経済・産業トレンド

鉄道見本市「InnoTrans」開催、AI・デジタル化が主要テーマに

ドイツ・ベルリンで国際鉄道技術専門見本市「InnoTrans 2026」が開催され、過去最多となる59カ国3,190社が出展、120カ国以上から約17万5,000人が来場した。AIやデジタル化、脱炭素に向けた電動化、欧州共通規格の調和などが主要テーマとなり、日本からは日本鉄道システム輸出組合(JORSA)など18団体が共同出展した。次回は2028年9月に開催予定。

最終確認日: 2026-10-06

この発表の要点

企業・自治体への影響

鉄道関連メーカーや事業者、研究機関などの経営企画・海外事業部門に対し、欧州を中心とした最新の技術トレンド(AI・脱炭素・デジタル化)や海外展開の機会に関する重要な市場情報を提供する。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
業界 製造・運輸・物流
発表日 2026-10-05
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年10月05日

国際鉄道技術専門見本市「InnoTrans 2026」が9月22~25日、ドイツ・ベルリンで開催された。30周年を迎えた今回は、59カ国から3,190社が出展し、120カ国以上から約17万5,000人の業界関係者が来場した。出展者数および来場者数は、いずれも過去最高となった。

今回大きなテーマとなったのが、人工知能(AI)やデジタル化の鉄道分野への実装だ。主催者は、AIについて、過去2年間で単なるトレンドから業界で最も注目されるテーマへ変化したと総括している。会場では「AI Mobility Lab」や初開催となる「AI on Track」ハッカソンなどで、AIを活用した運行や保守、インフラ管理などのソリューションが紹介された。

鉄道インフラとトンネル建設部門では、デジタル技術を活用したインフラの計画・モニタリングや管理などの技術が紹介された。ドイツ鉄道協会(VDB)が主催したフォーラムでは、データを活用した予知保全による設備の稼働率向上や保守コスト削減の可能性が議論される一方、その普及には企業間のデータ共有や標準化が必要との指摘があった。

また、欧州の鉄道規格・仕様の調和を通じた効率化も焦点となった。ドイツ交通フォーラム(DVF)のハイケ・ファン・ホールン専務理事は、欧州共通規格によって規模の経済を生み出す必要性を指摘。欧州鉄道機関(ERA)からも、欧州全体で展開可能な仕組みを構築することが、民間投資を呼び込む上でも重要との見方が示された。業界団体からは、欧州列車制御システム(ETCS)や自動運転などの実装を加速するため、政策面からの後押しを求める声が上がった。

脱炭素に向けた鉄道の電動化も主要テーマとなった。鉄道技術部門では、高性能バッテリーや電力供給システム、データインフラなどが紹介された。特に欧州では、非電化区間を走行できるバッテリー式車両(BEMU)の重要性が高まっている。バッテリー式車両は従来型のディーゼル車両と比べ、CO2排出量の低減などにつながるとされている。

屋外・線路展示エリアでは、シュタッドラー(Stadler)の水素駆動車両や中国中車(CRRC)のハイブリッド機関車、シーメンスモビリティのソフトウエア定義型機関車プラットフォームなど、多様な次世代車両・技術が展示された。

屋外車両展示の様子(ジェトロ撮影)

日本からは、日本鉄道システム輸出組合(JORSA)がパビリオンを設置し、メーカー、鉄道事業者、研究機関、ODA機関の18団体が共同出展した。JORSAは2002年以来、InnoTransへの出展を継続している。

JORSAパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

JORSAの鈴木啓之専務理事は、脱炭素やAIを活用したデータ利用が進展する中、インフラの老朽化対策や保全などの分野では、日本企業の新しく高品質な技術が参入できる余地があるとの見方を示した。一方、海外と日本では鉄道規格が異なることを課題として挙げ、「鉄道業界最大級の展示会で、日本の鉄道システムについて共同出展を行う意義は非常に大きい」と述べた。

欧州で鉄道インフラの近代化や効率向上が求められる中、こうした需要を日本企業が取り込めるかも注目される。

次回のInnoTransは2028年9月19~22日にベルリンで開催される予定。

(山田美雪)

(ドイツ、EU、欧州)

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鉄道見本市「InnoTrans」開催、AI・デジタル化が主要テーマに

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/f120e9c4cbf22866.html

時系列

主な数値

出展国数 59カ国
出展企業数 3,190社
来場者国数 120カ国以上
来場者数 175,000人
日本からの共同出展団体数 18団体
JORSAの出展継続開始年 2002年

この事例から確認すべきポイント

本発表は、世界最大級の鉄道技術専門見本市「InnoTrans 2026」におけるトレンドと日本企業の動向を伝えている。AIやデジタル化、脱炭素(バッテリー式車両や水素駆動車両など)が世界的な潮流となっており、鉄道インフラの老朽化対策や効率化を求める欧州市場において日本企業が参入する余地が指摘されている。広報・経営実務においては、海外市場における最新の技術トレンドや環境規制・規格の動向を把握し、自社の技術展開や海外展開戦略にどう反映させるかを検討する材料となる。現時点で取得できた本文からは、詳細を確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-10-05 / 最終確認: 2026-10-06

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-06

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