トヨタウクライナ、EVの3モデルを販売開始
この発表の要点
- トヨタウクライナは2026年6月19日に、トヨタブランドとして初のEV3モデル(C-HR+、bZ4X、bZ4X Touring)の販売を開始した。
- ウクライナのEV市場は近年大幅に成長しており、2025年には新車EVが2万2,800台、輸入中古EVが8万4,400台を記録した。
- ウクライナの新車EV市場では中国製EVが94%のシェアを占める見込みで、BYDがトップブランドとなっている。
企業・自治体への影響
自動車製造・販売業界の企業は、ウクライナ市場におけるEV需要の高まりと競争激化に対応するため、製品ラインナップや販売戦略の見直しが求められます。特に、中国製EVの台頭やEV輸入・販売に対する付加価値税(VAT)撤廃措置の終了といった税制変更の影響を考慮し、市場動向を注視する必要があります。
対応すべきこと
- ウクライナ市場におけるEV関連の税制変更(VAT撤廃措置終了など)が自社の事業に与える影響を評価する。
- ウクライナ市場のEV需要と競合他社の動向(特に中国ブランド)を継続的に調査し、市場機会とリスクを特定する。
- 自社の製品ポートフォリオと販売戦略がウクライナ市場のEVトレンドに適合しているか確認し、必要に応じて調整を検討する。
- 関連部門(経営企画、営業、マーケティング、法務、経理)へ本発表の内容を共有し、今後の戦略立案に活用する。
対象部門: 経営者 広報 経理 法務
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | トヨタウクライナ |
|---|---|
| 業界 | 自動車製造・販売 |
| 発表日 | 2026-06-30 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | ウクライナ |
発表された内容
2026年06月30日
住友商事の子会社であるトヨタウクライナは6月19日、ウクライナでバッテリー式電気自動車(BEV)の「Toyota C-HR+」「bZ4X」「bZ4X Touring」の販売を開始したことを発表した。レクサスブランドでは既に「LEXUS RZ」を販売していたが、トヨタブランドとしては初のEVモデルの投入となる。
首都キーウの公式ディーラーのウェブサイトによると、「TOYOTA C-HR+」は197万6,135フリブニャ(約711万円、1フリブニャ=約3.6円)から、「bZ4X」は201万2,770フリブニャ(約725万円)から、「bZ4X Touring」は240万670フリブニャ(約864万円)からの価格設定だ。
ウクライナではここ数年、EVの登録台数が増加している(2025年11月21日付地域・分析レポート参照)。EVの輸入・販売に対する20%の付加価値税(VAT)の撤廃措置が2025年末で終了したことから、同年末にかけて新車・中古車ともに登録台数が増加した。自動車市場研究所によると、2025年の新車EVおよび輸入された中古EVの登録台数はそれぞれ、2万2,800台(前年比2.2倍)、8万4,400台(2.0倍)だった。
新車EV市場では、中国製造車のシェアが高まっている。自動車市場研究所の1月の発表では、2025年に購入された新車EVの94%は中国製が占める見込みとの分析だった。ブランド別では比亜迪(BYD)がトップで9,656台、42.3%のシェアを誇った。また、ジーカー〔Zeekr、中国自動車大手の吉利汽車(Geely)傘下のEVメーカー〕は2,940台、12.9%のシェアで3位となった。しかしながら、中国からウクライナに輸入されるEVの大部分は非公式に輸入されているのが実態である。同研究所の分析によれば、2025年の中国製EV販売台数(新車・中古車含む)上位15モデルのうち、公式にウクライナ市場で流通するモデルは、中国上海汽車集団(SAIC)傘下のMGのZSのみだった。
ここ数年のEVの増加や充電所など関連インフラなどの発達、イラン情勢に伴うガソリン・ディーゼルなどの燃料費の高騰などにより、EVに対する消費者の関心の高まりが認められ、トヨタウクライナ以外にも複数の公式ディーラーがEVモデルの取り扱いの開始・拡大に関心を示している。BMWウクライナと公式輸入業者のAVTババリヤは6月4日、新型BMW iX3を同国で初めて発表した。同社はグランクーペのi4シリーズ、セダンのi5シリーズ、スポーツ用多目的車(SUV)のiXシリーズなど比較的幅広いEVモデルを展開している。
(柴田紗英)
(ウクライナ、日本)
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トヨタウクライナ、EVの3モデルを販売開始
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/d1cae5d3624e05e1.html
時系列
- 2025-11-21 EV登録台数増加に関する地域・分析レポートが参照される
- 2025-12-31 EVの輸入・販売に対する20%の付加価値税(VAT)の撤廃措置が終了
- 2026-06-04 BMWウクライナと公式輸入業者のAVTババリヤが新型BMW iX3を同国で初めて発表
- 2026-06-19 トヨタウクライナがバッテリー式電気自動車(BEV)3モデルの販売を開始
主な数値
| Toyota C-HR+の価格 | 1976135フリブニャ |
|---|---|
| bZ4Xの価格 | 2012770フリブニャ |
| bZ4X Touringの価格 | 2400670フリブニャ |
| 2025年の新車EV登録台数 | 22800台 |
| 2025年の輸入中古EV登録台数 | 84400台 |
| 2025年に購入された新車EVにおける中国製EVのシェア | 94% |
| 2025年のBYD販売台数 | 9656台 |
| 2025年のBYDシェア | 42.3% |
| 2025年のZeekr販売台数 | 2940台 |
| 2025年のZeekrシェア | 12.9% |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、トヨタウクライナがウクライナ市場に初のトヨタブランドEVを投入したことを示すものであり、同国のEV市場の成長と競争激化を浮き彫りにしています。ウクライナではEV登録台数が顕著に増加しており、特に中国製EVが市場の大部分を占める状況が確認できます。EVに対する消費者の関心の高まりは、イラン情勢に伴う燃料費高騰や充電インフラ整備の進展が背景にあると分析されています。一方で、EV輸入・販売に対するVAT撤廃措置の終了が市場に与える影響や、中国製EVの非公式輸入が多い実態は、今後の市場動向を注視すべき点です。企業は、市場の需要変化、税制動向、競合他社の戦略を継続的に分析し、適切な製品投入と販売戦略を検討する必要があるでしょう。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-06-30
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