7月の中国自動車販売、NEV比率が60%超え、輸出は2カ月連続で100万台超え
この発表の要点
- 7月の中国自動車販売台数は258万4,000台(前年同月比0.3%減)で、閑散期や天候影響により前月比で減少。
- 新エネルギー車(NEV)の7月販売割合が60.4%と月間ベースで初めて60%超えを記録。
- 7月の自動車輸出台数は104万3,000台(前年同月比81.3%増)となり、2カ月連続で100万台を超過。
企業・自治体への影響
自動車製造業、部品メーカー、商社等の経営企画・海外事業部門に対し、中国市場におけるNEVの急激な普及と従来型内燃機関車の縮小、および中国メーカーによる輸出急増への対応を迫る影響を与える。
対応すべきこと
- 中国市場におけるNEVシフトの加速に伴う自社製品・部品の需要影響を分析する
- 中国からの自動車およびNEV輸出拡大がグローバル市場に及ぼす影響を確認する
- 中国政府による関連補助金や税制優遇措置、普及活動の動向を関係部門で共有する
対象部門: 経営者 総務 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 中国自動車工業協会(CAAM) |
|---|---|
| 業界 | 自動車 |
| 発表日 | 2026-08-17 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月17日
中国自動車工業協会(CAAM)は8月12日、7月の自動車販売台数(注1)が前年同月比0.3%減の258万4,000台、生産台数が0.7%減の257万3,000台だったと発表した。前月比では販売が8.0%減、生産が6.8%減だった。CAAMは、7月の自動車市場の状況について、従来の販売閑散期であることに加え、上半期末の販売拡大によって需要が前倒しされたことや、猛暑、台風、洪水による国内の店頭販売への影響により、前月比で季節的な落ち込みがみられたと分析した。
1~7月の累計では、自動車生産台数は1,756万7,000台、販売台数は1,760万2,000台で、いずれも前年同期比3.7%減となった。
販売台数の内訳をみると、乗用車は226万8,000台(前年同月比0.9%減)、商用車は31万7,000台(3.5%増)だった。1~7月累計では、乗用車が1,498万8,000台(前年同期比5.4%減)、商用車が261万4,000台(7.7%増)となった。
新エネルギー車(NEV、注2)の販売は引き続き好調だった。7月のNEV販売台数は前年同月比23.7%増の156万1,000台となった。CAAMによるとNEVの販売台数が自動車新車販売台数全体に占める割合は60.4%と、月間ベースで初めて60%を超えた。1~7月のNEVの累計販売台数は900万7,000台(前年同期比9.6%増)で、累計販売台数に占める割合は51.2%と、初めて50%を上回った。NEVのうち、バッテリー式電気自動車(BEV)の7月の生産・販売はいずれも100万台を超え、前年同月比で30%超増加した。
販売台数のうち、中国国内向けをみると、従来型内燃機関車(ガソリン車など)の減少が目立った。7月の自動車国内販売は前年同月比23.6%減の154万1,000台で、このうち従来型内燃機関車は45.7%減の53万3,000台と特に大きく減少した。
輸出は引き続き高い伸びを維持した。7月の輸出台数は前年同月比81.3%増の104万3,000台と、2カ月連続で100万台を超えた。このうちNEVは前年同月比2.5倍の55万3,000台で、輸出全体の半数以上を占めた。なお、1~7月の累計輸出台数は614万台(前年同期比66.8%増)、うちNEVは290万9,000台(約2.2倍)だった。
中国政府は2026年、自動車需要の喚起に向けた施策を複数展開している。商務部など8部門は「2026年自動車買い替え補助実施細則」を施行した(2026年1月6日記事参照)。また、工業情報化部など5部門は「2026年新エネルギー車の地方普及活動」を展開し、地方都市や農村部の消費者がNEVに買い替えに係る補助金申請の割当枠の制限を撤廃した。また、普及活動に合わせて、同地域の充電・バッテリー交換施設の整備や、車両購入税・車船税の減免も進めるとしている(「新華社」6月18日)。
(注1)国内向けと輸出の合計。
(注2)バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)の合計。
(龐婷婷)
(中国)
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7月の中国自動車販売、NEV比率が60%超え、輸出は2カ月連続で100万台超え
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/d68dc5684d5ccf1a.html
時系列
- 2026-08-12 中国自動車工業協会(CAAM)が7月の自動車生産・販売台数等の統計を発表
主な数値
| 7月自動車販売台数 | 258万4,000台 |
|---|---|
| 7月自動車生産台数 | 257万3,000台 |
| 1~7月累計自動車生産台数 | 1,756万7,000台 |
| 1~7月累計自動車販売台数 | 1,760万2,000台 |
| 7月乗用車販売台数 | 226万8,000台 |
| 7月商用車販売台数 | 31万7,000台 |
| 1~7月累計乗用車販売台数 | 1,498万8,000台 |
| 1~7月累計商用車販売台数 | 261万4,000台 |
| 7月NEV販売台数 | 156万1,000台 |
| 7月NEV販売割合 | 60.4% |
| 1~7月累計NEV販売台数 | 900万7,000台 |
| 1~7月累計NEV販売割合 | 51.2% |
| 7月自動車国内販売台数 | 154万1,000台 |
| 7月従来型内燃機関車国内販売台数 | 53万3,000台 |
| 7月輸出台数 | 104万3,000台 |
| 7月NEV輸出台数 | 55万3,000台 |
| 1~7月累計輸出台数 | 614万台 |
| 1~7月累計NEV輸出台数 | 290万9,000台 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、中国市場における新エネルギー車(NEV)の普及が加速し、月間販売比率が初めて60%を突破した重要な転換点を示している。従来型内燃機関車の急減と対照的に、NEVの国内普及および高水準な輸出継続が確認できる。自動車産業関連企業(製造・部品・商社など)や経営企画部門においては、中国市場の構造変化に対応した戦略見直しや、中国からの輸出攻勢に対するグローバル市場での競合分析を行う上で、重要な基礎データとなる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-17
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