経済・産業トレンド

モロッコ、中国企業に投資拡大を呼びかけ

モロッコのカリム・ジダン特命相は2026年6月21日、北京で中国国際貿易促進委員会(CCPIT)会長と会談し、中国企業に対しモロッコへの投資拡大を呼びかけました。モロッコ政府は、透明性の高いビジネス環境と投資優遇措置を提供し、2030年ワールドカップ開催に向けたインフラや物流、高付加価値プロジェクトへの投資を促しています。2025年には中国からモロッコへの直接投資額が約340億円に達する見込みで、両国間の戦略的パートナーシップ強化が期待されています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

モロッコへの投資を検討している中国企業、またはモロッコ市場への参入を考えている日本企業にとって、モロッコ政府の投資誘致姿勢と重点分野が明確化されたことで、新たなビジネス機会の検討材料となります。特に、インフラ、物流、サービス、製造業に関わる企業は、モロッコ市場の動向を注視し、潜在的なパートナーシップや投資機会を評価する必要があるでしょう。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 法務 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 モロッコ政府
発表日 2026-07-14
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月14日

モロッコのカリム・ジダン投資・公共政策統合・評価担当特命相は6月21日、中国・北京で中国国際貿易促進委員会(CCPIT)の任鴻斌会長と会談し、中国企業に対してモロッコへの投資拡大を呼びかけた。同会談には、アブデルカデル・エル・アンサリ(Abdelkader El Ansari)駐中国モロッコ大使も同席した。

ジダン特命相は、モロッコ政府が中国企業による投資プロジェクトの具体化を支援する用意があると表明し、透明性が高く競争力のあるビジネス環境や投資優遇措置を活用するよう促した。また、中国をモロッコの重要な経済パートナーと位置付け、2016年に両国が締結した戦略的パートナーシップ(2016年7月6日記事参照)が、協力関係強化の転機となったと述べた。2025年の中国からモロッコへの直接投資額は約20億モロッコ・ディルハム(約340億円、1MAD=約17円)に達すると見込まれており、モロッコのビジネス環境に対する中国企業の信頼の高まりを示すものと評価した。

ジダン特命相は、中国企業に対し、高付加価値プロジェクトへの投資や、地域・世界のバリューチェーンに組み込まれた事業展開を進めるよう呼びかけた。また、サッカーの2030年ワールドカップの開催に向けたインフラ、物流、持続可能なモビリティー、サービス分野で新たな協力機会が生まれていると説明した。加えて、「モロッコ・中国・アフリカ」の三角協力は、アフリカの工業化促進と相互利益に基づくパートナーシップ構築に向けて戦略的に重要だとの認識を示した。

同会談は、北京で6月22~26日に開催された第4回中国国際サプライチェーン促進博覧会へのモロッコの参加に合わせて行われた。同博覧会には世界85カ国・地域から企業・団体が参加した(2026年7月7日記事参照)。

(鈴木優香)

(モロッコ、中国)

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モロッコ、中国企業に投資拡大を呼びかけ

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時系列

主な数値

2025年中国からモロッコへの直接投資額見込み 2000000000モロッコ・ディルハム
2025年中国からモロッコへの直接投資額見込み(円換算) 34000000000円
1モロッコ・ディルハムあたりの円換算 17円
第4回中国国際サプライチェーン促進博覧会参加国・地域数 85カ国・地域

この事例から確認すべきポイント

本発表は、モロッコ政府が中国企業からの投資誘致に積極的であることを示しています。特に、2030年ワールドカップ開催に向けたインフラ整備や、高付加価値プロジェクト、地域・世界のバリューチェーンへの組み込みを重点分野として提示しており、具体的な投資機会を明確にしています。また、「モロッコ・中国・アフリカ」の三角協力に言及することで、アフリカ市場へのゲートウェイとしてのモロッコの戦略的価値も強調しています。中国からの直接投資額の増加見込みは、モロッコのビジネス環境に対する信頼の高まりを示すものと評価されており、両国間の経済関係がさらに深化する可能性を示唆しています。企業は、モロッコが提供する投資優遇措置や、特定の成長分野における協力機会を検討する価値があるでしょう。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-14

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