公平な競争条件と透明性の高い補助金規則の確保、(2)「国有企業」章:商業活動に従事する国有企業に対し、差別なく事業を行うことを義務付け、(3)「紛争解決」章:協定違反が発生した場合の国家間の紛争解決メカニズムを導入、(4)協定管理に関する規定。

次の4文書でも交渉が妥結した。(1)輸出関税付属書、(2)輸出入独占付属書、(3)貿易の技術的障壁に関する自動車付属書、(4)税関事項における相互行政支援に関する議定書(MAA議定書)。

汚職対策および最終規定は交渉妥結間近となった。政府調達のほか、物品・サービス・投資の市場アクセス交渉は着実に進展している。

商務省は、今回の進展について、6月24日にタイのスパジー・スタンパン副首相兼商務相らとEU・欧州委員会のマレシュ・シェフチョビチ委員(貿易・経済安全保障担当兼機関間関係・透明性担当)とクリストフ・ハンセン委員(農業・食料担当)が行ったハイレベル協議の結果としている。次回協議では、農産物・工業製品や政府調達、エネルギー管理・原材料、デジタル貿易、サービス・投資、法令、知的財産権が主要な議題となる予定。

今後は、スパジー副首相が議長を務めるEUタイFTA交渉推進作業部会を開催するとともに、9月下旬にタイで予定される第10回交渉会合に向けて、同会合前に会期間(準備)会合を開く見通し。両者は2026年の交渉妥結を目指す(2026年3月2日記事参照)。

(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、EU)

ビジネス短信 69ce7aafe8c40006

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タイEU自由貿易協定(FTA)交渉、残り3分の1と報告

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/69ce7aafe8c40006.html

時系列

主な数値

FTA交渉妥結章数 15章
FTA交渉妥結割合 約3分の2割合
FTA交渉全体章数 24章

この事例から確認すべきポイント

タイとEU間の自由貿易協定(FTA)交渉は、第9回会合で大幅な進展を見せ、全体の約3分の2が妥結に至りました。特に「競争と補助金」や「国有企業」といった競争環境の公平性に関わる章、および「紛争解決」メカニズムの導入は、将来的な貿易関係の安定化に寄与する重要な要素です。また、輸出関税や貿易の技術的障壁に関する付属書などの妥結は、具体的な貿易実務に影響を与えるでしょう。今後は、政府調達、農産物・工業製品、デジタル貿易、サービス・投資、知的財産権といった残りの主要議題について、9月下旬に予定される第10回交渉会合で議論が進められ、2026年の交渉妥結という目標達成に向けた動きが加速すると考えられます。この進捗は、タイとEU双方の経済連携強化への強い意欲を示しています。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-27

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