経済・産業トレンド

1~5月の新車販売台数は前年同期比約65%増

ベネズエラ自動車協会(CAVENEZ)によると、2026年1月から5月の新車販売台数は2万299台で、前年同期比64.95%増を記録しました。ブランド別ではJAC、トヨタ、長安汽車がトップ3を占め、最も売れたモデルはJACの「Arena」でした。市場はほぼ100%輸入に依存しており、国内組立工場は停止または最小限の操業です。CAVENEZは2026年末までに販売台数が5万台を超え、過去10年で最高になると予測していますが、高価格と厳しいローン条件が消費者の課題となっています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

自動車メーカーや部品サプライヤーは、ベネズエラ市場の回復傾向と潜在需要を把握し、輸入販売戦略や金融サービス提供の可能性を検討する必要がある。特に、正規販売網を持たない「グレーマーケット」の存在は、ブランド保護やアフターサービス提供における課題となるため、法務・広報部門は市場動向を注視すべきである。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 経理 法務

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
業界 自動車
発表日 2026-06-23
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月23日

ベネズエラ自動車協会(CAVENEZ)が6月13日に発表したところによると、2026年1月から5月にかけて新車販売台数は2万299台を記録した。2025年の同期間の販売台数は1万2,306台であり、64.95%の増加となった。ブランド別では江淮汽車(JAC)、トヨタ、長安汽車がトップ3を占めており、最も売れたモデルはJACの「Arena」(3,472台)、次いでトヨタの「Agya」(1,853台)だった。

ベネズエラで販売されている自動車は現在ほぼ100%輸入に依存している。トヨタ、ゼネラルモーターズ、フォード、三菱自動車、クライスラーといった国内の組立工場は操業を停止しており、イベコやJACは最小限の操業にとどまっている。

CAVENEZの加盟企業である主要自動車ブランドの代表者たちは2026年に同業界が大幅な回復を遂げると見ており、年末までに新車販売台数が5万台を上回ると予測している。そうなれば、販売台数は過去10年間で最高となる。

CAVENEZに加盟しておらず、国内に正式な拠点を置かず、アフターサービスも提供していない企業によって構成される「グレーマーケット」も存在する。この販売数に関する公式なデータはないが、その規模も無視できない。

自動車製品製造業者協会(FAVENPA)によると、現在走行中の自動車台数は350万台で、平均車齢は22年だ。大幅な更新を実現するには、少なくとも年間10万台の販売が必要とされる。回復傾向にはあるものの、販売台数は依然としてこの水準を大きく下回っている。ベネズエラでは最も手頃な価格の新車でも、平均2万ドルであり、新車購入には高収入が求められる。多くの消費者にとってローンの利用はハードルが高く、頭金は30%から70%、返済期間は24カ月から48カ月、年利16%、物価連動型の月々払いとなる。

(マガリ・ヨネクラ)

(ベネズエラ)

ビジネス短信 39d634c8294a361e

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1~5月の新車販売台数は前年同期比約65%増

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/39d634c8294a361e.html

時系列

主な数値

2026年1~5月の新車販売台数 20299台
2025年1~5月の新車販売台数 12306台
前年同期比増加率 64.95%
JAC「Arena」販売台数 3472台
トヨタ「Agya」販売台数 1853台
輸入依存度 100%
2026年末予測販売台数 50000台
現在走行中の自動車台数 3500000台
平均車齢 22年
更新に必要な年間販売台数 100000台
最も手頃な新車価格 20000ドル
ローン頭金 30-70%
ローン返済期間 24-48カ月
ローン年利 16%

この事例から確認すべきポイント

ベネズエラの新車販売市場は、2026年1~5月に前年同期比約65%増と顕著な回復傾向を示しています。これは、国内組立工場の停止とほぼ100%の輸入依存という構造的な課題を抱えながらも、市場の潜在的な需要が高いことを示唆します。CAVENEZの予測では、2026年末までに販売台数が過去10年で最高となる5万台を超える見込みですが、自動車製品製造業者協会(FAVENPA)が指摘する「大幅な更新に必要な年間10万台」という水準には依然として遠い状況です。高額な新車価格(平均2万ドル)と、高収入が求められ、頭金30~70%、年利16%、物価連動型月々払いといった厳しいローン条件は、多くの消費者にとって新車購入の大きな障壁となっています。また、公式データのない「グレーマーケット」の存在も、市場の実態把握を困難にしています。この状況は、自動車メーカーや関連企業がベネズエラ市場に参入・拡大する上で、価格戦略、金融サービス提供、正規販売網の構築、アフターサービスの充実といった多角的なアプローチが求められることを示唆しています。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-23

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