経済・産業トレンド

IEA、世界の石油需要見通しを下方修正、在庫急減で需給は逼迫

国際エネルギー機関(IEA)は8月12日、石油市場報告を発表し、2026年の世界の石油需要見通しを日量160万バレル減少に下方修正しました。これは前月からさらに51万バレルの引き下げです。ホルムズ海峡の事実上の封鎖継続と高止まりする原油価格が需要を押し下げています。7月の世界の石油総在庫は6,900万バレル急減し、需給は逼迫。2026年第3四半期には日量180万バレルの供給不足が見込まれ、中東情勢の悪化が供給回復の重しとなる可能性を指摘しています。

最終確認日: 2026-08-14

この発表の要点

企業・自治体への影響

エネルギー価格の高騰や供給不安定化のリスクが高まり、製造業、運輸業、物流業など、エネルギー多消費型産業のコスト増加や事業計画への影響が懸念されます。国際貿易を行う企業は、中東地域の海上輸送ルートの混乱によるサプライチェーンの遅延やコスト上昇に備える必要があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 エネルギー・環境
発表日 2026-08-13
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月13日

国際エネルギー機関(IEA)は8月12日、石油市場報告(2026年8月)を発表した。2026年の世界の石油需要は日量160万バレル減少すると予測しており、前月から見通しをさらに51万バレル引き下げた。ホルムズ海峡の事実上の封鎖の継続による供給制約と、高止まりする原油価格が石油需要を押し下げていると説明する。需要が増加に転じるのは2026年第4四半期以降という。

7月の世界の石油供給量は日量1億150万バレルで、前月比で240万バレル増加したが、前年同月比では630万バレル少ない水準にとどまった。湾岸地域では、米国・イスラエルとイラン間の紛争開始前の水準を日量830万バレル下回っている。2026年7月に世界の石油総在庫は6,900万バレル急減し、79億バレルを下回った。紛争が開始した2026年2月末から7月末までの在庫の累計減少幅は4億1,000万バレルとなった。

IEAは需給のバランスについて、2026年第3四半期には日量180万バレルの供給不足になると見込む。供給不足量は前月報告時の予測の2倍超に拡大した。需要見通しは下方修正されたものの、供給制約や在庫減少により石油市場の需給は引き続き逼迫する見通しだ。IMF「ポートウォッチ」によれば、ホルムズ海峡の7月中旬以降の船舶通航量は1日当たり10隻を切り(注)、バブ・エル・マンデブ海峡の通航量も7月17日をピークに減少傾向にある。輸送の停滞が、中東産原油・石油製品の供給制約を長引かせる要因となっているとみられる。

IEAは、2027年には需要、供給ともに回復を見込む一方、ホルムズ海峡の事実上の封鎖の長期化や中東情勢の悪化が供給回復の重しとなる可能性を指摘している。

中東情勢をめぐる最新動向は「イスラエル・米国とイランの衝突を巡る中東情勢関連情報」を参照。

(注)「ポートウォッチ」の統計はAIS(船舶自動識別装置)に基づいており、AISを停止して航行している船舶は含まれない。

(塩川裕子)

(中東、世界)

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IEA、世界の石油需要見通しを下方修正、在庫急減で需給は逼迫

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/7c4cddca55622c41.html

時系列

主な数値

2026年の世界の石油需要見通し減少量 160万バレル/日
前月からの需要見通し引き下げ幅 51万バレル/日
2026年7月の世界の石油供給量 1億150万バレル/日
2026年7月の世界の石油供給量の前月比増加量 240万バレル/日
2026年7月の世界の石油供給量の前年同月比減少量 630万バレル/日
湾岸地域での供給量減少幅(紛争開始前比) 830万バレル/日
2026年7月の世界の石油総在庫急減量 6,900万バレル
2026年7月末時点の世界の石油総在庫 79億バレル未満
2026年2月末から7月末までの在庫累計減少幅 4億1,000万バレル
2026年第3四半期の供給不足見込み量 180万バレル/日
2026年第3四半期の供給不足量(前月報告時予測比) 2倍超に拡大
ホルムズ海峡の7月中旬以降の船舶通航量 10隻/日未満

この事例から確認すべきポイント

国際エネルギー機関(IEA)の最新報告は、世界の石油市場が供給制約と需要見通しの下方修正にもかかわらず、需給逼迫の度合いを強めている現状を明確に示しています。特に、中東情勢の緊迫化がホルムズ海峡やバブ・エル・マンデブ海峡の通航量減少に直結し、これが原油・石油製品の供給制約を長期化させる主要因となっています。世界の石油在庫が大幅に減少していることは、市場の脆弱性を浮き彫りにし、地政学的リスクがエネルギー供給に与える影響の大きさを再認識させます。企業は、エネルギー価格の変動リスクやサプライチェーンの途絶リスクに対し、より一層の警戒と対策が求められます。特に、エネルギー多消費型産業や国際物流に依存する企業は、代替供給源の確保や在庫戦略の見直し、エネルギー効率化の推進など、具体的なリスクヘッジ策を検討する必要があるでしょう。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-13 / 最終確認: 2026-08-14

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-14

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